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更新日:2025年3月25日

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松森市民センター

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令和6年度松森ハートフルタイム「講談で知る伊達の秘話」

令和6年度松森ハートフルタイム「講談で知る伊達の秘話」を開講しました。

2024年7月24日

令和6年6月28日(金曜日)令和六年度主催事業松森ハートフルタイム「講談で知る伊達の秘話」を開講しました。宝井講談修羅場塾生名取アマチュア講談師、村田琴之介先生を講師に、今回は小田原参陣の是非で揺れる伊達家家中、世に実母と弟による策謀として知られる大事件、伊達政宗毒殺未遂事件の知られざる「秘話」を語る「仙台白萩異聞」と、山元町の伊達家茶室につたわる忠臣劇「伊達の血筋を守った男 大條道直」の二席を口演いただきました。

「仙台白萩異聞」では、「誅殺されたとされた弟、伊達小次郎の死は実は偽装されたもので、実は政宗の温情により、出家し大悲願寺(東京都あきる野市)の僧として生き延びていた…」というお話です。小説のみならず少年漫画にも採用されている題材なのですが、当然史実とは異なるものです。しかし最近は研究が進み、資料などもあることから、「もしかしたら…?」という声の高まりがあるとのことです。作中で語られた白萩のひとひらから、政宗の捨てきれなかった情が読み取れる気がします。

「伊達の血筋を守った男 大條道直」では、大條道直がご先祖様だという、宮城を代表する有名コメディアンを話に絡め、前編とは違い、明るく軽妙な進行で話が進むなか、会場からは思わず笑いがこぼれる場面も。しかし最後は、家を護るために「死を賭しても御上に抗う」気概を見せる大條道直。御上も感じ入る気概で、見事場を収めた忠臣の姿、臨場感ある語りを受講生の皆さんは楽しんで聴いておりました。

今回の二編、村田先生の語るところでは「講談は、見ていない事を見てきたかのように語る」のが肝要とのこと。実際に史実は、事実を追うのも大事ですが、想像力も大切です。真贋はさておき、柔軟に思考し、遠い時代に思いを巡らすのも、立派な学びであると実感した講座となりました。

口演後のアンケートでは「講談は普段聞く機会がないので迫力があって良かったです」「伊達家の歴史に興味がわきました」「初めて聴きました、大変面白かった」との感想をいただきました。