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更新日:2025年3月25日
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令和3年度「落ち葉堆肥でエコタウン」講座
令和3年度「落ち葉堆肥でエコタウン」講座レポート
2022年3月29日
中山地域は、桜やケヤキの街路樹に囲まれた緑豊かな環境にありますが、毎年秋には大量の落ち葉が発生し、その時期は落ち葉かきに追われます。落ち葉は日々の清掃の中でごみとして収集されますが、街の美化とともに落ち葉を土に還したいという気持ちを持つ地域の方々もいます。
そこで、この講座では、中山中学校が行っている地域清掃において中学生、小学生、地域住民が集めた落葉を堆肥化し、資源循環を実践します。また、街の緑化に役立つ堆肥の活用も考えます。
今年度も、11月16日に中山中学校の地域清掃が行われ、市民センター周辺や月急山公園から集めた落ち葉は、中庭に山積みになりました。
12月18日、この落ち葉を中庭に広げ堆肥づくりをしました。落ち葉堆肥は多くの微生物の働きによって作られるため、木枠に積み上げる前に、落ち葉水でしっかり濡らすことや、米ぬかをまぶすことがポイントになります。この作業は大変ですが、皆で力を合わせて作業した後の達成感、満足感があり、「大変だったが楽しかった」「みんなでがんばって良かった」との声が聞かれました。
その後、発酵むらをなくすため、1月22日に「切り返し」という作業を行いました。
落ち葉が堆肥となる過程で、微生物の働きや発酵の仕組みを肌で感じることができました。
堆肥の活用についても、バラ愛好会の協力を得て、市民センターの花壇の美化等に利用し、地域の方々の目を楽しませています。今年度の講座では、春に向けて市民センターの歩道に近い場所に新しい花壇を作ることができました。
平成25年度から継続している事業ですが、コロナ禍により2年続けて、児童館との共催や、里芋等を栽培し芋煮会で交流するなどといった活動ができませんでした。幅広い世代にこの事業を知ってもらうためには、楽しさも味わえるような活動を増やすことが課題と言えます。
落ち葉堆肥づくり自体は、労力を伴う地味な作業ですが、舗装道路ではごみとなってしまう落ち葉を、自然界の営みへ返していくことは、環境負荷を軽減し、環境問題を考える機会になります。資源循環型の地域を目指すために、地域清掃と連携した落ち葉の堆肥化を核として、この事業を継続していきます。