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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第七十六回 リンドウ ササリンドウ

2023年11月12日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第七十六回 リンドウ ササリンドウ

陽の光に花の顔を正面に向けて、花弁でも光合成をする花

英名:Japanese gentian

 

リンドウは、日本原産の植物で、日本の野山や田畑など、明るい林床や草原に自生する秋の山野草の代表的な野草です。本州、四国、九州に分布し、群生せず単独で自生します。薬草としても広く知られています。本来のリンドウがこれなのですが、日本に13種あるとされる山野草のリンドウや様々な園芸種の多様なリンドウ種を、単にリンドウと呼んでおり、それらと区別する意味で、ササリンドウとも呼んで区別しています。

春に細い芽が伸びてきて、茎は高さ20100cm、次第に立ち上がります。ササの葉に似た細い葉は対生して、卵状披針形、3脈がいちじるしく目立ち、長さ38cmと、先は長く尖ります。秋が過ぎたころから、小さな蕾は茎頂および上部の葉腋にかたまってつきます。蕾は渦状に巻いた状態で、暖かい日ざしのなかで、青紫色で5裂した筒状の花を数輪開きます。花後にはさや状の果実がつき、秋も深まるころには葉が枯れて休眠に入ります。

 古より親しまれたリンドウは、古今和歌集にも「りうたむの花」として登場します。平安時代までは呼び方・表記は「りむたう・りんたう・りんだう」など、ばらつきがあったとのこと。そのように古より様々に愛され育てられ鑑賞されてきたことがわかります。

 春に細い芽が伸びてきて、茎は高さ20100cm、次第に立ち上がります。ササの葉に似た細い葉は対生して、幅1~3センチの卵状披針形です。3脈がいちじるしく目立ち、長さ38cm、表面は緑色、裏面は淡緑色で、先は長く尖り、基部は丸く、葉縁には鋸歯はないものの、ルーペで見ると細かく小さな突起があってややざらつきます。 

 秋が過ぎたころから、蕾は渦状に巻いた状態で小さくも太い印象の蕾が、茎頂および上部の葉腋にかたまってつきます。花はいわゆる合弁花と呼ばれるタイプで、日を追うごとに伸び、暖かい日ざしのなかで、青紫色で先を5裂し、基部が筒状の花を数輪開きます。花冠は紫色、内面に茶褐色の斑点があり、長さ34.5cm、副片は三角形で小歯があります。柱頭は先を2裂し、雄しべは5個で、子房の基部に5個の蜜腺があります。

リンドウの花は、お日様が大好き。晴れた日のみ開花して、日が陰ると閉じます。太陽の光の方向に花を向けるかのように上向きに開花させることで、花弁の奥の蜜腺を餌に蜂などの昆虫を誘い、確実な受粉の機会を促しているのです。日が陰る日や夜の間は閉じることで、花では珍しく一週間ほどいきいきと花を咲かせ続けるのです。

真美沢公園でリンドウの花を見つけたら、咲いている花の花弁をじっくりと観てください。花弁に緑色の斑点が確認できると思います。これ実は光合成をしているという研究結果がつい最近に報告されたとのことです。リンドウの花弁の緑色の斑点は、葉と同じレベルの光合成活性を示すとのこと。それを知って、光を感じる葉緑素がセンサーの働きをして陽の光に花を向けているのかなと、思ってしまいました。…その辺りはまだ今後の研究が進むことで解明されるのではと思います。

 果実は蒴果で、花の時から枯れた花冠や萼に支えられ包まれたままに突き出ています。熟すると果実は縦にふたつに避けます。その中には、長さ1.5 - 2mmほどとごく小さな種子がたくさん詰まっていて、透かして観ると、真ん中に種子があり、両側は翼なのか、その種皮肌には縦長に網目模様がみっしり、風が吹くと風をその微細なくぼみが風を捉えて飛散して広がる「風散布」で、次世代へ命をつなぎます。

 ムラサキの上向きに花開くリンドウが古の時にも多くの人々により親しまれ愛されたことがわかる歌を古今和歌集から紹介します。

リンドウは、「りうたむの花」と呼ばれて登場します。平安時代までは呼び方・表記は様々で「りむたう・りんたう・りんだう」など、ばらつきがあったとのことです。

 

古今和歌集 442番

我が宿の  花ふみしだく  とりうたむ  野はなければや  ここにしもくる

作者:紀友則

 

この時代にすでに、山野草を我が家の庭に移植して愉しんでいたことが想像できる歌です。咲き誇っているリンドウ(りうたむ)の花をふみしだく、「踏み散らかしている」(蜜を吸っているのか、周りの野草の種などを食べているのか…野鳥と思われます)せっかく庭できれいに花を咲かせているのに・・・との作者の残念な思いが表されています。

「野になければや」は、(このあたりの)野に咲いてないから、ここにきているのだろうとの作者の考察がはいります。

さらにこれまで説明してきた言葉の流れの、接続語の「と」に、リンドウの名の「りたうむ」とは別に、「とり(鳥)」「うたむ」といった言葉の流れの中で二つの意味を合わせ持っている歌とのこと、「うたむ」は、石を投げる、あるいは棒などで打つことを指しているとのこと。野鳥を追い払っているのです。

庭のリンドウをきれい咲かせているのでしょう。さらに希少なことも。山野草を移植してそれをきれいに咲かせる、育ててゆくって簡単ではないのです。ゆえに大切にしていることが伺われます。

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