令和6年度 さわやか大学
2024年8月31日

令和6年度 さわやか大学(開催分レポート)
2024年8月31日
【第3回】「福岡の鹿踊・剣舞」
第3回は7月18日(木)に「福岡の鹿踊・剣舞」と題して開催いたしました。根白石市民センターが管轄する泉西部・福岡地区には、350年以上も前から伝承されている鹿踊と剣舞が現存しています。仙台げいのうの学校教務主任の千田祥子氏と福岡鹿踊剣舞保存会の方々を講師に迎えて、地域に伝わる民俗芸能を学びました。
鹿踊と剣舞の民俗芸能である前の本質的な意味合いや、仙台開府の頃に仙台城下の八幡堂(青葉区八幡)にあった鹿踊と剣舞が主に北の各地に一対で伝承されたこと、伝えられた地域で派生していった歴史、八幡堂系とされて仙台市内で現存しているものは泉区福岡地区のほか同区上谷刈地区と青葉区川前地区の3組と僅かになったこと、福岡鹿踊剣舞は昭和39年に旧泉町無形民俗文化財に指定され、平成3年(1991年)に宮城県指定無形民俗文化財に指定されたこと等を、千田氏や保存会会長の鴇田義夫氏より講話いただきました。
また、保存会副会長の石川壽氏より鹿踊歌や剣舞歌の披露と説明があり、鹿踊と剣舞それぞれの踊り手の方々が実際に衣装を纏って基本の所作を披露するなど、鹿踊と剣舞にまつわる数々のエピソードも所々に聞きながら盛りだくさんの内容でした。
受講生の皆さまの中には、地元に暮らしても鹿踊剣舞を見たことが無いという人、福岡小学校の児童たちが取り組む鹿踊剣舞の伝承活動は見たことがるけれど保存会の踊りは見たことが無いという人が多く、今後観ることができる機会として根白石市民センターまつりや鷲倉神社の例祭などに足を運びたいという感想が多く寄せられました。
【第2回】「根白石まちあるき・プチ」
第2回は6月20日(木)に「根白石まちあるき・プチ」と題して開催いたしました。根白石市民センターから白石城跡までの片道1キロメートルほどの道程を、根白石ガイドボランティアの方々よりガイドを受けながら歩き、古くからの寺院や史跡などを目の当たりにしながら地域のことを学べる機会といたしました。また、前回テーマ「~元気に百歳まで歩こう!」も意識しての内容でした。
受講生の皆さまは3グループに分かれ、それぞれガイドボランティアのメンバーが先導して出発し、髙長商店前に残る井戸や、牛馬を繋ぎ留めた石など古くからの風情を楽しみつつ歩みを進め、根白石の中心に位置する満興寺から見学しました。お寺に伝わる七不思議の一つで山号の由来ともなっている桂の古木を始め、境内の建物を中心に見学しながらお寺と地域の歴史の説明をガイドボランティアより受けました。
続いて白石城跡に向かい、今に残る伊達政宗の祖母・栽松院(伊達氏十五世晴宗公の正室・久保姫)の墓、黒川李氏の墓、宇佐八幡神社などを見学しながら、城としての歴史と城跡となってからの歴史、地域としての歴史の説明をガイドボランティアより受けました。
根白石市民センターの老壮大学事業ではこれまであまり無かった屋外での回、ゆっくりでも片道20分弱のコースを歩いた受講生の皆さまからは、足を運んだことの無かったお寺や史跡を知ることができたこと、座学ばかりではないことへの新鮮さ、ガイドボランティアの存在や活動を垣間見ることができたことなど、いろいろな感想を頂戴することができた回となりました。
【第1回】「しっかり食べて、元気に百歳まで歩こう!」
令和6年度の根白石市民センター「さわやか大学」は、応募定員を超える受講申込を頂く中、5月16日(木)に開講し第1回を開催いたしました。記念すべき令和6年度最初の回は、(公財)仙台市医療センター仙台オープン病院より土屋誉院長を講師にお招きし、「しっかり食べて、元気に百歳まで歩こう!」というテーマで講演をいただきました。
日本における平均寿命と健康寿命の推移、年齢別介護認定率の数値が示す現状と、高齢者が要介護に至る過程とフレイル、フレイル予防に係る運動と筋力や食事と口腔ケアについて等を学び、また土屋先生が特に着目している亜鉛の働きについて講話をいただきました。
受講生の皆さまは熱心に講話を聴き、「普段の歩きにインターバル速歩を試してみる」「食事のとり方に気をつけてみる」「亜鉛の大切さがわかった」などの感想が寄せられました。
時にユーモアも交えながらの充実した内容の講話と、質疑には具体的にお答えくださる土屋先生のご対応に、受講生の皆さまは大きな満足感を得られる大変盛況な第1回目となりました。
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