市民企画講座「歩いて学ぶ郷土の歴史」
2020年12月23日
市民企画講座「歩いて学ぶ郷土の歴史」第4回目を開催しました
2020年12月23日
【第4回】
■日時:11月12日(木)10:00~12:00
■内容:まち歩き②「芭蕉の辻から街道をテーマに歩きます」
第4回目も、せんだいコンセキ発掘塾の板垣 博先生を講師にお迎えして、まち歩きを行いました。
大町1丁目の芭蕉の辻からスタートして、五橋までの約1.7キロのコースです。
芭蕉の辻は、奥州街道と大町通が交差する地点で、現在は左の写真のように道標が建っています。
青葉通りを過ぎて、南町通りに向かいます。南町通りの手前で細道に入ると、こんな街中のビルの間に、忽然と神社が現れました。
野中神社と書いた赤い幟が、ずらりと並んでいます。この神社は、縁結びや商売繁盛のご利益があることで有名です。
こうした風景に出会えるのも、まち歩きの魅力です。
次に立ち寄ったのは、一番町1丁目にある柳町大日如来です。ここは、未年と申年の守り本尊とのことです。
柳町周辺は、所々、江戸時代の古地図をもとにたどることが出来ます。参加者の皆さんは、古地図をたよりに、昔の通りの面影を重ねながら歩きました。
北目町に到着です。ここは、江戸時代には高札場がありました。現在の風景に重ねると、交差点になっている場所(右の写真)のあたりにあったのではないかと考えられています。
南東に少し歩くと、賢聖院 二十三夜堂があります。正式には、天台宗北目山「賢聖院」(けんじょういん)と言います。
午年生まれの守り本尊「勢至菩薩」をお祀りする寺院で、入口には大きな絵馬が掲げられていました。
さらに南東に進むと、昔の上染師町から田町へと続く通りとなります。通りに沿って歩き、突き当りを愛宕上杉通りの方へ進むと、交差点付近に短い道路があります。これは、四谷用水の水路だった場所だそうで、今はこのように道路になってその痕跡を残しています。
全4回の市民企画講座「歩いて学ぶ郷土の歴史」ですが、この日で最終回となります。
参加した方からは、「いつも車で通る街並を、改めて歩いて感動しました」「案内役の方のお話も良く、理解出来、町歩きの楽しみを得たように思います」「全てグッド、よかった、講師が最高!!」等、大変好評をいただきました。
【参加人数】12人
【第3回】
■日時:10月29日(木)10:00~12:00
■内容:まち歩き①「石垣と城下町仙台をテーマに、仙台城跡を歩きます」
第3回目は、せんだいコンセキ発掘塾の板垣 博先生を講師にお迎えして、まち歩きを行いました。
大町西公園駅からスタートして、大橋を渡り、仙台城跡まで、約2キロのコースです。
大橋を渡る前に、橋の下に降りてみました。
大橋は何度か作り直されていますが、その痕跡が橋脚に残っていました。現在の大橋は、大きく立派な橋ですが、江戸時代はもっと低い橋でした。橋の下に降りてみると、間近に昔の名残を確認することが出来ました。
大橋を渡り、登城します。
良い天気でしたので、橋の上から覗き込むと、昔の橋脚の跡などを見ることが出来ました。
古地図を見ながら、先生から昔の仙台城と大橋の姿について解説していただきました。
仙台城の石垣は、国見地区から採石したと言われています。
いよいよ石垣を見ながら、本丸へと登っていきます。急坂のため息が切れましたが、皆さん無事登りきることが出来ました。
仙台城本丸の石垣です。とても立派な石垣で、下から見ると反り返っているように見えます。
本丸跡からは、街道や武家屋敷など、城下の要所が一望出来ました。国見地区の方角を見ると、大崎八幡宮の鳥居も見えました!
先生からご説明いただいた「仙台という町が、いかにお城と一体となってデザインされているか」ということが、よく理解出来ました。
参加した方からは、「今日は楽しかったです」「お天気が良くて、最高のまち歩きです」「また次回も楽しみです」などの声が聞かれました。
【参加人数】12人
【第2回】
■日時:10月22日(木)10:00~11:30
■内容:講話「城下町仙台のまち歩き講座」
第2回目は、せんだいコンセキ発掘塾の板垣 博先生を講師にお迎えして、まち歩きのための事前学習としてのお話を聞きました。
仙台の地名の由来から、仙台城の成り立ち、城下の町割などについて学ぶとともに、まち歩きのコースとなる場所を、江戸時代の古地図で確認しました。
また、高低差の分かる地形図を確認しながら「なぜここに仙台のまちが出来たのか」ということや、非常にデザインされたまちであることなどもお話しいただきました。
板垣先生の分かりやすく興味深いお話に、参加した皆さんは熱心に聞き入っていました。
【参加人数】14人
【第1回】
■日時:10月15日(木)13:00~14:30
■内容:講話「貝ケ森・国見界隈の地名の由来」
第1回目は、日本地名研究所 理事の太宰 幸子先生を講師にお迎えして、地名の由来についてのお話を聞きました。
地名には、暮らしの様子を伝えるものや、自然災害を伝えるものなど、意味が込められていることを学ぶとともに、それらを読み解いていく面白さとご苦労についても知ることが出来ました。
参加した皆さんからは、「大変勉強になりました」「むずかしいけれど、奥が深く、面白い講義でありました」「先生の一生懸命さが伝わってきました」などの感想が寄せられました。
【参加人数】14人
ここまでが本文です。