トップページ > 市民センターを探す > 青葉区中央市民センター > 講座レポート > 令和4年度 > 令和4年度 小学生の防災減災講座
ページID:4010
更新日:2025年3月25日
ここから本文です。
令和4年度 小学生の防災減災講座
震災を「伝える」側に
2022年9月2日
令和4年9月2日(金曜日)
仙台市立東二番丁小学校4学年の児童を対象に、防災講座を実施しました。
この日は、河北新報社 防災・教育室から越中谷 郁子記者、末永 智弘記者のお二人をお招きし、東日本大震災や新聞について授業をしていただきました。
授業の前半は、新聞の読み方から学びました。自分で新聞を開くのが初めての児童も多く、「マンガと同じ順番で読むんだよ」と教えられると驚きの声をあげるなど、興奮して紙面をたどっている様子が窺えました。
記事の読み方の他にも、専門的な用語や、どんな情報がどのページに掲載されているか、など児童たちにとっての新聞の裏側を知る機会となり、
「新聞を読んでみたくなった」
「新聞を作っている人たちの工夫がわかった」
と、多くの学びがあったようでした。
続いて東日本大震災において新聞が果たした役割を学ぶ際には、真剣な面持ちで授業を聞いていました。
感想でも
「震災の時、新聞が必要とされた理由がよく分かりました」
「停電でテレビや携帯が使えなくなっても新聞は読めると知れました」
と、新聞の活用法を学ぶと共に、記者のお二人がどのように震災報道に携わってきたのか、その心情を聞く良い機会となりました。
休憩を挟んで授業の後半。この時間はワークショップを行ないました。
実際に東日本大震災を体験していない児童たちが、同じく震災を体験していない他県の同い年の児童にどのように震災について伝えていけばいいか、ということをテーマに、伝え方を学ぶ内容となりました。
まずは、伝えたいことを要約する見出し付にチャレンジです。
桃太郎の話を例に、「みんなだったらどんなタイトルをつける?」と課題を出されて、意気揚々と取り組んでいました。
解説の際に、「桃太郎から見たらこういうタイトル。鬼側から見たらこんなタイトルになる」と説明された際には教室内から感心した声があがり、
「誰に伝えたいか、誰の視点から見た記事なのか、を考えることがとても大切」ということを学び、伝えたい相手を意識した資料作りを心がけるきっかけになったようでした。
見出し付の方法を学んだ後は、他県の児童に発表するために用意した資料を記者のお二人にプレゼンしました。
パソコンや紙芝居、チラシを駆使して各々用意した資料に講評をもらうと、
「発表の自信がついた」「書き方が分からなくてもやもやしていたけどすっきりした」
と悩みも解決したようで、更に改良を加えて完成させると意気込んでいました。
震災を通して防災について自ら考え、そして後世へ伝えていくための学びとして、講座を大いに役立てたようでした。