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更新日:2025年3月25日
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第3回 松森焔硝蔵跡
仙台藩の火薬貯蔵庫で、昭和57年(1982年)に発掘調査が行われ、松森焔硝蔵跡として保存されました。
仙台藩には6ヵ所の火薬庫がありましたが、現存するのはこの松森だけです。
正徳5年(1715)の古文書「軍器秘数」に、「六百箱松森浦田御蔵」の記述があるので、建造はそれ以前の政宗の時代だともいわれています。
所在地は南光台東2丁目35 南光台東コミュニティ・センターの北側住宅に囲まれているように位置しています。
仙台市教育委員会設置の解説板
「この遺跡は松森焔硝蔵跡といって仙台藩の火薬貯蔵庫の一つです。
仙台藩の火薬貯蔵庫は砂押・若林・鷺ヶ森・越路・辰ノ口などにもありましたが、現在、原形を保っているのはここだけです。
元禄年間につくられ、常時600箱7,200貫(27t)の火薬が幕末~明治初年まで貯蔵されていました。
写真は、三基あった蔵跡のうち最も東に位置したものです。発掘調査の結果、15尺×30尺(約4.5×9m)の建物跡・配水のための溝・石敷の通路などが発見されました。」