令和6年度 やぎやまシニア大学
2025年1月30日

令和6年度 やぎやまシニア大学 開催レポート
2025年1月30日
▼▼▼ 第8回 コンサート ▼▼▼
「新春 尺八コンサート」
(1月9日(木)開催)参加人数57名
第8回は、都山流竹琳軒大師範 都山流憧山会主宰 尺八奏者の大友憧山氏をお招きし、「新春 尺八コンサート」を開催いたしました。
伝統的な古典からジャズ・ラテン・ポップス・アニメソングや現代音楽まで多彩なジャンルの演奏と幅広い表現力、演奏技術が高い評価を受けており、今回もダイナミックな演奏と多彩な音楽を聴かせていただきました。
尺八は長さが1尺8寸(約54cm)ということから尺八と呼ばれたそうです。今では長短があり3Dプリンターで製作した尺八も見せていただきました。一寸半(約4.5㎝)長さが違うと半音変わると言われており、尺八は前4、後1の穴が開いており指で塞いだり開けたりして音階をつくり、首を上下に振ると音程が変わり、横に振るとビブラートがかけられるといったテクニックについてもお話していただきました。「次は何が演奏されるんだろう!」「えっ!こんな曲も尺八で・・・」といった、ワクワク感・意外性を感じていただけるようにしたいとの大友氏の思いを受け曲目を公開しないで開催しました。受講生から「尺八…う~ん! 演奏を聴いてガラッと気持ちが変わりました。選曲もバリエーションがあり最高の一日になりました」「古典かと思いましたがジャズ・ルンバと…楽しみました。」と言ったワクワク感・ドキドキ感を感じていただきました。新春にふさわしい「尺八コンサート」になりました。
次回は 令和7年2月14日(金)
講話(調整中)
閉講式
▼▼▼ 第7回 講話/実技 ▼▼▼
「身体があたたまる冬の運動」
(12月12日(木)開催)参加人数56名
第7回は、元気配達人タクト 青沼一美氏をお招きし、『身体があたたまる冬の運動』というテーマで実技を交えてお話していただきました。
初めに「元気に生きるために」健康寿命を延ばす実践についてお話していただきました。①脳トレ ②筋トレ ③口腔ケア ④腸活 ⑤ストレス が健康寿命を延ばす5つの実践だそうです。特に③の口腔ケアは口の中を清潔に保つことで様々なトラブルを防ぎ、食べたり・会話したりする機能の維持や回復にもつながるそうです。また、⑤のストレスはゼロだと認知症になりやすいリスク大なので、ホドホドにあったほうがいいですよと言っておりました。そして・・追加して欲しいことは、何よりも「人との交流(社会参加)」することが大切だと語っておりました。どんなことでも良いので交流する機会を持つことが一番の健康寿命延伸につながりますと言っておりました。今や100歳以上の高齢者は9万5千人余、そのうち8割は寝たきりだそうです。そうならないためにも健康の三大要素と言われている 1.休養 2.栄養 3.運動が大切になってくるとのことです。長寿≠健康、元気に生きるためのヒントを教えていただき「脳トレ」を取り入れた運動を楽しみました。楽しみながらできる運動なので参加された受講生からも「とっても楽しかった。頭も身体もリフレッシュしました」「自宅に帰ったら復習しようと思います」といった感想もいただきました。講師の青沼先生からも「家の中で楽しく、かんたんに出来るので継続して運動してください!でも、程ほどに・・筋肉痛になりますよ!」とお話されておりました。
次回は 令和7年1月9日(木)
「新春 尺八コンサート」です。
新しい年を尺八の音色でお祝いしましょう!
