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更新日:2025年3月25日
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令和6年度 「ぽっ♥カフェ」講座レポート
令和6年度 ぽっ♥カフェ「認知症と薬」を開催しました。
2024年7月26日
令和6年4月24日(水曜日) 「認知症と薬」 エムツー調剤薬局 管理薬剤師/認定薬剤師 菅野 隆文 氏
認知症とお薬の管理についてご講話いただきました。座談会形式のお話の中では、薬局はどこに行ってもいいと知らなかった。といった声や、複数の病院を受診した際の処方箋を一か所の薬局でもらうことはできるのか?といった質問があり、かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師についても詳しく教えていただきました。講座後には、勉強になった。家にいたら分からないことだった。といった感想をいただき、すでに次回の講座の申込みをされる方もいらっしゃり、関心の高さと意識の高さがみられました。
5月29日(水曜日) 「軽運動とおしゃべり会」 いずみの杜診療所 作業療法士 菅家 祥子 氏
地域的に坂道が多く、出かけるにも足腰を中心に体の動きがとても重要になってくるということで、日常の生活にも役立ちフレイル予防にもつながる軽運動を教えていただきました。座ったままでできるので生活のなかでも取り入れやすい内容で、皆さん熱心に取り組まれていました。「軽体操だから来てみたけれど、お話会で地域の情報を聞いたりそこに通う方とお話をしたりして思いがけずいろんな収穫があった。」といった感想も聞かれました。
6月26日(水曜日)「押し花教室」押し花サークル クレマチスの会のみなさん
今回は押し花を体験しました。サークルの先生やメンバーさんの丁寧なご指導のもと、受講生のみなさんは集中して取り組まれました。ご準備いただいたさまざまな種類のカラフルで繊細な花々を前に、お花選びや配置に悩んだりされる方もいましたが、的確なアドバイスをいただきスムーズに進めることができました。受講生同士も作業中に工程を確認しあったり完成した作品を見せ合ったりといった交流も見られ、とても和やかな雰囲気の講座となりました。受講生からは「最初は難しかったけれど工程に慣れていくうちにとても楽しくなった」「いろいろな交流があり楽しかった」といった声が聞かれました。
7月24日(水曜日)「ボッチャ大会」21名の方に参加頂き、職員も加わり8チームに分かれての総当たり戦で行いました。車いすや杖をついた方もいらっしゃいましたが、ぽっ♥カフェ独自のルールで皆さん無理なく安全に配慮して行うことができました。初めてボッチャを体験する方も多くいらっしゃいましたが、「緊張する~」とおっしゃりながらもだんだんと慣れてきて最後は接戦でした。大変白熱した戦いでしたが、ケガをする方もなくお互いに応援し合い、温かい雰囲気のボッチャ大会でした。
8月28日(水曜日)「認知症の基礎を学ぼう」松森地域包括支援センター 機能強化専任職員 永谷 裕一 氏
認知症について正しく理解することにより「他人ごと」ではなく「自分ごと」としてとらえることが大切ということで、認知症とは?を中心に講話いただきました。グループワークでは「普通に接することが大切だと思った」「家族が認知症になってきつくあたってくるようになりましたが、それを笑いにかえて日々過ごしています。ぽっカフェではこういう話ができて息抜きになりました」といったお話が聞かれました。また、仙台市で発行している希望をかなえるヘルプカードについても教えていただきましたが、こちらに関しては「緊急時の連絡先を知らせるために必要」や「個人情報のため、取り扱いに注意しなければいけない」といった様々な意見が聞かれました。
9月25日(水曜日)「認知症」当事者に学ぼう いずみの杜診療所 認知症当時者からは「認知症と診断されたときは認知症の知識がなく怖かった。家族もショックをうけた。自分が自分でいられなくなるような違和感もあった。だが、当事者の集まりの場では心がすくわれ癒される。介護をされる立場から解放される場になっている。また出会いも多く他県に出向いたりもする。地域も関係なく認知症を認識しなければいけない。」といったお話がありました。受講者のなかにはご家族に認知症の方がいらっしゃる方もおり、生活の中でのご苦労や相談先についても貴重なお話を伺うことができました。
