令和5年度 本は素敵なともだち
2024年1月27日
「本は素敵なともだち」第5回講座終了しました
2024年1月27日
1月24(水)の読書会は、受講生がお気に入りの本を1冊持参し、ビブリオバトル体験を行いました。ひとり5分の持ち時間で、その本と自分との関わりと、これから読む人のためにネタバレしないようにしながら、本の魅力を伝えました。庄子先生は漫画を持参されましたが、受講生の中には小説だけではなく、絵本や詩集を紹介した方もいました。5分は長いのではないかと思いましたが、その本の面白さを熱く語るとあっという間に過ぎてしまうようでした。受講生からは「読書の楽しさや本への思い入れを感じ、良い経験になりました。スムーズに説明するのは難しかったが楽しい時間でした」「自分の知らない本をたくさん知ることができて有意義だった」や「何冊も読みたくなりました」という感想が寄せられ、読書会の醍醐味である「自分の知らなかった本を知る、本を通して人を知る」を実感できました。
12月20日(水)の読書会は、受講生が事前に寺田寅彦の随筆「どんぐり」と島崎藤村の短編小説「幸福」を読んで来て、感想を述べ合いました。ひとつの作品に様々な感想やとらえ方があり、受講生は共感したり、自分と違う意見を興味深く聞いていました。庄子先生によると自分と違う意見を聞けるのが読書会の醍醐味だそうです。また、読むだけでなく事前に作品等について調べてきた受講生がいたのですが、作者の生きた時代背景や文化、風俗などを調べて読むと作品に深く入り込むことができるというお話でした。受講生からは「他の方の意見を聞くことが、とても楽しかったです。作品が媒体になり、色々な方向に連れていってもらう感じでした。」「皆さんの感想を聞いているうちに、主人公が様々な色を放ち始めて、一人の人間として立ち上がってきました。」等の感想がありました。
11月29日(水)「旅」をテーマにした読書会を開催しました。講師は、前回に引き続き、庄子隆弘さんです。受講生は「旅」がテーマの小説、エッセイ、絵本を持参し、書名・著者・出版社・出版年・選んだ理由や本との出会いを一人5分の持ち時間で紹介しました。また、その本にちなんだ物も持参し、庄子先生は「ハックルベリー・フィンの冒けん」にちなみヘッドライトを持参しました。皆さん話が上手で、知らなかったジャンルの本の話を聞き、読んでみたいと興味が広がったようです。「各自の読書スタイルがあり、参考になった。旅をテーマにした各自の本の紹介すばらしかった。何冊か読んでみたいと思う一時で楽しかった」「本を読むだけでなくアウトプットする課題で、なかなか大変なことと思いつつ、良いことだなぁと思いました。他のメンバーの話を聞くのも、とても良い経験でした」「早速、メルカリ、楽天市場で探したい本、読みたい本、ワクワク…です」等の感想が寄せられました。
10月25日(水)海辺の図書館の館長 庄子隆弘氏を講師に迎え「読書会への誘い」講座を開催しました。図書館職員のために考案したという図書館体操でウォーミングアップした後に、受講生全員が好きな本1冊か好きな作家を紹介し、なぜ好きかのエピソードも話しました。小説だけではなくエッセイや詩が好きという方もいたのですが、読書会でも小説だけではなく漫画や写真集を取り上げることもあるそうです。講師からは、読書はひとりでするものですが、読書会は、本を通して人を知ることができ、人とのハードルを下げて垣根を越えることができるというお話がありました。受講生からは「参加者の皆さんの推しの本を紹介していただき、読んだことがないものばかりだったので興味深く参加できました。体操で体も心もリラックスして緊張がやわらぎました。」「様々な個人の愛読書を知ることができ、輪が広がった。次回も楽しみにしています。」「ひとりひとりの好きな本を伺って私も読んだとその方とお話してみたくなりました。お友達ができると嬉しいな…です。」等の感想が寄せられました。
9月27日(水)仙台文学館 副館長の赤間亜生さんを講師に迎え、子どもの頃読んだ「世界の文学全集」や絵本から始まり、高校、大学・大学院時代、仕事としての読書など現在までの個人的な読書体験をお話いただきました。読んだ本と本が線でつながっていき、読書の領域をひろげていく。仕事や子育てなど生活の中で、自分の好みとは関係なく出会う本から世界がひろがっていくというお話でした。受講生からは「自分も世界の文学全集のアンデルセン物語を持っている。白鳥の王子の話が大好きで、実家にあるので帰省した時に読んでみます。女子高生時代の舞姫の感想も先生と同じです。」「昔読んだ本は、人生経験を重ねて読むと見方が変わってくるというのは納得です。是非読み返してみたい。」「自分が読んでいなかった本を紹介してもらえた。」等、本好きな方々ならではの感想でした。
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