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高森東公園・修景公園の四季

 公園の自然の様子をお伝えします

第三回 ユズリハ

アーカイブ

2024年5月5日

高森周辺、そして泉パークタウンは、かつて七北田村の中心部から北西に広がる七北田丘陵と呼ばれる小高い丘が広がっていた地域で、高森辺りには立田山と呼ばれていた小さな山があって、その中に高森と呼ばれていた地域があり「高森」の名がついたとのこと。 その状況が示すように団地造成後も、立田山とその周辺の自然豊かな堤と里山が、堤と公園として幾箇所も残されました。その中から、高森市民センターの南と北に位置する「修景公園」と「高森東公園」の豊かな自然の様子をご紹介します。 

高森東公園・修景公園の四季 第三回 ユズリハ 

新葉が育ち整うまで昨年の古葉が留まる

英名:false daphne

 

 ユズリハは、東北地方南部以西〜沖縄の暖地常緑樹林内に生えます。高さは5メートル~12メートルほど。成長はやや遅めです。樹皮は灰褐色で縦に筋が入り、楕円形の皮目が観られます。若い枝は紅色を帯びるのが特徴で分かりやすい。その先の葉は、輪生状に集まって互生していることで、他と区別ができます。古い枝は、葉が落ちた後の葉痕が目立ちます。日本原産の木で内陸の山地に自生します。

 漢字表記では「譲葉」或いは「杠葉」「楪」と書きます。古名は「ユヅルハ」で、万葉集にも登場しています。新葉が揃うまで昨年の古葉が落ちず、新旧の葉が着実に入れ替わる様子に、人は父から子に円満な世代交代で財産を譲るという意味で子孫繁栄を託したという思いが込められていて、縁起の良い木とされ、記念樹に使うこともあると聞きます。

 修景公園、高森東公園それぞれに何か所か確認できました。

  葉は幅5センチ、長さ10~20センチほどの楕円形で枝先に輪生状に集まってつきます。縁にギザギザはない全縁で、先端が短くとがっており、基部はくさび形、葉質は肉厚で表面に光沢が観られますが、裏面は粉を吹いたように青白いのが特徴です。10~19対の葉脈が見え、葉柄は長く46cm。葉柄は通常は赤色または淡紅色を帯びます。葉柄が緑色の品種もあり、これをアオジクあるいはアオユズリハと言い区別しています。

 春、枝先に新緑の若葉が開き始めると、その下の古い葉はしおれるように垂れていきます。落葉する寸前の葉は黄色く色づきます。その黄葉に一気になるわけではなく、少しずつ点々とみられます。その後、古い葉を少しずつ落とします。冒頭に記しましたように、世代交代がはっきりと分り、葉の寿命は2年程度となります。 

 ユズリハの開花は5~6月に新葉の展開と同時に、前年に伸びた葉の付け根から長さ4~12センチの総状花序を出し、その先に黄緑色の小さな花を咲かせます。雌雄異株で、紫褐色の雄花は、8~10本の雄しべのみで雌しべや萼もなく褐紫色の葯が目立つ程度です。黄褐色の雌花は、先端が二裂する褐色の雌しべと退化した数個の雄しべと小さな萼片が観えます。ともに、花弁がなく通りすがりだと花だとは気づかないでしょう。

 果実は核果で、長さ89mmの卵状楕円形で、夏には青い実がなり、1112月に藍黒色に熟し、表面は粉をふきます。花の時の総状花序をそのままに果実がなるので、房の形がいびつになったブドウのように実をつけます。その一つ一つは卵状楕円型をしています。見た目は綺麗で美味しそうで、小鳥なども集まります。しかし中には有毒物質が含まれており、人が食べれば呼吸困難を引き起こす場合もありますので、安易に口に含むのは避けましょう。

 

幹は直立し、太い枝を四方に広げます。成長が遅いこともあり材木としてほとんど利用されていませんが、重厚で耐久性があり、縄文時代には石斧の柄として使われたことが、鳥浜貝塚遺跡によって証明されていると聞きました。

 万葉集で詠まれたユズリハ…ユズルハが気になって、調べてみました。ユズルハは和名表記で「弓絃葉」となっていました。

 

万葉集 第2巻 歌番号 111番

原文:古尓 戀流鳥鴨 弓絃葉乃 三井能上従 <><>遊久

作者:弓削皇子

よみ:古に恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡り行く

 

天武天皇が生きておられたあの頃にはもう帰れないのだろうとの寂しい想いとともに、天武天皇にゆかりの多い吉野の宮で、遠い昔を恋い焦がれる鳥であろうか。ユズリハの花が咲いている御井の上をホトトギスが鳴きながら渡って行く

亡くなった天皇の魂を慰める鎮魂の思いなのかもしれません。

読んだ当時は20歳前とされていて若い皇太子が、額田王(飛鳥時代の日本の皇族・歌人。天武天皇の妃で、読まれた当時は夫の天武天皇は亡くなられていた)に贈った歌とされています。とありました

 

 ぜひ、高森東公園、修景公園に行って、「弓絃葉」の前で、古の歌人に心を寄せてみてください。

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