令和3年度 生出学 歴史講座
2021年12月25日
三大模範村だった生出村ー初代村長・長尾四郎右衛門の村づくりと生出村村是
2021年12月25日
12月4日(土)・12月18日(土)
「生出学歴史講座」を開催しました。
旧石器時代から現代までの生出通史を学んできた生出学歴史講座ですが、本年度は明治期に焦点を当て、生出村の初代村長である長尾四郎右衛門(ながおしろううえもん〔写真・右〕)の村づくりについて学びました。
1889年(明治22年)に坪沼村と茂庭村が合併してできた生出村ー寒村に過ぎなかったこの村が、長尾村政の下で豊かな村へと変貌を遂げ、1900年(明治33年)には内務省より全国三大模範村として表彰されるまでになりました。その間わずか10年。長尾村長の村づくりがどのようなものだったのか、地域の歴史に関心のある方々にとっては、大変興味深いテーマでした。
東北文化学園大学の特任教授で仙台郷土研究会の会長でもある渡邊洋一先生にご指導いただき、学習は明治33年に作られた生出村村是を読み解きながら進められました。
ー生出村村是からわかることー
村是とは明治期に日本全国の村々で、村の産業や概要等を把握して改善方法を定めるために作られた村の指針のこと。
それによると、長尾村長は次々と斬新な政策を打ち出していったようです。
養蚕業の奨励、耕地整理や土木事業等のインフラ整備、また村民の教育や余業奨励にも力を注ぎました。それらを村民の理解や協力が得られるよう、目標と成果をきちんと数字で示していたことが生出村村是に記されています。
長尾村長の指導の下、村民が一致団結した結果、村の財政ばかりでなく、村人の暮らし向きも豊かになった生出村の当時の様子が克明に書かれていたことに、受講者の皆さんは大変興味をそそられたようです。
《受講者アンケートより》
・忘れかけていた昔なつかしい言葉や当時の人々が待ち望んでいた年中行事について詳しく知ることができて、楽しく学ぶことができた。
ここまでが本文です。