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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第九十五回 ムベ

2024年3月24日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。
 

第九十五回 ムベ

天智天皇が名付けたとされるおいしい果実「霊果」を実らす

英名:無し

 

ムベは、アケビ科に分類される常緑のつる性木本:草ではなく樹木のひとつ…です。別名「トキワアケビ(常磐木通)」のとおり常緑性のアケビで、もともとは温かい関東以南〜沖縄の常緑樹林内や林縁に生えていましたが、温暖化とともに東北地方南部の自然林の中でも育つようになりました。樹皮は淡褐色から茶褐色で、成木では縦に浅く裂けて剥がれます。若い枝は緑色をしており、皮目がよく目立ちます。

古くから長寿の象徴とされ、縁起の良い果樹として親しまれています。名前の由来も、天智天皇がムベを食した話が伝説と伝えられてきたからです。そのむべの果実伝説は実際に滋賀県近江八幡市に次のように残っています。

天智天皇が蒲生野(古代近江の歴史地名)に狩猟で訪れた際、現在の近江八幡で8人の男子を持つ健康な老夫婦と出会うことに。老いているのに元気な姿を観た天智天皇は、その老夫婦にどうすればそのように元気に長寿でいられるのか尋ねたところ、この地でとれる無病長寿の霊果を毎年秋に食べているからだと答えて、その霊果を差し出したそうです。これを食べた天智天皇が「むべなるかな(いかにもそのとおりだなあ)」と仰せられたとか。その時の「むべ」がその後その果実の名称になったとの伝説が伝えられているとの事です。また、それ以来朝廷に毎年、献上品として差し出されるようになったとされています。そんな霊果が真美沢公園でも見つかりました。

 ムベの蔓はとても長く成長し直径8mmほどの太さになります。葉は5~7枚の小葉が一組の手のひら状になり、その蔓から互生…つまり互い違いに生じます。その手のひら状の一組を掌状複葉と言います。小葉が57枚で、一つの小葉は長さ510cm、幅24cmの楕円形です。先端は短く尖り、基部はやや丸く、ふちは全縁となります。先端のとんがり具合も樹によって写真のように一様ではない様子です。葉の質は、革質があり、表面は光沢で、裏面は淡緑色です。

若い株では葉が3枚単位で、成長とともに5枚、7枚と増えます。このため七五三で縁起が良いとされています。同じ掌状複葉のヤツデとはまた違った表情です。

 ムベは、雌雄同株で雄花と雌花と別に咲かせます。開花は4~5月で、葉の脇から伸びた長い花柄に3つほどのまとまりが、いくつか集まって房状の花を下向きに咲かせます。花には花弁はなく、花弁状の萼片が6個、内側と外側の2列に並んでいます。

雄花の萼辺の色は淡黄色の花で、萼片外側の3個は披針形で長さ1.32cm、内側の3個は線形で長さ1.32.cm外側の萼片は内側の萼片より短くなります。中央には合着した6個の雄しべがあります。

雌花の萼片の内側に暗い赤紫色の模様が入ります。萼片の様は雄花と違い、外側の萼片のほうが内側の萼片より長くなることにより、雄花よりも大きく観え、樹の周りに芳香を発しています。

同じ株に雄花と雌花が咲くにしても、花の向きなどで他の花と交わることは考えにくい。ハチなどの昆虫に頼る自家受粉はしにくい性質と言えます。それゆえに、雌花には芳香を発して蜂たちを集める戦略があるようです。

ムベの果実は、910月までに、黄緑から黄に、さらに赤から紫色に変わり熟していきます。そして5~9cmの楕円形で暗紅紫色に熟します。実の特徴として熟しても赤い皮が裂けず、果実の中にはたくさんの種と果肉が詰まっています。味は甘みがありとてもとても美味しいです。さすが、平安の時代に「霊果」とネーミングしたことを全力で支持するほどに美味です。

ムベの実やツルには「霊果」と評されるほど、高い栄養素がふくまれ、民間療法にも利用されてきた歴史があるとのこと。現在は食用としてよりも観賞用に栽培が進み、庭の生け垣に利用される他、切り花としても人気とのことです

果皮の内側をご紹介しましょう。果皮の一番外側には、乳白色の非常に固い層があります。その内側に、半透明の果肉をまとった小さな黒い種子が多数あり、その間には甘い果汁が満たされています。果肉は甘く美味ですが、種がしっかり着いており・・・むしろ種子に甘い果肉がくっついているという方があっているかもしれません。果肉と種を分けて食べるのは難しいです。スイカのように口に含んでから種だけ出すのが良いかと。

 

 ムベの実伝説の伝わる近江八幡市では、このムベの実伝説をもとに食用のムベを栽培し、町おこしを進め、近年では皇室へ「霊果」の献上を再開するまでに至っているという。 

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