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ひょうたん沼の四季

2021年7月25日

通称「ひょうたん沼」は、鶴ケ谷団地の中心部に位置し、珍しい樹木や山野草、そして様々な野鳥が観察できます。窪地に灌漑用水用ため池という地形が豊かな自然を残してくれています。7月になりました。東北の梅雨入りが遅かった分、植物は大きく生長しています。ひょうたん沼の大沼の西側散策路を、気配を消して歩いてみてください。6月中旬から牛のようなカエルの鳴き声…ウシガエルが鳴き始めました。個体数はおそらく10匹もいないようですが、ぜひ聞きに来てください。

第百六十七回 コバギボウシ

英名:Hosta sieboldii

 

コバギボウシは、北海道、本州、四国、九州までの広い地域に分布し、日当たりの良い平地から亜高山帯までの湿った草原、特に湿原に好んで生えるという中型な多年草。単にギボウシと呼ばれることが多いが、ギボウシという名の植物はなく、ギボウシといったら(細かく種を分けて考えず)ギボウシ属に分類される植物の総称のことを指す。若い蕾が橋の欄干に付ける擬宝珠(ぎぼし)に似ていることから付けられた。コバギボウシは花茎は40cmほどになり、花も葉もギボウシの仲間では小形なのでついている。

 ギボウシの仲間は、近年ヨーロッパなどで高い人気を誇っており、盛んに品種改良されているという。公園や鎌倉の寺境内などでよく栽培されているコバギボウシらしきものも含めたギボウシ全般はそういった(買ってきた)園芸品種であって、コバギボウシなどの原種はまずあるまい。近年は、園芸種はギボウシ属を意味する「ホスタ(Hosta)」と横文字で呼ばれ、コバギボウシと区別する傾向にあるとのこと。

 葉は柄の長いさじ型で、葉身は長さ1016cm、幅58cmの狭卵形〜卵状長楕円形で先はとがり、基部は翼状になって葉柄に流れます。表面は灰緑色で光沢はなく、脈は明瞭で凹む。葉の形には変異が大きく、葉身から葉柄への移行部は元来明瞭でないので、葉が細い場合には特に移行部がわかりにくく観えます。うっかりするとオオバコ(大葉子)の葉のように見えなくもなかったりする。上述のホスタとは、大きく広がった葉が、観葉植物としての魅力とのことですが、葉の様子で自生と観葉とを区別できるようです。

 花茎は高さ30cmから人の膝(ひざ)を少し超える50cm程度の高さに伸びて、上下に多数のつぼみをつけます。花期は7-9月、漏斗型の濃い紫色から淡紫色の花をやや下向きにつけ、筒部に透明な線が入ります。花は長さ4〜5cmの筒状鐘形で、下半部は細く、上部は広がる。花びらの内側に濃紫色のすじが入ります。花の基部の苞は緑色で舟形にくぼんでいます。花は、下から順に咲いて、その花も一日花。だいたい7日~20日に渡って次々と咲き続けてくれます。芳香はありません。小花はそれぞれ咲き終わるとしょんぼりうなだれて閉じ、のちしおれた花冠を丸ごとぽろっと落としたり、汚れたのを長々とぶら下げていたり。しぼんだ花の先端には受粉を終えて役目を終えた雌しべに先が観えます。

 

コバギボウシは完全な虫媒花の仕組みです。次世代への戦略は、マルハナバチ類に特化したものだという。花の蜜は花筒の奥にあるので吸蜜できるのはマルハナバチに限られるのだ。コバギボウシの花は深夜から夜明けにかけて開く。その開ききる前のタイミングからでも受粉が行われているという。戦略の仕組みはというと・・・待ち受ける花の構造は、両シベとも先端が上向きに曲がり、子房の蜜めがけて訪花するマルハナバチのお腹に必ずつくようになっていること、雌しべは雄しべより長く伸びて同花受粉を避けています。つまり自花受粉をしない工夫です。夜の8時を過ぎた頃から蕾の先端が少しほころびかけ、開いてゆき、雌しべの柱頭が花びらから顔を出す。この頃は、まだ花粉が出ていないので、柱頭は白いままです。自花受粉を絶対にしない仕組みですね。花の子房からは蜜の分泌も始まりマルハナバチを誘い、早朝には、花の写真のように完全に開花していて、雌しべの奥で、少し距離を置いて多数の雄しべが待ち受ける形です。朝には、ほとんどの花の雌しべの柱頭を観ると花粉で黄色くなっているいます。昼から夕方にかけてその花はしぼみかけ、一つ上の花が咲く準備に入るのです。

 

 ひょうたん沼で、朝7時前に雌しべの柱頭を観察すると、そのほとんどで黄色く見えて受粉が完了しているようです。その時間ではマルハナバチの活動も終えているのでしょう。カメラに活動のカットを収めることはできませんでした。

 果実は、長楕円形の蒴果で、長さ3cmほどになります。ほとんどの植物は花の姿と種子の姿は、大きく異なるものですが、このコバギボウシは、色こそ違え、花の形の面影が残っているのが面白いですね。果実は3室からなり、茎の上部に長く残り、熟するとほころびはじめて、長さ約1cm程の黒い扁平な種子が、風で散布されてゆく。種子には片側に翼を持ち、風を受けて回転しながら遠くまで飛んでゆく戦略をもつ。ひょうたん沼の北側の土手一面に広がって咲かせていたのもそのためですね。

 平安時代の末期には既に書物にコバギボウシの記述があり、室町時代には活け花としても用いられたという。「うるい」を聞いたことがあると思います。おいしい山菜ですよね。ギボウシの若葉は、昔から「うるい」と呼ばれる山菜として有名で、若い葉もお浸し、天ぷら等で食用にされ、茎はアクが無く、独特のぬめりのある食感とまろやかさが珍重されて、山菜の中でも逸品とのこと。クマも新芽を好んで食べるそうです。現代では、うるいはハウス栽培されて流通しているので、ギボウシより、ウルイの方が聞かれて通りが良いのかもしれません。


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