▼▼▼ 第6回 講話 ▼▼▼
「震災時の活動について」~東日本大震災・メキシコへの国際緊急援助隊~
(11月14日(木)開催)参加人数65名
第6回は、仙台市消防局太白消防署八木山出張所 所長の平塚一広氏と主任の田代和好氏をお招きし、「震災時の活動について ~東日本大震災・メキシコへの緊急援助隊~」というテーマでお話をいただきました。
第一部は田代氏による「東日本大震災時の活動について」お話していただきました。当時、若林区荒浜地区にあった「消防航空隊」での津波の様子や避難救助活動について、貴重な映像を見せていただきながらお話していただきました。地震発生後、消防ヘリコプター2台は離陸しており被害はなかったとのことで、津波が押し寄せる緊迫した状況等をリアルタイムで伝えられることができたそうです。残った職員の皆さんは全員屋上に避難をしたこともあり津波の難は逃れましたが、建設の際に4m嵩上げした建物は屋上の下まで浸水したそうです。徐々に浸水するなか救助の際に使用するハーネスを取りに行き、身に着けて屋上で次の救助体制に備えていたそうです。日没が迫る中でヘリコプターでの救助活動は時間との戦いでもあったようで出来るだけ多くの方を助けたいとの強い思いで日没ギリギリまで救助活動されていたと語っておりました。それでも助けてあげれなかった命もあったとかで今でも悔いが残っているとのことです。「東日本大震災の経験・体験は、どんな状況だろうが一人ひとりに物語(ストーリー)があります。自分が体験したことや経験したことを後輩たちに継いで行く活動をしていくことが使命だと思っている」と熱く語っておりました。
第二部は平塚所長が「メキシコへの国際緊急援助隊」での活動についてお話していただきました。
平成29年9月19日 メキシコのプエブラでマグニチュード7.1の強い地震が発生し、プエブラ州やモレロス州、首都メキシコシティを中心に大きな被害がでたことにより、メキシコから要請があり国際緊急救助隊(JDR)の第三小隊長として現地に赴いたそうです。JDRは外務省・警察庁・消防庁・海上保安庁などの各省庁からなりメキシコには72名体制で行ったそうです。ご自身の荷物はすでに成田空港に預けてあるため、わずかな身の回りの品を持参する程度になっているとかで、その時は12時間後には出発したそうです。救助活動は「救助チーム」を組み交代しながら4日間活動し、日本の高度な技術力や救助活動を世界に見せることができたと語っておりました。救助活動が終了して帰国する際にはメキシコ市民から「ありがとう」と拍手喝采をいただき帰路に着いたと語っておりました。
受講生からも「今回は貴重な映像が見られた」「救助活動の大変さを知りました」「日本でも海外でも命がけの活動に頭がさがります」と言った感想もいただきました。
これからのお二人のご活躍と仙台市の救急・防災等をお願いして終了しました。
次回は「身体もあたたまる冬の運動」です。
寒くなり運動はちょっと・・と思うかたも 体の芯からポカポカする運動で寒い冬を乗り切りましょう!
▼▼▼ 第5回 演奏会 ▼▼▼
仙台城南高等学校吹奏楽部 演奏会
(10月5日(土)開催)参加人数51名
第5回目は、『仙台城南高等学校吹奏楽部【演奏会】』を開催しました。
仙台城南高等学校吹奏楽部は「高校小編成の部」として、毎年のように「金賞・代表」として宮城県大会・東北大会に出場している強豪校です。
今年も宮城県大会「金賞・代表」として東北大会に出場しました。現在、部員9名 1.2年生が主力となり活動されているそうです。
やぎやまシニア大学の受講生は、地元の仙台城南高等学校吹奏学部の皆さんのご活躍を応援しています—‼
▼▼▼ 第4回 館外学習 ▼▼▼
仙台市高速鉄道東西線 荒井車両基地見学
(9月12日(木)開催)参加人数56名
平成27年12月6日に開業した仙台市で2番目の路線である東西線(八木山動物公園駅~荒井駅)の車両基地の見学に行きました。
始めに仙台市の『地下鉄事業の概要』についての説明がありました。東西線はトンネルの高低差があり、採用するリニアモーター地下鉄は車輪を車体を支えながら磁力で進むことで急勾配や急カーブの走行ができるそうです。また、「滝の口橋りよう・広瀬川橋りょう・西公園高架橋」の3つの橋梁があるなど珍しい地下鉄になっているとのことです。
講話後、管理棟の屋上から荒井車両基地敷地内全体の見学と電車を安全・正確・快適に運転できるよう各種検査を行う検修場を見学しました。1週間に1回の列車検査・3ヶ月に1度の月検査・4年に1度の分解組立検査等を行い列車の安全走行に努めているとのことでした。また、毎日最終列車走行後、特殊車両でトンネル内・レール点検などを行っているそうで、私たちが日々、安心して東西線に乗ることができることの有難さを痛感しました。
ちなみに現在、地下鉄南北線の運転手は52名おり内8名が女性。東西線の運転手は43名おり内6名が女性だそうで、昨今の働き改革で女性運転手が増えてきたことは喜ばしい傾向だと話しておりました。
