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更新日:2025年12月10日

青葉区 センタートップ

宮城西市民センター

〒989-3432 仙台市青葉区熊ヶ根字石積47
電話番号: 022-393-2829 
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始

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土木遺産をめぐる旅

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熊ヶ根歴史探訪

熊ヶ根地区にもいくつかの歴史的遺産が残っています。地元に長く住んでいても、歴史に触れることは少ないので勉強したいという声が上がり、「熊ヶ根歴史探訪」という講座を11月29日に開催いたしました。講師は、仙台市教育委員会文化財課の鈴木氏です。

まずは講話。鈴木氏から熊ヶ根の縄文時代、戦国時代、江戸時代の歴史についてお話をいただきました。熊ヶ根にある野川遺跡は、全国的に有名で貴重な縄文遺跡であることを聞くと、受講者が驚きの表情。今から1万2000年も前から、熊ヶ根と山形との交流があったという話を聞き、どんな思いで峠越えをしていたのか、想像が掻き立てられました。次は、戦国時代です。旧街道沿いにある熊ヶ根城址には、戦国時代に作られた城で現在でも土塁が残っています。敵からの防御のために作られた土塁と堀の仕組みについて説明がありました。最後は江戸時代。江戸時代の熊ヶ根宿の様子について、文献の記述から想像できることをお話しいただきました。熊ヶ根には、神社やお寺、検断屋敷跡など、歴史を感じさせる多くの場所が残されているんですね。

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講話の後は、石器を使っての紙切り体験。鋭い石刃で紙を切ります。縄文人は、この刃で動物の肉や果実などを切っていたのですね。そして、鈴木氏が所有している黒曜石をお土産にいただきました。

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講話が終わった後は、検断屋敷跡と熊ヶ根城址の見学です。車で興禅寺の駐車場まで移動して、それぞれ現地で話を聞きました。特に熊ヶ根城址では、実際に土塁に上りその高さに驚きました。土塁の西側には堀跡もあり、堀の下から土塁の上までは7~8mあっただろうということでした。熊ヶ根の歴史をひもとき、昔に思いをはせた一日となりました。

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土木遺産をめぐる旅~仙山線鉄道施設群~

仙山線鉄道施設群は、熊ヶ根鉄橋、面白山トンネル、作並駅と山寺駅の転車台跡等々、多くの鉄道関連施設があり、鉄道の交流電化発祥の地としての価値が認められて、平成26年に日本土木学会選奨土木遺産に認定されました。「土木遺産をめぐる旅~仙山線鉄道施設群~」として、10月18日の土曜日、講座を開催しました。

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まずは、東北福祉大学名誉教授の星山先生から、仙山線の歴史、特に日本の鉄道事業で果たしてきた功績についてお話をいただきました。現在走っている新幹線が世界に名だたる存在になれたのは、仙山線での交流電化試験があったからだそうです。また、広瀬川第2橋梁(熊ヶ根橋)は、東日本大震災の大きな揺れでも1mmの狂いも生じなかったのだそうです。60年以上前の建築ですが、昔の建築技術には頭が下がりますね。tekkyou

講義終了後、熊ヶ根鉄橋の見学です。熊ヶ根橋に並んで、山形行きの電車を見ました。電車の心地よい音が深さ50mの谷にこだましていました。

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作並駅に着きました。1番線ホームには交流電化発祥の地の碑、説明案内があります。星山先生に紹介していただきました。当時の駅長さんの手作りだそうです。また、作並駅舎の中には、「選奨土木遺産」と「でんきの礎」のプレートが掲げられています。それらもみんなで見学しました。

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その後、転車台跡と機関庫を見ました。残念ながら転車台は雑草の中。一部しか見えませんでしたが、以前はSLを乗せて転回させていたのですね。また、機関庫は現在も現役。当時と変わらぬ姿が見られます。

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最後は「SATONO」のお見送り。手を振って列車を見送りました。乗車している方々も笑顔で振り返してくれました。

作並簡易郵便局の方が、休業日にもかかわらず展示コーナーを開けてくれました。また、熊ヶ根鉄橋、作並駅近辺では駐車場を快く貸してくださいました。地域の皆様に感謝です。

土木遺産をめぐる旅~大倉ダム編~

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まずは、大倉ダムの概要とダムが果たしている役割、私たちの生活について学びました。大倉ダムは、仙塩地区の上水道はもとより、農業、工業、発電、治水と、様々な恩恵をもたらしています。水の大切さについて、受講者たちは改めて学んだようでした。

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ダムは、気象予報に合わせて365日、24時間、ダムの水位を管理しています。管理事務所の操作室で、クレストゲートのモニターを見ながら説明を受け、ゲートを開け閉めをしている様子を見学しました。

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会議室では、大倉ダムの紹介ビデオを見ました。普段は見ることができない湖面から望む大倉大橋やダム湖奥にある滝の映像に、受講者の目はくぎ付け。大倉ダムに掲げられた鯉のぼりやライトアップの映像もあり、大倉ダムの魅力を新たに知ることができました。また、最後にはラプラスが入ったプレミアムダムカードと仙台地方ダム総合事務所が管理する6ダム分のダムカードをもらって、受講者たちはご満悦でした。質問もたくさん出て、受講者の関心の高さがうかがわれました。

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そして、普段は歩くことがないダムの堤体を歩きました。堤体から眺めるダムの高さに驚き、湖面から見える鯉が優雅に泳ぐ姿を見て受講者たちは感嘆。最後は、堤体の中央部に行って大倉ダムの説明を改めて聞きました。暑い日でしたが、ダムを渡る風が心地よい講座となりました。