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更新日:2025年3月25日
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令和6年度 東中田老壮大学
令和6年度 東中田老壮大学講座レポートです
2025年2月27日
第1回 5月15日 開講式・講話『東日本大震災を体験して そして 今』
令和6年度も53名のにぎやかなメンバーで老壮大学が始まりました。開講式では館長や前年度の運営委員会委員長の挨拶と、老壮大学唯一の部活であるラベンダー合唱団による3曲の歌の披露がありました。
開講式に続いて、『ほっとネットin東中田』の小岩さん、千葉さん、杉山さんによる防災講話がありました。まず、東日本大震災での東中田地域の状況やその後の地域防災の取り組みについて聞きました。そして、昨年度『ほっとネットin東中田』で作成した津波避難マップをDVD化したものが上映されました。指定避難所までのおすすめルートや横断注意や地盤沈下などの注意情報もあり、とても役に立つもので、マップを家に持ち帰ったあと家族みんなで確認したいと受講生から声があがりました。
講話終了後、班毎に集まって自己紹介と班長さん副班長さんを決めました。2月までの全9回、仲良く楽しく元気に老壮大学を進めていきたいと思います。
第2回 オカリナ&ヴィオリラコンサート 6月19日
今日は音楽鑑賞、来ていただいたのは高橋佐知子さんです。まず、高橋さんが教えてらっしゃる中田市民センターのオカリナサークルのメンバーによる演奏からコンサートはスタートしました。
髙橋さんに演奏していただいた楽器はオカリナとヴィオリラです。ヴィオリラは大正琴に見た目が似ていて、弓でひいたり、ピックで音をならすこともでき多彩な表現が可能な楽器です。
『東京ラプソディ』や『川の流れのように』といった懐かしのメロディーから、ラテンやシャンソンなどの名曲をドラマチックに奏でていただき、会場からは大きな拍手が起こりました。
第3回 仙台市博物館館外学習 7月17日
年に一度の館外学習。今年は4月にリニューアルオープンした仙台市博物館を訪れました。
まず、特別展「大航海時代へ~マルコ・ポーロが開いた世界~」について事前の解説を受け、それから常設展と特別展を見学しました。
特別展では「東方見聞録」や戦国時代の日本の貿易のようすが描かれた「南蛮屏風」など貴重な資料に触れる機会となり、多くのことを学べました。
第4回 しっかり食べよう!そしてラジオ体操も! 9月18日
2か月ぶりの老壮大学。まだまだ暑さが続いていますが、食欲の秋、スポーツの秋にふさわしく、今回は仙台市ラジオ体操連盟会長の安達博子さんに栄養のおはなしとラジオ体操を教えていただきました。
栄養のおはなしでは、特に不足しがちな栄養素としてタンパク質、カルシウム、ビタミンD、食物繊維が挙げられその栄養素を多く含む食品も教えていただきました。
そのあと「みんなの体操」と「ラジオ体操第一」を動きのポイントの説明を受け、曲に合わせて体を動かしました。
東中田老壮大学では昨年秋から、講座10分前に有志によりラジオ体操を行っています。その成果もあり、とてもきれいな体の動きを見せていた受講生が多かったのが印象的でした。これからも講座10分前のラジオ体操を続けていきたいと思います。
第5回 日本銀行の機能と業務・お札の偽造防止技術の確認体験 10月16日
7月に新札が発行されましたが、そのお札にはどんな偽造防止技術があるのか、そして、日本銀行はどのような機能と業務があるのかを仙台支店の方にお話しいただきました。
日本銀行はお札の発行の他、金融政策により物価の安定を図るように努めていたり、金融システムの安定に努めていたりと、重要な役割を果たしていることがわかりました。
そして、新札は誰もが使用しやすいよう指で触って券種が分かるようになっていたり、傾けると文字が浮かびあがったりするなどとその技術の高さについて説明を受けた後、ブラックライトをお札にあてた箱を覗き、お札の一部が光る様子を実際に確認する事ができました。ほかにもお札と同じ紙で作られた一億円の束を持って重さを実感する貴重な体験をしました。
毎日安心してお金を使うことができるのは、お札にすばらしい技術が沢山詰め込まれているからなのだと実感する良い講座となりました。
第6回 東中田老壮大学文化祭 11月20日
老壮大学、秋の一大イベントは今回で第10回の開催となった文化祭です。
開催前日には座席のセッティングや飾り付け、出展者は自分の作品の飾り付けをしたあと、舞台発表のリハーサルをして次の日の本番に備えました。
そして、文化祭当日。写真や書道、折紙、染め物など10人の力作による展示コーナーを鑑賞し、舞台発表。舞台発表は合唱やカラオケ、踊りなど老壮大生全員が出演し、大きな拍手と歓声があがりました。
フィナーレとして「かあさんの歌」を合唱したあと、「七夕おどり」を全員で円になって踊りました。終始笑顔の絶えない賑やかな雰囲気の中、老壮大学生同士たくさんの交流をする事ができました。
第7回 音で振り返る昭和の仙台 12月18日
今年最後の老壮大学はNPO法人20世紀アーカイブ仙台の伊藤豊生さんに昭和の音についてお話しいただきました。
新幹線の車内メロディが今と違い、以前はその土地にちなんだ曲になっているということで、そのメロディを旅情たっぷりに聴きました。また、宮城県のご当地CMソングコーナーでは、今でもよく聞く曲や、お店自体がなくなってしまって今では聞くことのできなくなった懐かしの曲を聴きました。
懐かしい音を聞くとその頃の記憶などが鮮明に思い起こされ、周りの人たちと音の思い出について語りたくなる、そんな素敵な時間を過ごすことが出来ました。
第8回 加齢とともに増える目の病気 1月15日
年齢を重ねるにつれて見え方がだんだん変わってくることがあります。そんな目の症状や病気、予防法について東北文化学園大学医療福祉学部視覚機能学専攻の浅野浩一教授にお話しいただきました。
中途失明原因1位は緑内障。40歳以上の20人に1人がかかっている視野が欠ける病気ですが、自覚症状があまりないので、定期的な眼科の受診が望ましいそうです。
また、飛蚊症や閃輝暗点、夜盲症などの症状についても伺いました。
見る、聴く、嗅ぐ、触る、味わうの5感の中でも目からの情報は約80%をしめると言われています。これからもずっと目を大切に元気に過ごしたいと改めて感じました。
第9回 風の地元学と土の地元学~伊達家と中田それと南仙台~ 2月19日
市民センターのある東中田地域は昭和16年まで中田村でした。中田の魅力伝え隊の有働千栄子さんと加藤みゆきさんに来ていただき、中田村の頃のお話をしていただきました。
講座の中では昭和の初期に作られた「中田村」の歌を受講生皆で歌ったり、「中田郷土のかるた」をみて、説明を受けたりしました。また、四郎丸にある「落合観音堂」や四郎丸と閖上の境付近にある「猿猴沼」について紙芝居にして下さり、有働さん加藤さんの中田に対する愛情を感じながら分かりやすく地域の歴史を学ぶことができました。
閉講式
講座終了後、閉講式を行いました。挨拶や会計報告、役員紹介をしたあと皆勤者が発表されました。50名の受講生の内13名が皆勤となりました。そしてハーモニカにあわせて「蛍の光」を斉唱しました。最後、班のメンバーで集まり一年間の感想などを和気あいあいとした雰囲気の中で語り合い、令和6年度東中田老壮大学は修了となりました。
令和7年度もまた老壮大学を開講します。ぜひ今年同様元気に受講してほしいと思います。