▼▼▼ 第3回 講話 ▼▼▼
文学から辿る日本の美意識 ~「わび・さび」の系譜を中心に~
(7月11日(木)開催)参加人数68名
第3回は、仙台城南高等学校入試広報支援員 布施辰哉氏をお招きし、「文学から辿る日本の美意識 ~わび・さびの系譜を中心に~」というテーマでお話をいただきました。布施氏は大学時代に近代文学(松尾芭蕉を中心とした俳諧)の研究に取り組んでいたこともあり、系譜から文学(作品紹介)まで、日本の心である「わび・さび」について丁寧に教えていただきました。松尾芭蕉は俳諧で、千利休は茶道で・・独自の「わび・さび」を極めてきましたが、俳諧や茶道だけでなく、趣のある庭・神社仏閣・屏風など、様々なものにおいても「わび・さび」を感じられますと言っておりました。講師の布施氏は、今年の大河ドラマ「光る君へ」を楽しみに見ているそうです。一番に感じることは「美しい‼」だそうです。衣装代(十二単)には相当お金がかかっているし、俳優さんは顔立ちに品があり、良く役柄と合っているなど、毎回、家族と一緒にご自身の解説付きで楽しく見ていると語っておりました。
受講生から「お話が上手でとても聞きやすく、日本文学のすばらしさを再認識しました」といった感想もいただきました。また、今回オマケで「生成AI」(ChatGPT)についてもお話していただきました。「気を付けて使えば便利なツールなので一度、体験してみてください」と語っておりました。
受講生から「ChatGPT活用 刺激をうけた」との声もでるなど、日本古来の文化を大切にしながら、新しい生活・文化を取り入れていかなければと思いました。
次回は、館外学習「荒井車両基地」の見学です。
仙台市地下鉄東西線の『特徴・魅力について』学習します。
▼▼▼ 第2回 講話 ▼▼▼
「伊達家御廟大年寺会の今昔」
(6月13日(木)開催)参加人数65名
第2回は、伊達家御廟大年寺会前会長 阿部和子氏をお招きし、「伊達家御廟大年寺会の今昔」というテーマでお話をいただきました。
「伊達家御廟大年寺会」は仙台藩主伊達綱村公以降、歴代藩主並びにその御一族を祀る御廟の保全・環境整備等に努めることを目的に会が設立されたそうです。日々「無尽灯廟」の保全活動等に尽力されている会の昔からの活動・今の活動・これからの活動等についてお話していただきました。
仙台の市街地の南に3基のテレビ棟が立っている山が大年寺山です。この山が「大年寺山」と呼ばれるのは、その名の通りに大年寺という黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院が山上にあったからだそうです。大年寺を建立したのは仙台藩主の伊達綱村。30年余りの時を経て完成した寺は仙台藩最大の寺院だったが明治維新の変革を乗り切ることができなかったことや戦後の混乱などで多くの資料が散逸し、大寺院の実情は謎に包まれたままだそうです。
受講生の皆さまからも「初めて知る事実が多かった。伊達家の末がこんな形なのかとビックリしました」「大年寺会の皆さまの長年のご奉仕に一市民として感謝申し上げたい」と言った声もいただきました。
講師の阿部さんから「ぜひ、私たちが大切にお守りしている、無尽灯廟の見学にお越しください」とおしゃっておりました。
次回は、講話「文学から辿る日本の美意識 ~わび・さびの系譜を中心に~」です。
俳諧で表現した松尾芭蕉は、茶道の千利休は・・・どのように日本伝統の「わび・さび」を伝えていたのかについても学びます。
▼▼▼ 第1回 開講式・講話 ▼▼▼
「東北工業大学が目指すところ」
(5月23日(木)開催)参加人数83名
令和6年度やぎやまシニア大学の開講式を行いました。
第1回は、東北工業大学 学長 渡邉 浩文 氏をお招きし、「東北工業大学が目指すところ」というテーマでお話をいただきました。
少子化の影響もあり、理工系への進学が減少傾向にある現状を踏まえた東北工業大学の今後の課題や、これから更に発展することを見据えてAI教育プログラムを取り入れた教育方針についてなど、たくさんのお話をいただきました。
また、キャリア支援や学費減免制度などの学生に向けた手厚い支援もあり、大学の取り組みを知ることができ、より一層地域の大学として身近に感じることができる内容となりました。
受講者の皆様からは「孫の世代のお話しで、未来の子ども達の教育に夢をみさせてもらいました。」「地元の大学なのに詳しくわからなかったのでとても参考になりました。」「少子化が騒がれてますが、大学も大変な状況だということがわかりました。(大学で学んだ事が)東北の為に何かできる大学になると良いですね。期待してます。」などの感想をいただきました。
次回は、講話「伊達家御廟大年寺会の今昔」です。伊達綱村公以降、歴代藩主ならびにその御一族を祀る「御廟」の保持に関する事業を主に行っている会の活動内容についてお話を伺います。
ここまでが本文です。