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更新日:2025年3月25日

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松森市民センター

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電話番号: 022-776-9510 
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令和4年度 城前大学

令和4年度城前大学を実施しました。

2023年3月11日

令和4年度城前大学 開講式 開講記念口演「盥の登城」

5月19日、令和4年度城前大学が開講となりました。
今年度も昨年度と同様、感染症対策のもとでの開催となりました。コロナ禍の影響もある中、今回は63名の受講者を迎えました。受講者のみなさんは気持ちも新たに学習に望み、多様な知識を深めます。
記念すべき第一回目は、宝井講談修羅場塾塾生アマチュア講談師 村田 琴之介先生を迎え、開講記念口演として「盥の登城」の講談を開催しました。臨場感あふれる語りが魅力の講談。昨年の城前大学では「義仲最期」を講じ、激情、哀惜を含む語り口で好評を博しました。今回は天下のご意見番と名高い大久保彦左衛門のお話「盥の登城」。臨場感はそのままに、愉快痛快な語り口。時代背景の解説を交え、受講者からは「講談を聞いて、非常に奥が深く、おもしろさがあり、大変楽しくなりました」などの声が寄せられ、爽やかな晴天の日にふさわしい、張り扇の音が小気味よくホールに響く、楽しみつつ学べる口演となりました。

令和4年度城前大学②「認知症サポーター養成講座」

6月16日、二回目は、松森地域包括支援センターより、社会福祉士 永谷 裕一氏を講師にお迎えし「認知症サポーター養成講座」を開催しました。高齢化社会といわれる現在、社会問題として顕在化している「認知症」。他人事でなく、誰もがなりうる病気であり、自身や家族がなったときに少しでも不安を解消できるよう、正しい知識が必要となります。大切なのは「全員が自分ごととしてとらえ、考えること」。受講者のみなさんは真剣に聞き入っており、終了後は「認知症のことがよくわかった」「自分はならないという保証はないので、日頃気を付けるようにしなくてはと思いました」「優しいまちづくりに努めたい」との声が多く寄せられました。

令和4年度城前大学③「日本遺産 政宗が育んだ“伊達”な文化について」

7月21日、三回目は、宮城県文化財課技術主査 滑川 敦子氏を講師にお迎えし、歴史講話「日本遺産 政宗が育んだ“伊達”な文化について」を開催しました。趣味、教養を重んじる伊達家に生まれた政宗公は、多彩な趣味を持つ才人であったとされています。瑞巌寺、大崎八幡宮…政宗公による文化の確立とそれ以後、瑞鳳殿、そして日光東照宮などへの文化の広まりや慶長遣欧使節団のような世界に目を向ける先見性の解説に受講者の皆さんからは「日本遺産、観光地として訪れていましたが、伊達な文化のストーリーを意識して訪れたいと思いました」との声が寄せられました。

令和4年度城前大学④「ゆったり×らくらく×からだ元気~操体法講座」

9月15日、四回目は、温古堂代表 橋本 千春先生を講師にお迎えし、実技「ゆったり×らくらく×からだ元気~操体法講座」を開催しました。操体法とは?ゆったりと、らくに、気持ちよく身体を動かすことで身体に刺激を与え、体の歪みの改善を促し、バランスを整え活力アップに繋ぐ、仙台発祥の健康法です。コツは「がんばらないこと」と「楽に行うこと」受講者の皆さんは久しぶりの体を動かす機会となり、楽しく行う体のデトックスに「簡単に出来て、体のバランスが良くなるので毎日続けたいと思います」「日頃気になったところがわかり、とてもよかった」などの声が寄せられました。

