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更新日:2025年11月24日

青葉区 センタートップ

福沢市民センター

〒980-0002 仙台市青葉区福沢町9-9
電話番号: 022-223-9095 
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始

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令和7年度 歴史講座「宮町界隈のいま・むかし」

歴史講座表紙

 

歴史講座『~宮町界隈のいま・むかし~』が始まりました。

第1回目(5月28日)

講師に前福沢市民センター館長で現北六番丁コミュニティ児童館館長の茂庭和彦氏を迎え、「宮町がなかったころ」の2000年前の歴史からお話していただきました。短い時間で駆け足でのお話でしたが歴史の中へタイムスリップしたようでした。次回の「まち歩き」は受講生の皆さんと一緒に計画をたて実施することになりました。「宮町の知識がないので詳しく知りたい」「ディープな宮町を一緒に探ってみたい」などとの声があがり、次回(6月25日)は「東照宮周辺の神社や寺院、仙台鉄道の跡などを巡る」まち歩きを予定いしています。

第2回目(6月25日)

福沢神社朝から気温が上昇するなか、「まち歩き」を行いました。現在、福沢市民センターが建っているところは、昔は田んぼであり材木屋さんだった歴史から始まり「芭蕉と曽良の足跡」→「福沢神社」→「露無の里」→「東照宮」→「東照宮下の寺院」などを巡りました。

途中の「露無の里」では約800年前、源頼朝の奥州討伐の時、追手を逃れた藤原忠衡の姫(当時四歳)が乳母小萩とともに小萩の夫の故郷である福沢を目指して落ち延びてきたが夕暮れ道に迷い松の根元で一夜を明かし、朝に気づくとこの附近一帯は不思議にも朝露が全く降りてなかっという伝説を学びました。

露無の松また、「東照宮下の寺院」は天台宗が多く、天台宗は京都の皇室を守るための宗教として始まり、宗紋の三諦星(さんたいせい)の背景になっている十六菊紋は皇室の紋章で、三つの星を三諦星と言うそうです。また、丸に九枚笹紋仙台笹の紋章には雀がいない?紋章が掲げてあるそうです。皆さんもいろんな不思議を探しながら、“まち歩き”を楽しんでみてください。

次回、3回目(7月30日)は、涼しい会議室での座学になります

 

第3回目(7月30日)

「福沢市民センター南側を流れる梅田川」をテーマに「梅田川全体のようす」「梅田川の開発(歴史)について」お話しをしていただきました。

梅田川は仙台市青葉区中部から宮城野区中部を流れる七北田川水系の二級河川で青葉区中山地区に源を発して、宮城野区鶴巻地区で七北田川と合流するとのことです。源流は中山、国見ケ丘、貝ヶ森の三地区に位置歴史講座3.し、1.臨済沼2.山中沼(サンチヌマ)3.うどう沼4.貝ヶ森橋5.枯木橋(上流端)からなり全長15.2mになるそうです。梅田川の名前は(現在の支流:藤川・高野川・仙台川)、場所によっては荒巻川と呼ばれているとのことです。四ッ谷用水によって広瀬川の水が流れ込んだ区域では、平渡戸川とも呼ばれていると言っておりました。

受講生からも「子どものころの梅田川の印象は、残念ながら汚い川でした。その後、地域住民の方たちの努力もあって今はきれいな川になりました」と言った感想もいただき、地域の皆さまには親しみある川になっているそうです。

次回、4回目(9月30日)は、まち歩き「小田原遊郭の跡を探る」ことにしました。

 

第4回目(9月30日)

「小田原でまちあるき」を行いました。搾乳所の跡地、小田原遊郭(新常盤町遊郭)の跡地を巡りました。

明治34年(1901年)頃から昭和8年(1933年)頃の地図には仙台市内には27か所の「牧場・牛舎搾乳場」があり、福沢・小田原近郊には5か所ほどあり福沢市民センターの向い側周辺にも牧場・搾乳場等があったそうです。歴史講座4.また、小田原遊郭の跡地では、遊郭が並んでいた「大門通り」や「駆媒院(医院)」 最近まであった「第一ホテル(五城楼)」の跡地などを巡りました。遊郭は、広瀬川を挟んで陸軍第二師団の向かい側、北一番丁の西のはずれにあった「常盤町遊郭」(現:仙台市民会館周辺に所在)が、場所柄ふさわしくないという理由や日清戦争に伴う綱紀粛正により、1894年(明治27年)に同じ北一番丁の東はずれにあたる小田原蜂屋敷跡に楼閣、楼主、そこで働く全員が移転させられ「新常盤町」と呼ばれるようになったと言われているそうです。敷地面積も約4.7haあり、現在の小田原6丁目の西半分、宮町3丁目のごく一部および宮町2丁目のごく一部に広がる広大な土地だったそうです。

現在は当時の面影がなくなりましたが、「大門通り」の道幅がそのまま残っていたり、一部の電柱にある「新常盤町」の印字を見つけたりして、「小田原遊郭跡地」を探るまち歩きを楽しんでみてください

次回、最終回(10月29日)は、まち歩きをします。どこを歩くかはお楽しみです。

 

第5回目(10月29日)

6月から始まりました「歴史講座 ~宮町界隈いま・むかし」も最終回となりました。最終回(5回目)は「不思議?」を探しながら「まち歩き」を楽しむことにしました。 

初めに、仙台鉄道(軽便)で外された宝蔵院橋跡や仙台鉄道の線路跡地を巡りました。以前は枕木の跡が見えていたそうですが、きれいに舗装されしまい今では見ることはできませんが、路地の曲線にわずかな面影が残っておりました。              歴史講座5. 歴史講座5. 

次に訪れたのは「清浄光院」です。阿弥陀如来を本尊とする 仙台三回向寺のひとつ。念仏を欠かさず行い、3年を1千日と数え、1万日毎に供養塔を建てるので、俗に「万日堂」と称されているそうです。本堂、廬舎那仏、鐘楼、閻魔堂があり、閻魔堂には閻魔王を始めとするそれぞれの王が並んでおりました。また、小田原遊郭の遊女たちのお墓や東照宮司の息子だった星恂太郎氏のお墓もありました。歴史講座5.

最後に、朝日神社、コンクリート造りの松尾神社を巡りました。

受講生からも「イメージできる説明がよかったです」「宮町地区に住んでいても勉強不足でした。また、参加したいです」といったご意見や感想をいただきました。

講師の茂庭氏の引き付けるような話術、知識の豊富さ、毎回配布される資料に多さに感服いたしました。暑い日もありましたが、概ね天候にも恵まれ、全行程を終了することができました。

 

 

 

 

講座情報

内容 東照宮の門前町として発展した歴史・文化が感じられる御宮町は神社仏閣なども多く、昔から住民に親しまれてきた地域である。現在は街並みも変わりマンションやアパートも増え、地元の名跡や由来、歴史等を知らない住民も多くいる。そこで、地域の人材や諸団体を講師に地元の歴史探訪や伝統など、地域資源を活かした学びの機会を提供することで地域の魅力を知り愛着を深める。
開催日 第1回令和7年5月28日(水曜日)
第2回令和7年6月25日(水曜日)
第3回令和7年7月30日(水曜日)
第4回令和7年9月30日(火曜日)
第5回令和7年10月29日(水曜日)
時間 10時から12時
対象 どなたでも
定員 15名
費用 なし
主催者からのお知らせ テーマを決め、まち歩きを実施します。座学2回、まち歩き3回を予定しています