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更新日:2025年3月25日
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本は素敵なともだち「大人のためのお話会」
「大人のためのお話会」開催しました
2024年3月2日
2月28日(水曜日)大人のためのお話会を開催しました。絵本「ももたろう」からテーマを決め関連のある本に読みつなぐ朗読鑑賞会でした。はじめに地域で活動する読み聞かせボランティア「ほたる」代表の小野さんが絵本「ももたろう」を読み、講師の鵜飼先生につなぎました。女性(特に昭和一桁)の話に省略がなくダラダラ型が多いのは、尋常小学校国語読本のせいで、桃太郎と同じように起きたことを順番に書き連ねていく綴り方を教育されたからという向田邦子のエッセイ「女の人差し指」から「桃太郎の責任」を朗読しました。次に、井上ひさしの国語成立の謎に迫ったユーモラスな戯曲「国語元年」の「前向上」を朗読し、そこから、自分の知らない事、未経験の文章を読むのは難しく、知っていることが書かれている文章は簡単に読めるという、読み方には二種類あるという外山滋比古の「読みの整理学」を朗読しました。最後は、芥川龍之介の短編小説「桃太郎」を朗読しましたが、桃太郎が鬼ヶ島で平和に暮らしていた鬼を支配するという昔話のももたろうとは解釈の違う物語が展開されました。締めくくりは、原田宗典の絵本「ぜつぼうの濁点」の朗読で、希望のあるまとめとなりました。
最後に、読み聞かせボランティア「ほたる」代表の小野さんに、小学校での活動を紹介してもらいました。
受講生からは、「一つの絵本から、それに関する書物を読み、テーマを深堀していくお話会は初めてだったが興味深かった。」「大人になっても読んでもらうのは嬉しいです。楽しかったです。」等の感想が寄せられました。