鶴ケ谷キッズステーション 第二回 館外学習「学びと遊びのツアー」
2019年7月25日
3つの施設を訪問 体験学習と見学と遊びの一日
2019年5月25日
今回は市民センターから外に出て、普段聞いたことがあっても、行って学ぶ機会のない施設を訪問し、楽しく体験し学ぶ一日です。小学3年生から6年生までの16名の児童と、鶴ケ谷市民センター職員、共催する鶴ケ谷西児童館職員に加えて、宮城野区中央市民センターから、さらに地域で活動しているサークルからボランティアの参加もお願いして、総勢23名で、「学びと遊びのツアー」出発です。
普段、ペットとして見かけるラブラドール・レトリバーは賢い犬だそうで、盲導犬として育てられている犬の中では一番多い犬種なのだそうです。街中でハーネスをつけた盲導犬に出会ったら、お願いしたい事。ハーネスをつけた盲導犬は『お仕事中』です。「声を掛けない。さわらない。犬の前の方に行ってのぞかない。食べ物を与えない」を守ってくださいと伺いました。目が悪いなどの理由で一人では歩けない人に寄り添って助けてあげている『お仕事中』です。犬の気持ちが別の方に変わって盲導犬が急に動き出しても、盲導犬ユーザーは分からずに怪我をしてしまいます、とのこと。
スマイルワン仙台で、盲導犬の普及啓発活動で活躍しているPR犬「ピノ」の動きを観て盲導犬について学びます。基本の動きは三つ、障害物を上手に避けて歩くことや、道が曲がっている、段差がある時に立ち止まって知らせてくれる。さらにドアや改札に導いてくれる。…とのこと。
代表して参加児童の一人が盲導犬ユーザーになって導かれてもらいます。盲導犬との会話は英語、日本語だとなまりや方言があって盲導犬が聞き取りにくいのだそうです。アイマスクをして言葉を教えてもらいながら導いてもらいます。「ちゃんと引っ張ってもらって、曲がり角で教えてもらえてよかったです。見えなかったけど安心でした」と話していました。
さらに、今日参加した子どもたちはラッキーでした。スマイルワン仙台に行くために乗車した市バスに盲導犬と盲導犬ユーザー、訓練を助けている介助者が乗り込んでくるのを見かけました。イクスカのセンサーの前で止まって知らせる姿もみんなで見ることができました。バスの中では静かに伏せて待っている姿も印象的でした。バスの階段も一段一段段差があることを知らせているのが分かりました。その光景を見てからの体験会でしたので、みんなの印象や学びも深められていました。
見守ってくださった市会議員広報委員会の皆さんとの懇談の時には、台詞を緊張して話していたようで「皆さんはあそこに立って喋るの緊張しないのですか?」との質問も。議員の皆さんも、緊張して話していると聞いて、子どもたちに「ほっと」した空気が流れました。
本日の訪問先三カ所を予定通りに廻ることができました。参加した生徒たち全員、元気に最後まで歩いてくれました。待っている家族に、様々な体験を通じて喋りたいたくさんの事をおみやげにして帰りました。
子どもたちに書いてもらったアンケートから・・・
*盲導犬体験で気づいたこと、学んだことは?
・(盲導犬への)指示が全部英語だとわかりました。
・目に見えない人はたいへんなことがわかりました。
・目をつぶっていても(アイマスクしても)安心できました。
・盲導犬はその中でも選ばれた犬だけなれるのがおどろきです。
・盲導犬になるまでとか、仕事内容が知れました。
*七十七銀行 金融資料館で気づいたこと、学んだことは?
・職員のみなさんがどんなことをしているのか
・むかしの人はそろばんを使って仕事していることが分かりました。
・世かいには、いろいろなおかねがあるとおもいました。
・自分の体重が一万円札で4億6000万の重さと同じになるのにびっくりしました。
・一億円すごくおもかったです。
・おかねのいみがわかりました。
*仙台市議会 こども議会体験で気づいたこと、学んだことは?
・やってみてきんちょうしました。
・(せりふをしゃべるの)緊張しました。
・(体験が)たのしかったです。
・きんちょうしておもしろかったです
・ぎかい(議会)の体験でぎかいにきょうみ(興味)ができました。
・こんなかいぎがあって仙台がうまくうごくんだとおもいました。
*さらに学んでみたいこと見つかりましたか?
・「盲導犬のこと」を、夏休みの自由研究にします。
・「仙台市議会のこと」を、夏休みの自由研究にします。
…以上のようにアンケートの中ではっきりと表明した生徒は2名ですが、
「見つかりました。もっと調べてみたいです」も、6名いました。
ここまでが本文です。