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更新日:2025年3月25日

青葉区 センタートップ

水の森市民センター

〒981-0962 仙台市青葉区水の森4-1-1
電話番号: 022-277-2711 
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始

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令和6年度 水の森シニア学園

「水の森シニア学園」講座レポート

2024年12月20日

第1回 令和6年5月16日(木曜日)10時00分~11時30分開講式&「国宝になった多賀城碑」

講師:宮城県多賀城跡調査研究所 吉野 武氏

令和6年度の水の森シニア学園がスタートしました。今年度は新入学生20人を含む67人が様々なテーマで一年間共に学びます。
第1回目は、令和6年が多賀城創建1300年を迎える記念の年ということで、多賀城跡調査研究所の所長 吉野武さんに『国宝になった多賀城碑』というテーマでお話していただきました。受講生のみなさんは、多賀城碑が辿った”歴史に翻弄された数奇なあゆみ”に熱心に耳を傾けていました。

【感想】歴史上重要な碑であること、偽物を発掘調査により真碑となる流れ、心おどる講話であった。/説明(言葉・音量)、レジメも分かりやすく、スライドの字も大きくよく理解できた。再検証の調査の重要性が謎解きのようでおもしろかった。/1万人以上の人が働かされていたとは、そのことにも思いを馳せたいと思います。/長い歴史を見続けてきた多賀城碑、1300年の間、偽作説、真作説をどのような思いで立ち続けたか、碑を見て触れて長い歴史の重さを感じてみたい。/多賀城は東北の誇りだと思っていたが真偽の論争があったのは面白い。/歴史に翻弄された多賀城碑の数奇な歩みに強い興味を感じた。/国宝バンザイ!グッドタイミングの講義にバンザイ!

第2回 令和6年6月20日(木曜日)10時00分~11時30分「言行録から読み解く政宗公の日常と生き様」

講師:奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊 支倉 常長氏

第二回目の水の森シニア学園は、奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」の支倉常長氏をお招きし、「言行録から読み解く政宗公の日常と生き様」というテーマでお話していただきました。受講生のみなさんからは、楽しいお話に時折笑い声も上がり、臨場感あふれる語り口に聞き入っていました。

【感想】政宗公のリーダーとしての心構えなどを知り、改めて人間性の魅力に溢れる方だったのだと思った。/「木村右衛門覚書」実際に政宗公のおそば近くで目の当たりにした人物の話はとてもおもしろく興味がわいた。「貞山政宗公遺訓」は政宗公の作では無かったのか、知らなかった!政宗公の日常の様子から長生きした理由が分かったような気がする。/政宗公は、自身を研き、政治、外交…と、大した人物を仙台は先祖に持ったものだ、と改めて思った。/楽しい裏話から政宗公のお人柄が分かったような気がする。/

第3回 令和6年7月18日(木曜日)10時00分~11時30分「果てなき海へ 漕ぎ出でて」ー私は何を感じ何を考えて生きて来たかー

講師:東北大学名誉教授 南部 健一氏

【要旨】学問の新分野に挑んだものの道を見失い何度も困難に出会ったこと、そしてついに世界的な大発見をしたこと、その後も挑戦をし続け難問を解決し、学者としてあるべき姿に到達した喜びなどを語ってもらいました。受講生のみなさんは、「先生の生い立ちがとても分かりやすくユーモアのある話し方で楽しく聞けました。」「先生の生き様に感銘を受けました。」など感想が寄せられました。

【感想】その時々の心境を自然の花木で表現するおもしろさ、お話も飽きずに聞きました。先生の人生が続く限りおもしろい話はまだまだ続く・・またお聞きしたいです。/驚きの人生、若いときに聞きたかった。凄い人に出会った。挫折は誠実に生きた証、救われた。/日常の些細な疑問、難問から大きな業績を得るまでの過程が良く解るお話でした。疑問を持ったら自ら調べる、やってみることが大切だと思いました。/素晴らしい人生でしたね。挫折しても次々と新しいことに挑戦してびっくりです。私たちも新しいことに挑戦することが大事ですね。/学問・研究、先生の生き方が心に沁みた・・研究は難しくもお話は文学的で楽しく聴けました。

第4回 令和6年9月19日(木曜日)10時00分~11時00分「風は秋色コンサート」

ヴァイオリン;長谷川 康氏
オーボエ;木立 至氏 ピアノ;東 歩美氏

第4回目のシニア学園は、仙台フィルハーモニー管弦楽団の長谷川康氏(ヴァイオリン)と木立至氏(オーボエ)、ピアニストの東歩美氏をお招きして、ヴァイオリン・オーボエ・ピアノの調べを楽しみました。楽器の説明やクイズコーナーなどの楽しいトークもあり、受講生のみなさんは目の前で奏でられる美しい音色に癒され芸術の秋を堪能しました。

【感想】生演奏を聴く機会はめったにない事でとてもぜいたくな時間でした。オーボエの音色はとても深くて主役になりますね。/演奏ばかりではなくトークも楽しくて気配りがあり、選曲も耳にした曲が多く親しみやすかったです。/こんなに近くで生の演奏を聞く機会に恵まれて感謝です。楽器の説明もあり選曲もさまざまなジャンルの曲で楽しめました。仙フィルが近くに感じられました。/長谷川さんは気さくな方で席をまわっての演奏のサービス精神にはびっくりです。ヴァイオリンの値段の聴き比べも楽しかった。/間近で生の演奏を聴き心に沁みました。美しい音色に聞き入り幸せな時間を過ごせました。/

