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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第九十四回 マンサク

2024年3月17日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

真美沢公園の四季 第九十四回 マンサク

 

第九十四回 マンサク

早春の3月いち早く黄色のハヤメチャしたした様の花を咲かせる

英名:Japanese witch hazel

 

マンサクは、北海道渡島半島から本州、四国及び九州の太平洋側に分布し、山林に多く、山里の雑木林や谷筋の林に自生する日本在来の落葉小高木です。多くは高さ3mほどの灌木で、生長すると5 6mに生長します。花は雌雄同株で両性花、仙台でも、まだ寒さの残る3月頃から、はっとするような黄色い花を咲かせ、いち早く春の訪れを教えてくれます。

 マンサクの植物名の由来について、過の牧野富太郎博士は『新訂牧野新日本植物図鑑』で、「満作は豊作と同様、穀物が豊かに実ることをいい、この木が枝いっぱいに花を咲かせるので、このようにいう」と述べています。マンサクは、他の花の季節に先駆けて、「花の季節を知らずに咲く」ことから、「トキシラズ」といった別名もあります。

葉は互生して、短い柄がついた長さ515cm 47cmの菱形状の円形から広卵形で左右が歪み非対称の様になります。葉身が厚く波状の鋸歯があるも菱形の基部にかけては波が低くなります。葉の大小や形状の相違も観られます。近づいてみると表は濃い緑色でツヤがあり、葉裏の葉脈上に淡褐色の毛が密生して目立ちます。
 葉は、3月の花の展開後に葉を広げていき、秋には黄葉して黄色から橙色に色づき、落葉すると褐色に変わります。昨年秋の葉が落ちずに、橙褐色に染まった葉と黄色い花が同時に観られることも少なくありません。葉はタンニンを含み、火傷や湿疹に使う民間療法にもちいられているとのこと。また、日干ししたものを煎じて飲めば、下痢止めの効果があるという。 
 

マンサクの花は23月、黄色の花を葉の展開に先立って咲かせます。前年の葉腋から短い花序を出し束生:いくつもの花が固まるようにして咲きます。その様は黄色のダスキンモップの先が四方八方に向いているといった様というとイメージが浮かぶでしょうか。黄色の花弁は4つで、線形で長さ1215mm、幅2 mmほどの細長いひも状で縮れています。
 花の直径は34 cm、萼と花弁と雄蕊および仮雄蕊が4個ずつあり、中央の雌蕊は2本の花柱を持ちます。仮雄蕊ははっきりと写真には写っていませんが、カールした赤紅色の萼、黄色い葯のついた雄しべ、中央の雌しべが写っています。

マンサクの次世代へ向けた戦略は、すべての葯に覆うパケージがあって、花開いた後、ちょうつがいが180度フタがパックリと雌しべ側へ開いて(額と同じ紅色)、花柱を4つの葯が最接近で囲んでいる状態で、ハチやチョウなどの昆虫を待って受粉を確実にしています。写真でもぱっくり空いたパッケージが葯の後ろにあるのが確認できます。ライバルの花がいない時期ですので、しっかりと集まってくると思われます。

真美沢公園の確認したマンサクの樹は、いずれも2~3mの灌木です。ちょっと顔を上に向けると発見できますが、下の方に気を向けていると気づかないかもしれません。黄色い花ですので目にひればしっかり捉えられると思います。
 線形の黄色い花弁が落ちた後も、カールした赤紅色の萼が花開いたかのように見せ続けてくれます。 


果期は9 - 10月です。3月の開花からなのでじっくりと実を熟成させていることになります。果実は蒴果:乾いた果実でぱっくりと割れて種子を出すタイプを言います。果実は直径約10 mmの角のような凸凹もある卵状球形で褐色の短毛が密生しています。

マンサクの花の次世代へ向けた戦略は、この果実が赤の種子が完熟して準備が整ってから、ホウセンカのようにバチッと、かなり高い音を立ててぱっくりと割れて飛び散ること。機械的種子散布、というそうで、果実が成熟し、その後乾燥することで果皮が裂開、その力で種子を弾き飛ばし、遠距離に種子を散布するのです。

 さらに一つの果実から一つの種子ではなく、二つ実らせることも次世代へのはかりごとと思われます。例え割れ方が小さくて果実に残っても、さらに乾燥が進んで再度割れて落とされたり、光沢のある長さ79㎜の長楕円形の黒色の種子は、動物や野鳥たちに気づかれてしまうでしょう。最後には動物散布の手伝いもいただきながら、次世代へ命をつないでいるのです。 
 

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