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更新日:2025年3月25日
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令和6年度 継承しよう!根白石の伝統行事
継承しよう!根白石の伝統行事
2025年2月23日
第4回 みんなで作ろう!だんごさし
1月11日(土曜日)、「継承しよう!根白石の伝統行事」の最終回となる「みんなで作ろう!だんごさし」を開催しました。
だんごさしとは、その年の五穀豊穣や家内安全を願う、地域に残る小正月の伝統行事です。
今年も持ち帰り用の個人分と、ロビー展示用のだんご木を制作しました。もち米を蒸かしてついた紅白の餅を、片栗粉をひいたバッドに入れ、まずは棒状に伸ばしていきます。冷めると固くなるため、講師の先生の指導のもと、皆さん手早く作業を進めていきます。棒状になった餅を包丁で小さく切り分けたものを芽欠きをした水木の枝に挿し、色とりどりの飾りをつけてだんご木を完成させました。
個人分の制作が終わった方から順次ロビーで展示用のだんご木の制作に移りましたが、参加者同士でおしゃべりしながらの楽しい共同作業となりました。
制作作業終了後は、JA仙台根白石支店女性部の方々が作ってくださったお雑煮をいただきました。だんごさしの講座でお雑煮をいただくのは数年ぶりでしたが、根白石産のもち米でつくったお餅が入ったお雑煮は最高においしく、復活を喜ぶ声がたくさん聞かれました。
地域で大切に守られてきた伝統行事であるだんごさしが、繰り返し講座に参加してくださる方はもちろん、根白石市民センターを訪れる多くの方にとってなくてはならない季節の行事として定着していることをあらためて感じました。
第3回 お正月飾りを作ろう
12月21日(土曜日)、「継承しよう!根白石の伝統行事」の第3回目となる「お正月飾りを作ろう」を開催しました。
稲わらを綯って作る伝統的なお正月飾りということで、揃えなければならない材料も多く、個人で制作するのはなかなか難しいこともあり、申込をされた方からは「センターで機会を作っていただけてありがたいです」というお声をいただきました。
お正月飾りの制作を進める中で、南天や橙、裏白など、使用される材料に込められた意味を先生が丁寧に説明してくださり、手を動かしながらも皆さんが説明に聞き入っている姿がみられました。
水引きを結うところなど、要所要所でいくつか苦戦するポイントがありましたが、さくらクラブの皆さんのサポートもあり、最後には全員が立派なお正月飾りを作り上げることができました。
後日、参加された方から「売っているものとつい見比べてしまいましたが、自分で作ったものが一番きれいでうれしくなりました」とのお声をいただきました。今現在技術を持つ人が少なくなり、買うことが当たり前になっているお正月飾りですが、少しでも多くの人に自分の手で作る喜びを体験していただける機会として、今後も続けていきたいと思います。
第2回 米粉ではっと汁づくり
11月30日(土曜日)、「継承しよう!根白石の伝統行事」の第2回目となる「米粉ではっと汁づくり」を開催しました。
「全てを根白石産の食材で作る」というコンセプトのもと、一般的には小麦粉で作ることの多いはっとも、地域収穫された新米を米粉にするところからはじめるというこだわりの講座となりました。味噌も地域の方の手作りのものを使用しました。当日は白菜や大根、人参、そして新米を提供していただいた生産者の方にもご夫婦でお越しいただき、一緒に調理をしたり、米作りについてのお話をうかがったりすることができ、地域の主要な産業である農業についての理解を深める機会ともなりました。
素材の味の活きた滋味深いはっと汁とともにいただく新米がことのほかおいしく、たくさん炊いたごはんもあっという間になくなってしまいました。
お腹いっぱい食べ、会話もはずみ、「これは根白石でしかできない講座ですね」「全て地域のもので作るなんて、最高に贅沢ですね」といったうれしいお言葉をいただきました。
第1回 豆腐づくり教室
8月30日(金曜日)、「継承しよう!根白石の伝統行事」の第1回目となる「豆腐づくり教室」を開催しました。
根白石で収穫された大粒で甘みの強い「ミヤギシロメ」を使って豆から手作りする豆腐ということで、広報を始めた直後から多くの方が期待と関心を寄せてくださいました。
前日から水に浸けておいた大豆をミキサーで液状にし、火にかけて漉し、豆乳を作るところから豆腐づくりが始まりました。材料はシンプルながらも、温度管理やにがりを打つタイミングなど繊細な気配りが必要なため、受講生の皆さんはひとつひとつの行程を丁寧に進めていきました。その甲斐あって、全てのグループで無事に真っ白な豆腐が出来あがりました。
豆から手作りした出来たての豆腐ならではの甘くて瑞々しい味わいに、受講生の皆さんも大満足の表情でした。
身近な農産物である大豆についてあらためて学ぶ機会ともなり、多くの方が「根白石産のおいしい大豆を使って、自宅でもぜひ手作りしてみたい」と話してくださいました。