令和4年度城前大学⑤「みやぎのおいしいお酒のはなし」

11月17日、五回目は、宮城県産業技術総合センター 食品バイオ技術部 上席主任研究員 有住 和彦氏を講師にお迎えし、講話「みやぎのおいしいお酒のはなし」を開催しました。運動のあとは気持ち良い一杯。宮城が誇る銘酒の知識、歴史や文化、酒にまつわる知識があれば、美味しさはさらに深まります。おいしく飲むためには、日々の健康が不可欠、酒の製造過程や健康とのかかわり方、おいしい飲み方などを学びました。講座終了後には「楽しく、面白い説明だった、日本酒も楽しく飲めるかな」「宮城県の酒造りの歴史がはじめてわかりました」などの声が寄せられ、一杯に込められた歴史と文化、毎日の健康維持に役立つお酒の知識など、受講者のみなさんは普段何気なく口に含んでいる「百薬の長」の見方を深めていました。

令和4年度城前大学⑥「歳を取ると上手に食べられなくなるのはなぜ?」

12月15日、六回目は、東北生活文化大学 家政学部家政学科健康栄養学専攻 髙橋 文先生を講師にお迎えし、講話「歳を取ると上手に食べられなくなるのはなぜ?」を開催しました。今回は感染症対策から講師とリモートでつないでの開催となりました。今年の特に大切なテーマ「健康」を、秋の初めから「運動」、「食育」と学びます。前回は「飲む」で今回は「食べる」。加齢による飲み込む力の変化や、併せて年齢に関係なく、おいしく食べる色々な工夫を学びました。おいしく食べ続けられるのは体だけでなく、心の健康にも深くつながります。受講者の皆さんからは「“食べる”に関する知識が深まりました」「料理の仕方や食べ方が参考になりました」などの感想をいただきました。

令和4年度城前大学⑦新春コンサート「el Viento~ケーナ民族楽器の調べ」

新年を迎えた1月19日、七回目は新春コンサートを開催しました。コロナ禍をはじめ、何かと「いづい」年であった昨年。今年は良い年、爽やかに、輝く年になるよう「el Viento」(光の風)と、タイトルに願いを込めての開催です。今回は南米の笛ケーナと唄、キーボードを軸とするユニット、「Sonido del Viento」さんを迎え、ユニットのコンセプトである“心に響くサウンド”、和洋折衷のオリジナル楽曲を、ケーナをはじめ、ティンホイッスル、オカリナなど民族楽器で奏でます。演奏が始まり、尺八を思わせるような美しく、時に暖かい音色、凛とした和の旋律、そして演奏者のMarinさんの歌声がホールに響きます。ケーナという楽器の醸し出す多彩な表現に皆さん魅了されているようでした。終了後も拍手が止まず、2回のアンコールがあり、最後の曲は皆さんの拍手の合いの手も響く、一体感あふれるものとなりました。終了後のアンケートにて「雄大な自然界を楽器で表現できる事、素晴らしい」「民族楽器初めてでした、なんとなくなつかしいような気持ちになりました」「声に特徴があり、とても素敵でした」と多くの好評の声をいただき、新年の始まりにふさわしい、爽やかで楽しいひとときとなりました。

令和4年度城前大学⑧「笑納!まつもり寄席」閉講式

2月16日、八回目となり最後の開催となりました。みんな笑顔で終わりよければ総てヨシ!をテーマに「笑納まつもり寄席」を開催しました。仙台の落語団体、仙台ほでなす会より、遊々亭つばさ氏、長井亭あやめ氏をお迎えし、両名による落語の世界を体験します。古典から小噺、創作、いろいろな落語が飛び出します。笑いを織り交ぜ、語られる人間模様。洒落のきいた言葉と上手さに「笑えるってよいですネ、楽しい時間でした」「笑いは気分をスッキリしてくれるのでよかった」などの感想が寄せられました。皆さんの笑い声がホールを包む、見事な「笑納」となりました。

つづいて令和4年度城前大学の閉講式を開催しました。
今年も時間を感染症対策を兼ね、開講式と同じく館長の皆勤受講生の発表や修了証などの手渡し、運営委員会の皆さんのあいさつなどを省略した簡素なものとなりました。今年は制約の中での開催となってしまいましたが、次年度は状況が好転していることを願っての閉講となりました。令和5年度も受講者の学びの応援、人をつなぐ楽しい交流の場として「城前大学」は続きます。今後も様々な講座の開催にご期待ください。