市民企画講座「歩いて学ぶ郷土の歴史」
2021年11月16日
市民企画講座「歩いて学ぶ郷土の歴史」を開催しました
2021年11月16日
【第3回】
■日時:11月2日(火)13:30~14:30
■内容:講話「根白石への道」
最終回となる第3回目は、仙台市博物館 学芸普及室の倉橋 真紀先生を講師にお迎えして、根白石街道について講話で学びました。
はじめに先生から、「奥州街道は、仙台城下を通る幕府管轄の道ですが、そのほかにも城下と関わりの深い『在郷道』と呼ばれる道も多くあり、その一つが根白石街道(根白石在郷道)です。」との基礎的な知識をお話いただき、後半では、根白石から仙台までの道のりを記した「仙台道中歌」にある地名を、現在の地図と重ね合わせてお話いただきました。
また、根白石街道が、中山街道や中山道路など、複数の名称がある理由については、「基本的にその街道の目的地の地名で呼ばれるからであり、例えば、城下北山から根白石村へ向かう人にとっては『根白石街道』、根白石から仙台城下に向かう人にとっては『仙台道』となります。」とのご説明をいただきました。
地図や資料を見ながら、分かりやすく丁寧にお話しいただき、参加した皆さんは熱心にメモを取りながら聴き入っていました。
受講後の感想では、「たいへん勉強になり、面白かったです。立派な資料もうれしいです。」「仙台道中歌の場所が明確になってよかった。」「市内の街道の生い立ち、名前がよくわかりました。」など、皆さん大変満足された様子でした。
【参加人数】12人
【第2回】
■日時:10月13日(水)9:30~11:30
■内容:まち歩き②「根白石街道をたどる/貝ケ森~中山」
第2回目は、東北文化学園大学教授の八十川 淳先生を講師にお迎えして、根白石街道をテーマにしたまち歩きを行いました。
市民センターを出発して、北東へ5分ほど歩くと、梅田川にかかる「枯木橋(かれきばし)」があります。
根白石街道は、北山からこの橋を通過し、根白石へと続いていました。
今回は、そのうちの貝ケ森から中山周辺をメインに、まち歩きを行いました。
写真は中山山の神公園の脇道です。地図で確認すると、このあたりが昔の街道の場所であったようです。
小雨まじりの中でしたが、参加者の皆さんは熱心に地図を見ながら、今は住宅街となっている、かつての街道をたどって歩きました。
中山4丁目の方角へ進むと、「月急坂(がっきさか)」と呼ばれていた場所に到着しました。月急坂は、根白石から仙台城下までの道のりを記した「仙台道中歌」にもある地名です。その名残でしょうか、すぐ近くには月急山(がっきさん)公園という名前の公園がありました。
月急坂を過ぎたところで少し休憩をとり、さらに進むと「うどう沼」に到着です。
ここは「うどう沼公園」として整備されており、遊歩道を散歩する人の姿も見られました。
終着点は、「判場(はんば)」と呼ばれていた場所です。現在は、みやぎ生協国見ヶ丘店のあたりになります。昔の名残でしょうか、交差点を挟んで、「判場ビル」という名前のビルがあるそうです。また、この日歩いたコースは、昔は中山街道とも呼ばれていました。
参加した方からは、「大変参考になりました。」「先生のたのしい話で、疲れも忘れてしまいました。」等の感想が寄せられました。
【参加人数】12人
【第1回】
■日時:9月30日(木)9:30~12:00
■内容:まち歩き①「地域の昔の風景をたどる/へくり沢」
この講座は、「男の企画会議」企画員による市民企画講座です。
第1回目は、せんだいコンセキ発掘塾の板垣 博先生を講師にお迎えして、地域の昔の風景をたどるまち歩きを行いました。
大崎八幡宮を出発して、東の方角へ歩いて行くと、「江戸町」「覚性院丁」など、所々に昔の地名の書かれた辻標がありました。
さらに進むと、春日神社の近くに四谷用水の洗い場跡を見ることができました。
土橋通りから、八幡2丁目の交差点に出て、広瀬町の方角へ行くと、草むらの中を下りる石段があります。ここを下りると、へくり沢の谷筋を背景に住宅が続いています。
住宅街から東の方へ少し進むと、「新坂」の辻標があります。ここは、かなり急な坂になっています。
この日のまち歩きの終着地点は、澱橋です。橋へ向かう途中には、澱不動尊がありました。
参加した方からは、「勉強になりました。この土地に親しみを持つこととなりました。」「絵地図を見ながらの説明を受けますので、判り易く、振り返って段丘を眺めるのも楽しかったです。」等、大変好評をいただきました。
【参加人数】13人
ここまでが本文です。