鶴ケ谷キッズステーション 第三回 科学不思議体験
2019年8月6日
仙台三高のお兄さんお姉さんたちによる科学不思議体験
2019年8月6日
今日の講師は、地元鶴ケ谷団地にある唯一の高校「宮城県第三高等学校」のわくわくサイエンスのみなさん総勢14名の皆さんです。タイトルは「仙台三高のお兄さんお姉さんたちによる科学不思議体験」です。3つの不思議体験をご用意いただきました。
一つ目の体験は、マイナス196℃の世界です。深めの円筒形の容器に液体が注がれました。部屋の温度が27、8度の中で、もくもくと湯気が出ています。水が沸騰しているかのようです。入れられたのは「液体窒素」。どのくらい低いのかを確かめようと、最初にその液体に浸けられたのは、バラの花、取り出した後は湯気が出て、触るとカサカサと細かくなりました。凍っていたのです。二酸化炭素を細長い袋に入れてそれを浸すと見る見るうちにしぼんでゆき、それを取り出すと白い塊が袋の中に。お店でアイスを買った時にもらえるドライアイスです。「ドライアイスって二酸化炭素が凍ったものなんだ~」との声が聞こえてきました。同様に酸素では、青い液体が観えました。風船は浸すとみるみるうちに縮んで、取り出してしばらくするとまた膨らみました。気体は凍ると縮まり、暖かくなって元に戻っているのが確認できました。
二つ目は、ペーパークロマトグラフィーの世界です。色はひとつの色でできていると思いますか?との問いかけから始まり、丸い紙(定性濾紙)と水性の6色サインペンが各テーブルに配られ、丸い紙に絵や模様を描いてねと導かれました。描き終えると小さなボトルに入った水を真ん中にたらしてみてと、すると色がにじみ始めました。よく見ると一つの色からにじんでいく先に別な色がわずかに見えます。児童の完成はユニークです。「アンパンマンの絵を書いたのに、バイキンマンになっちゃった」と聞こえます。「絵が汚くなったけど、模様はきれいになった」とも。みんなでひとつの色がいくつもの色が混じって出来ていることを理解していました。
三つ目は、光のシャボン玉をつくります。各テーブルに高校生がついて工作をアドバイスしてくれます。失敗しないようにコツを教えてもらいながら作っています。完成したものをくるりと回すと、光の残像現象によって、8本ほどの細く切ったキラキラする紙の束がシャボン玉のように見えます。しっかり丸いシャボン玉に見えるように回すのにもコツがいるようです。早くても遅くても楕円に或いはダルマのようになってしまします。何度も何度も回して、観える形を愉しんでいました。
講座中は少し上のお兄さんお姉さんと話すように和気あいあいと話している姿が印象的でした。
参加してくれた児童たちの書いてもらったアンケートには・・・
・液体窒素はとても冷たくて、バラを凍らせることができることが分かりました
・空気が、にさんかたんそが、こんなにしぼむとは思いもしませんでした
・僕たちが冷たいと思っている温度と液体窒素の温度とは差がすごいと思った。
・気体を液体窒素に入れると、酸素は液体に、二酸化炭素はドライアイズになるのが不思議でした。
・液体窒素が冷たかった
・空気がしぼむのに気づきました
・液体窒素に酸素(O²)や、二酸化炭素(CO²)を入れると液体や固体になる事を知りました
・マイナス196℃の液体窒素にバラを入れると凍って、触るとバラバラになる事を知れてよかったです
・どらいあいすになったのがすこい
・きれいな色を作れる僕は天才だと気づきました
・水にひたすと色が広がることが分かりました
・(例えば黒のインク)まぜたいろとかわからないけど、この実験で結果がわかった時になるほどと思いました
・紙に水をかけたのに、ふにゃふにゃにならない
・僕はこれをやったことがあって二回目をやれてよかったです。
・紙に模様を描いて水をしめらせるときれいに色が分かれたけど、絵を書いたのはぐちゃぐちゃになってしましました。
・いろがわかれるのにびっくりした
・色が広がる
・アンパンマンの絵が、色がにじむことでバイキンマンにかわった
・(光が)はんしゃしてしゃぼんだまみたいにみえることが分かった
・ゆっくり回す(としゃぼんだまにみえた)
・工作は苦手だけどちゃんと作れてよかった
・本当にそこにしゃぼん玉があるように見えた
・シャボン玉だけでなくお花にも見えたので面白かったです
・キラキラ光る紙をつないで、作ったらシャボン玉に見えてすごいと思いました
夏休みの自由研究にしたいとの児童もいて、科学のふしぎを楽しみながらも学びが深められていました。
ここまでが本文です。