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更新日:2025年3月25日
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西多賀今昔まち歩き
「西多賀今昔まち歩き~地域とのかかわり深いため池とトロッコの軌道跡を訪ねて」講座を開催しました
2021年10月10日
10月3日(日曜日) 第1回 講話「地域とのかかわり深いため池とトロッコの軌道跡を訪ねて」
平成31年2月に地域誌「西多賀まち物語」が刊行されました。西多賀市民センターでは、令和元年度からこれを題材として西多賀の今昔を学ぶ講座を開催し、今回で3回目となります。その都度テーマを決め、そのテーマにふさわしい講師にお越しいただき、座学とまち歩きを行ってきました。
今年のテーマは「天沼とトロッコ」です。講師には、天沼愛護協力会の佐藤邦郎さんと金剛沢鉱山の『トロッコ』終着地跡に今も住んでいらっしゃいます髙山敏昭さんにお願いしました。
まず、髙山さんから燃料として使われていた亜炭とそれを運んだトロッコについて、ご自身の記憶や当時の写真などを交えてお話しいただきました。
次に、佐藤さんから、農業用水としてのため池から親水公園になった天沼のお話を、浄化活動を含めてお話しいただきました。
参加者からは、「詳しいお話が聞けて当時の様子が良くわかった」「天沼公園は地域の方々や小中学生が一緒に清掃活動等をして守っていることがわかり、大事にしたいと思った」「次回のまち歩きが楽しみ」という感想が聞かれました。
10月10日(日曜日) 第2回 まち歩き「天沼・金剛沢治山の森周辺の探訪」
昨日の雨も上がり、曇り空ながらまち歩きには適した天気に恵まれ、西多賀市民センターを出発しました。講師は、第1回目と同じ髙山敏昭さんと佐藤邦郎さんです。
まず向かったのは、金剛沢鉱山の「トロッコ」終着地跡、亜炭の販売所があった場所です。旧笹谷街道との位置関係などを教えていただきながら、天沼から流れてくる水路を辿り、天沼に到着しました。親水公園となった経緯や昔の様子、地域の方々とのかかわりなどのお話を聞きました。坑口に向かう途中、所有者の方のご厚意で「金剛童子の碑」などを見せていただき、治山の森へと向かいました。金剛沢治山の森に到着、入口からすぐ右手奥にきれいな菊の花が供えられた「不動明王」が祀られ、さらに奥には坑口跡と思われる小さな岩穴も見ることができました。遊歩道を登っていくと、向かって右手に広場がありました。亜炭の製炭所跡で、13世帯が住んでいた住居もあったそうです。その奥の草深いところを歩いていくと坑口跡がありました。また、広場からさらに登ったところにもあり、草をかき分けながら近くまで行き、見学することができました。歩いてきた道はトロッコの軌道跡です。ここから亜炭が運ばれたのだと、当時を想像しながら、講座は終了しました。
参加者の方々からは、「一人ではとても来られないところに来て、坑口跡を見学できて良かった」「来年も地域を歩いてみたいので、是非開催してほしい」などの声が聞かれました。