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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第六十回 ドクダミ

2023年7月23日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第五十六回  ドクダミ

木立の下で咲く白い花は、妖気を吸い取られるようにハッとする 毒ではなく「毒矯み」

英名:fish mint, fish herb, fishwort

 

北海道(渡島)〜沖縄の山野に育つ多年草。湿り気の多い木陰や、湿地に多く、悪臭があります。葉は有柄、無毛、葉身は広卵形。花は長さ13cmの黄色い花穂につき、その基部に4枚の白色花弁様の総苞がある。花は両性で花弁はなく、雄しべと雌しべだけの原始的な形となる。

 初夏から秋口にかけて、自宅の庭にはびこるドクダミと格闘していますよ、なぜ掲載するの?と思われる方がいるかもしれませんね。でも、真美沢沼で観ると次のように感じるんです。直接陽の光が当たらない暗い木立の下などに咲くドクダミの花の白さには、吸い取られるかのようで、いつもハッとして、魅せられているんです。

 古くは、シブキ「之布岐」と呼ばれていたドクダミ。毒…ドク?とインパクトがある名前ですが、ドクダミの名称は「毒矯み」(どくだみ)が語源とのこと。ダミの矯めるという字は「矯正」の「矯」という字ですね。「止める」の意味で、毒を直す、毒を阻止する、毒を抑える、という意味で、ご存知のようにドクダミは薬草として用いられていた歴史があります。1986年の薬事法改正によって、ドクダミは医薬品を解除され食品となったとのこと。コマーシャルソングの中でも耳に残る名曲・・・「♪ハトムギ、玄米、月見草。ドクダミ、ハブ茶、プーアール。爽健美茶」で、当時は健康飲料として絶大なインパクトでした。健康食品のドクダミです。
 

 葉は有柄で互生しています。表裏ともに光沢の無い暗緑色で、縁は全縁。葉の形はハートで先は尖っています。時として紫色に色付くとも。

 4枚の白い花弁に見えるものは総苞片(そうほうへん)。黄色に見える穂状のものが花序で、たくさんの花の集合体です。つまりたくさんの小さな花が集まって、ひとつの大きな花のように見える形を作っています。その一つの花は原始的な様相を呈していて、花弁の無い雄しべと雌しべだけの花です。雄しべは3個、雌しべは花柱の先が3裂しています。

 花を終えると、分裂した花柱を残した蒴果が多数ついています。その一つ一つが果実で、その中に小さな小さな種が入っています。果実は中の種が熟する頃に、裂けるようで中の種が覗いていました。一つの果実に多いと10個ほど入っているようです。

 ドクダミは日陰でどうして青々と育つのだろうかと思うのですがその秘密が、地下のネットワークでした。掘り返すと、茎はそのまま白い地下茎に続いていて、たどると周辺のドクダミと繋がっています。調べると、地上の茎からたどれた白い地下茎は、伸びて生長し、その各節から細根が生え、節で分岐した地下茎の先から新しい芽が生えて広がるというのです。

だから繁殖力が凄いんですね。辺り一面ドクダミといった様子を真美沢公園でも観えます。大きな木の下、畳2枚分ほどの広さの日陰にです。地下茎で栄養分を共有しているのでしょう。ある一カ所に木漏れ日が刺した際の光合成で得た栄養を、地下茎で共有しているのでしょう。ドクダミが一面に生え、総苞片の白さが際立って、妖艶に誘われていると感じてしまいました。

 

 ドクダミ咲いている場所で、歩き回ると、独特の臭気が漂ってきます。このにおいは、普通は「悪臭」と表現されますが、「悪いにおいではない」と言う人も少なくないと聞きます。

 ドクダミのにおいのもとになっているのは「デカノイル‐アセトアルデヒド」という物質とのこと。この物質には、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、白癬菌(はくせんきん)などの細菌や、ある種のウイルスの活動を抑える力があると言われており、その他にもさまざまな有効成分が含まれ、風邪や便秘の治療・高血圧の予防には植物体を煎じた汁を、風呂に入れれば冷え性に、鼻腔に詰めれば蓄膿症に効くなど、民間薬として重宝されていた歴史があり、まさに万能薬です。

 こちらは、八重のドクダミです。人工に作られた栽培種とのことです。

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