第5回 令和6年10月17日(木曜日)10時00分~11時30分 館外学習「博物館見学」

1年ぶりの館外学習はリニューアル後の博物館に出かけました。当日はお天気にもめぐまれお出かけ日和、何日も前からどうやって行こうかなとワクワクドキドキ。各自が各方面から公共交通機関を乗り継いで、あるいは自家用車やバイクで博物館をめざしました。はじめに、ホールで博物館の学芸員から特別展の見どころ解説を聞き、その後はそれぞれが自分のペースでじっくりと展示資料を観覧しました。見学後には美味しいランチを楽しんだ方もいたようです。

第6回 令和6年11月21日(木曜日)10時00分~11時30分「モルックに挑戦しよう」

今日はフィンランド発祥のモルックに挑戦しました。モルック(木の棒)をスキットル(ピン)に向けて投げて倒し、先に50点ぴったりになったら勝ちです。1本だけ倒した時はピンに書かれた数字が得点、複数本倒した時は倒れた本数が得点です。50を超えてしまうとドボン、25点に戻ってしまいます。
今回は、1チーム4人ずつで2チーム対戦です。全部で12チームなのでチーム名は、子・丑・寅・卯…と十二支としました。ピンを倒し点数が加算される度に歓声が上がり白熱した試合が繰り広げられました。やっているうちに得点板をめくる係を買って出る人やタイムキーパーをやってくれる人、みんなで協力して初めてのモルックを存分に楽しみました。

第7回 令和6年12月19日(木曜日)10時00分~11時30分「沖縄旅気分」

講師:奥土 晴夫 氏&ボロボロジューシーズ

沖縄の自然や文化について、写真や動画で紹介・解説をしていただきました。【感想】知らなかったこともたくさん知ることができました。沖縄の歴史を聞いて悲しみから立ち上がった沖縄の方の力強さを感じました。/空手の演舞(型)も迫力があってすばらしかったです。/三線の優しい音色や沖縄民謡に癒されました。

エイサーの演舞では太鼓と踊りの迫力に圧倒されました。【感想】笑顔で踊る姿に感動しました。エネルギーをもらいました。

最後はみんなでカチャーシーを踊り、沖縄に行った気分を十分に味わいました。【感想】三線の花の歌詞が何とも言えなくて感動しました。/素朴な沖縄の歌をたくさん聞いて優しい気持ちになりました。最後に踊ったことを忘れません。

第8回 令和7年1月16日(木曜日)10時00分~11時30分 講話:「只野真葛 孤独な挑戦者」

講師:図書館文化史研究家 早坂 信子氏

【内容】今から200年前、仙台に住む一人の女性が『独考(ひとりかんがえ)』なる思想書を書き上げた。今、彼女の『独考』は英訳されて多くの研究者に注目されている。筆名を只野真葛というその女性がどんな生き方をしたのか、歴史や時代背景とともにお話していただきました。

【感想】初めて只野真葛の名を知りました。江戸時代後期に自分を持ち「独考」を書き上げたこと、すごいと思いました。歴史上の人物が繋がったことも新しい発見でした。早坂先生の熱のこもったお話にひきこまれました。「独考」がこの世に残った経緯にも驚きました。/200年前に女性が本を書いていたことに驚きです。しかも仙台に住んでいたとは誇らしいです。独考をぜひ読んでみたいです。/只野真葛が生きた時代が大河ドラマの描かれている時代と同じで、今年のべらぼうもさらに楽しみになりました。

第9回 令和7年2月20日(木曜日)10時00分~11時30分 『春待ちどんぐりコンサート』&閉講式

講師:混声合唱団グラン

最終回は混声合唱団グランのコンサートを楽しみました。寒い日でしたが、のびやかで力強く美しいハーモニーに、ロビーには一足先に春が来たようでした。

【感想】久しぶりに声を出して歌を歌いました。健康に良いし、一体感があって良かったです。/大きな声で歌い気持ちがさわやかになりました。/力強い声に元気をもらいました。/歌うことはほとんどないので歌うって楽しいもんだな、と認識しました。/子どもの頃がよみがえり気持ちが軽くなりました。一緒に声を出して歌ったこと、思い出になりました。

【感想】『ズンチャッタ バンチャッタ』バラード、私たちのことを歌っているようで楽しかったです!/大地讃頌、民衆の歌、力強くやさしい歌声が私の体と心に響きました!//みなさん生き生きと歌われている姿に感動です。/つい、大きな声で歌いました。楽しかったでした。/同年代、すばらしい歌声でした。/久しぶりに歌声を出しました。とても清々しい気持ちです。/若き頃に歌った歌は覚えているもんだな、懐かしいし、楽しいし・・・

コンサートに引き続き閉講式が執り行われました。19名の方に皆勤賞が授与され、またの再会を楽しみに解散しました。
【感想】88歳になる今年も、歩けるうちは参加したいと思います。/春はそこまで、気持ちがすっかり春になりました。