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更新日:2025年7月23日

泉区 センタートップ

高森市民センター

〒981-3203 仙台市泉区高森6-1-2
電話番号: 022-378-9950 
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始

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学んで実践!防災講座

親子でつくろう!防災グッズ

第1回「親子でつくろう!防災グッズ」

5月17日(土曜日)

いつ起きるかわからない災害、学んで安心!備えて安心!

安心安全な街づくりをみんなで考える、防災講座の第1回は「親子でつくろう!防災グッズ」です。

小学生とその保護者8人が参加。

高森東地区のSBL(仙台市地域防災リーダー)のみなさん、東北福祉大学の学生ボランティアサークルPASS(PositiveActionStudentsSupporters)のみなさん、宮城大学看護学群の霜山准教授と学生のみなさんが講師やサポーターとして参加して、楽しみながら防災について学びます。

今日の目標は「自然災害を正しく知り、正しく恐れ、備える」「やわらか頭を育てる」の2つ。

ひとつ目は「自然災害を正しく知り、正しく恐れ、備える」

VRで地震を体験中ひとつ目のチャレンジは「せんだい防災VR」。VRゴーグルを装着。リアルな映像と音で、まるで現実のように地震を仮想体験しました。説明していただいたのは仙台市防災安全協会の伊藤さん。体験後、映像のなかに地震への備えが隠れていたことを種明かし(どんな備えがあったかは、体験してからのお楽しみ!)。「備え」の大切さを、会場のみんなが気付き学びました。

ふたつ目は「やわらか頭を育てる」

チャレンジのふたつ目は「身近なものを使って防災グッズにしてみよう」。

避難生活では灯りが大切、ランタンづくりに挑戦!

懐中電灯とペットボトルでランタンにSBLの佐藤さんを講師に、懐中電灯とあるものを組み合わせてランタンづくり取り組みます。懐中電灯は遠くまで照らせるように光を絞り込みます。このため照らされているところは明るいけれど、部屋全体を照らすのには不向き。

そこで、懐中電灯に半透明のレジ袋をかぶせてみると・・・、光が拡散されてランタンのようになりました。懐中電灯に水を入れたペットボトルを乗せると、これもランタンに!水の代わりにスポーツドリンクなど半透明な液体を入れると、もっと効果が高いそうです。

身近なものを使ってケガの応急手当

身近なものでケガの応急手当続いては、宮城大学の霜山准教授と看護学生のみなさんの指導で、外傷の応急手当を学びます。地震などの災害ではガラス片での切り傷、骨折やねんざなどの外傷が想定されます。止血や固定には清潔なガーゼや包帯がほしいところですが、外出先でなど、とっさのときに手に入らない場合があります。

そこで「身近なもの」。例えばレジ袋を使った止血法。止血では出血点を直接圧迫する方法が基本ですが、感染症対策のため直接血液には触れないようにすることが大切。清潔なタオルなどを出血点に置き、血液に触れないようにレジ袋を手袋代わりに使います。骨折やねんざの場合、レジ袋を三角巾の代わりに使うこともできます。新聞紙などと組み合わせれば固定にも使えます。応急手当では食品用ラップも大活躍。止血や傷口の保護、ラップの芯といっしょに使えば骨折などの固定にも使えます。

「あれがないからできない」ではなく、『やわらか頭』を使って「あれの代わりにこれを使えないか」を実践していけることを体験しました。

ふぞろいのダンボールたちがベッドに変身!

ふぞろいのダンボールがベッドに変身防災グッズづくりの最後は「ダンボールベッド」。

あちらこちらから集めてきた高さも大きさも不揃いのダンボール箱を使って、こどもを中心に、参加者全員が協力してベッドを作っていきます。

避難所になっている体育館などの床は硬く冷たく、直接寝るのには不向きです。大勢の方が一緒に暮らす避難所では、ほこりの舞い上がりや感染リスクからも寝床は床から35cm程度離した方が良いとされています。

ダンボール箱そのままでは上の乗ると潰れてしまうため、中に筋交いを組み入れて箱の上下をテープで止めます。バラバラの大きさの箱を組み合わせて、低い箱にダンボールの切れ端や新聞紙を乗せて高さを調節、大き目のダンボールを上に乗せて平らにし完成です。縦横に凸凹はありますが、高さ約40cm、幅約100cm、長さ約220cmのベッドができあがりました。こども3人が寝ても遊んでも大丈夫。体重70kg超の大人が寝てもびくともしません。

みんなでおしゃべり、防災井戸端会議

防災グッズづくりのあとは、クールダウンしながら「防災井戸端会議」。今日の講座の感想や、東日本大震災当時のことをおしゃべりしました。

参加者アンケートから、「特別な道具がなくても、普段使っている身近なものが災害時に役立つことを学び、今後も活用したいという意識が高まった」「知識として知っているだけでなく、実際に体験・実践することで理解が深まった」という声が寄せられました。こどもの参加が少なかったことは残念ですが、大人も、学生も、こどもも、楽しんで参加できたと回答していただきました。

講座情報

内容 VRの地震体験と親子で防災グッズ工作
開催日 令和7年5月17日(土曜日)
時間 10時から12時まで
対象 親子
定員 30人
費用 無料