令和4年度 わくわく子どもの時間 第一回 真美沢公園を探検しよう
2022年6月4日

第1回 真美沢公園をたんけんしよう
2022年6月4日
黒松わくわく子どもの時間は、情報端末機器を通じての疑似体験や、個での学習機会が増加し、交流を通じての直接の体験学習機会が不足している現実に直視し、学校の授業や家庭では取り組めない、交流と体験学習の機会を伴った学びを開催し、子供たちの探求心や好奇心を刺激して、学びを育んでゆきます。
第一回は、地域の自然資産「真美沢公園」の豊かな自然の姿に触れていただき、折々に訪れていただく公園として紹介し、学べる場であることを体験していただくべく、『真美沢公園をたんけんしよう』を実施します。オリエンテーリング形式で、問題に答えながら真美沢公園を一周します。協力していただけるのは、地域で活動されている「真美沢公園を美しくする会」の皆様です。
探検シートや拡大鏡が参加者に配布されました。今日の参加者は、近隣の小学生とその保護者の皆さんで総勢24名。応募当日には定員に達するほど人気の講座となりました。真美沢公園に10個ほどのポイントを設置し、観て触って匂いを嗅いで…五感で真美沢公園の豊かな自然を感じていただきます。
第1ポイント カラスノエンドウ 黒くなっている様子を観察。カラスのように黒く、エンドウ豆のさやの様に見えることから、カラスノエンドウと名前がついていると教えてもらいました。この黒いさや、さやの中の種が実る頃には、さや全体も黒くなり、ねじれるように乾燥が進みます。乾燥が極限状態まで行くと、バーンとはじけてその勢いで種を遠くに飛ばすのだと教えてもらいました。
第3ポイント ヤツデ 葉っぱの様子を観察します。葉っぱには人の血管のように葉脈が見えます。ヤツデの葉っぱにも葉脈がありました。そして人の指の模様になっています。名前はヤツデ…8つの指のような?…となっていますが、大きな葉を数えると、7つだったり、9つだったりと、何枚も数えてみましたが、ヤツデの8とは違っています。どうしてなのか聞くと、普通の葉っぱを見ても、まっすぐに葉の先まで伸びる真ん中の葉脈から両側に広がっている側脈があります。ヤツデはその葉脈ごとに切れ間が入り、手の指のようになっているのだと、だから偶数ではなくて奇数になると聞きました。
第4ポイント リョウブ 木の肌にはいろんな様子になっていることを学びます。触ってみるとすべすべ。さらに、かさかさとはがれる感じにも。第2ポイントのコナラの木の肌はごつごつとしわが深かったのですが、リョウブはすべすべでした。木の肌にはいろんな様子があることを教えてもらいました。
さらに、黄緑色のくすんだような色の木の肌は、光合成をしているとのこと、光合成と言えば葉っぱでするものだと思っていたとのことで、みんなでびっくりでした。
第5ポイント タラヨウ 葉をちぎって、葉の裏に楊枝で字を書いてみると、かけるだけでなくしばらくすると黒くなって字がしっかりとしていきました。この葉は、戦国時代には文章を書いて渡すのに使われていたのだと聞きました。葉に文字を書くから…「ハガキ…葉書」なのだと改めて納得でした。今では郵便局の木として大きな郵便局では記念に植えられているとのこと。でも、今回説明していただいた方は、実家が田舎の特定郵便局だったとのこと、でも今回初めて学んだとのことです。みんなで記念に一枚づつ持って帰りました。
かつていたタヌキや今もいるかもしれないハクビシン、様々な野鳥が木の実を食して、糞に混ざったものが芽生えて大きく育っていることも伺いました。アオキのように、庭木としてポピュラーな木の種類も真美沢公園で育って大きくなっています。それも野鳥の仕業だとも伺いました。
最後に、豊かな自然にあふれている真美沢公園にこれからも訪れて頂きたいと、さらには、秋、10月にも同じような「真美沢公園を探検しよう」を実施予定であることもお伝えし終了しました。
皆さんから頂いたアンケートには・・・
・いろいろな植物について分かって良かったです
・いろんなことを知れてよかったです。
・赤松が多いのに黒松という地名は不思議だと思いました。
・マムシグサが生えていた。
・字が書ける葉や、すごくザラザラな木がありました。
・近くに住んでいますが、知らないことが沢山あって面白かったです。
・身近に自然がいっぱいあるんだと分かりました。
・いろんな植物の名前があって、その名の由来も聞けて良かったです
・食べられるものが沢山あると聞いて安心しました。
・一緒に廻ってお話しいただけて、よくわかることが出来て、ありがとうございました。
・ありがとうございました。最高でした。
・・・などと沢山いただきました。
ここまでが本文です。