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更新日:2025年3月25日

泉区 センタートップ

高森市民センター

〒981-3203 仙台市泉区高森6-1-2
電話番号: 022-378-9950 
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始

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令和6年度 市民企画講座 ウェルカム地域交流「自然観察会~秋の高森東公園を探検しよう」

令和6年度 市民企画講座 ウェルカム地域交流「自然観察会~秋の高森東公園を探検しよう」写真 オオウラジロの実探し

令和6年度 市民企画講座 ウェルカム地域交流「自然観察会~秋の高森東公園を探検しよう」 講座レポート

2024年12月4日

オオバコ相撲

ドングリの独楽づくり

11月17日(日曜日)に市民企画講座「ウェルカム地域交流『自然観察会~秋の高森東公園を探検しよう』」を開催し、21組47人の皆さんがご参加くださり、冬越しの準備をする植物などを解説つきで観察しながら、散策を楽しみました。

実りの秋を迎え草木の実や葉が色づき、華やかさの中にも落ち着きを感じさせる高森東公園は、11月9日(土曜日)に行われた泉パークタウン一斉クリーン作戦のおかげで一段ときれいでした。

お子さんからご高齢の方までどなたでもお気軽にご参加いただけるこの地域交流講座は、市民の企画員の皆さんによって企画され、地域課題に取り組まれている地域諸団体(高森地区社会福祉協議会、高森東地区社会福祉協議会、結いの会・高森東、ボランティアもくれん、高森ふるさとづくりの会)の皆さんが、受付や解説のスタッフとしてご協力くださったおかげで開催できました。お力添えくださった皆さんに衷心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

以下にもう少し詳しく当日の様子をレポートしていきます。

ヌスビトハギやアメリカセンダングサの、動物の身体や人の衣類に張りついて分布域を広める種子の表面構造を、カップルーペで観察したお子さんからは「ほほう!」と歓声があがっていました。この表面構造は面ファスナー開発の参考になったそうで、この自然観察会が理工系に興味を持つきっかけとなり、理系離れの解消に貢献できていたら幸いです。

同じところから生えているガマズミとミヤマガマズミを、「別の木ですよね」と一目で見分けるほど植物にお詳しい参加者もいらっしゃいました。不勉強な筆者はてっきり同じ木だとばかり思っておりました。青葉の森緑地のレンジャーの高松さんに見ていただき、葉が全体的に丸くて触るとザラザラしているのがガマズミで、葉が細長くて触るとツルツルしているのがミヤマガマズミだと教えていただきました。

高松さんはガマズミの幹にジョロウグモを見つけると、小学生の参加者に巣の糸を触らせて、粘る糸と粘らない糸があることも教えてくださいました。ほかにも満開のヤツデの花にハエやハチが集まっている様子を観察したり、イトトンボを見つけたりと、高森東公園が、生物の多様性に満ちた豊かな自然に恵まれた、守り伝えていくべき場所であることが実感できました。この自然観察会が自然との共生を考える機会にもなっていたら幸甚です。

以上のように、解説を準備した地点はもちろんのことそれ以外にも見どころが多かったり、ご家族でご参加の方は幼いお子さんがあちこちに興味を示したり、久しぶりに会ったお知り合いと話が弾んだりで、全地点を回れなかった方も多かったことと思います。しかしながら、自然観察会であるとともに地域交流講座でもありますので、ご家族やお知り合いと楽しい時間をお過ごしになれたのでしたら、それもまた良かったのではないかと思います。

ご参加くださったご高齢の方からは「自分で思っていた以上に歩くことができた」とか、「農家育ちなのでオオバコずもうが懐かしかった」といったうれしいご感想もお寄せいただきました。逆にご参加くださった小学生の皆さんにはドングリのコマづくりなどは新鮮だったかもしれません。

この講座により、高森地域の魅力を知って愛着が増し、住み続ける方や訪れる方が増えたり、地域諸団体の催しに参加する方や地域諸団体の担い手となる方が増えたりして、高森地域が活性化することを願っており、来年度も開催できればと考えております。来年度も皆さんのお力添えとご参加を賜りますようお願い申し上げます。