10月23日(水曜日)大人のお口と健康の話 一般社団法人 宮城県歯科衛生士会 人見 早苗 氏
まつもり健康講座と合同開催の今回は、お口のケアのポイントを中心にご講話いただきました。人見先生が教えていらっしゃる20歳前後の学生さんの中で、虫歯がある方や歯の治療をしたことがある方はとても少ないそうです。理由としては、昔と現在では歯科医での治療の方法や虫歯予防の方法に違いがあるからだそうです。3ヶ月に1度程度の受診で歯石が付きにくくなる。だらだら食べではなく、食事や間食はメリハリをつけ、唾液がしっかり出る時間を作ることが大切といった、すぐにでも実践したくなるようなお話しもあり、受講生も熱心に耳を傾けていました。「親知らずについて質問したい」「歯磨きについて詳しく聞きたい」といった方もおり、講座終了後の個別の質問にもご対応いただきました。
11月27日(水曜日)「音楽と運動」デイサービス プチゆり倶楽部 機能訓練指導員 五十嵐 氏 泉区はスポーツクラブが多い地域だそうです。現在はデイサービスを利用して、以前スポーツクラブに通っていた方は、交通手段がなく通うのが億劫になってしまったり、モクモクと一人でこなすのがなんだか自分には合わなかったなどの理由で退会したとおっしゃっているそうです。自分一人ではなかなか進まない体操も、間違えてもいい、笑いながらみんなでできるというのがデイサービスの良さということで、本日はカラオケの機材を使用した音楽と映像に合わせて体を動かす内容でしたが、途中の早い動きにも皆さんしっかり対応されていました。早速、デイサービスを利用したい!という方がいらっしゃいましたが、利用するには基本的に介護保険の申請が必要になるということで、松森地域包括支援センターの職員さんを中心に、介護保険に関ついてもみなさんでおさらいをしました。
12月25日(水曜日)「音楽リハビリ」デイサービス ゆらリズム 音楽を通じてお口の機能向上、こころの健康を保ちましょうということで、口腔ケアをはじめ、歌や手話ソング、音楽にあわせて鈴を鳴らしたり足踏みをしたりと、内容盛りだくさんの講座でした。特に口腔ケアでは、お口の中が乾燥すると細菌が増え、誤嚥性肺炎などの原因になってしまう。唾液で口の中を潤すことがとても大切なので唾液を意識していきましょうということでした。難しい内容もありましたが、みなさん一生懸命取り組まれていました。講座後の自由テーマでの座談会では、ご家族の話や、最近ニュースで取り上げられた高齢者の詐欺被害の話、また今後取り上げてほしいものについてのお話しがでていたり、受講生のなかには「毎月この講座に参加するだけでも社会参加になっていると思う。認知症になったらと思うと怖いから毎月顔を見せに来るという理由で参加している」というお話をされている方もいらっしゃいました。
1月22日(水曜日)「高齢者施設」介護施設紹介サポートセンター 菅原 俊一 氏 松森地域包括支援センター職員の方々 医療系施設と通常の介護施設の違いや、施設の現状、入所を検討される方の現状などについて教えていただきました。座談会では、入所時のお金の問題や入所後の不安、家族の入所を考えているなど、さまざまなお話が出ていました。また、受講生ご自身の経験談を話しあったり、受講生同士の情報共有の場にもなっていました。参加人数も定員を超す人数で、「施設」への関心の高さが伺えました。
2月26日(水曜日)「みんなで一緒に昭和の思い出ばなし」簡単な自己紹介からスタートし、出身地や小さい頃の思い出話、時代の変化についてなど、グループごとに思い思いにお話されていました。「勉強したかったけれども、女性は教育という感じではなかった」「豊かな時代になり欲しいものは苦労なく何でも手に入る。その分感動がなくなった。今は物があるのが当たり前」「若い人はみんな下を向いて携帯をいじっている。周りにどんな人がいるのか見ておいたほうがいいのに」と今の時代へのご意見や、「一人で住んでおり身内もいない。そうなると司法書士などに依頼しなければならないこともある。お金がかかるので悩んでいる」といったお困りごとについての話もありました。詐欺についての話もあり「以前はハガキで届いていたようなことが電話でかかってくるようになり、屋根修理や下水工事といって自宅に訪ねてくるようにもなっている」といった事例をあげて情報共有したりする場となっていた。感想では「お話だけというのも新しくこういう企画があってもいいと思った」といった声をいただきました。