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更新日:2025年3月25日
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鶴ケ谷キッズステーション 第四回 魚のからだとくらし
真ブナを一人一人解剖してからだのつくりやくらしを学びます。
2021年10月23日
子どもたちにわくわく感で学ぶ楽しさと、学び終えた時の達成感や交流する楽しさを伝えるべく開催しています。2021年4回目のキッズステーションは、魚のからだとくらしです。講師は、こどもの科学研究会の皆さん、サポーターとしてひょうたん沼楽校と鶴ケ谷クッキング倶楽部の皆さんも駆けつけてくれています。
withコロナの中での学びのひと時、手で首から上を触らないようにすることはもちろん、観察の合間にも手洗いを行います。調理室の換気扇をすべて回し、シールドを準備して飛沫からの感染防止に努めます。
最初に魚の観察から始まります。今日解剖をする魚は「マブナ」です。体にたくさんのひれがついていますが、どんな泳ぎをするときに、どのひれを使っているのか確認します。さらに口の中も、開いてみると以外に大きいことに気づかされました。嚙み切る歯ではなくすりつぶすための凸凹して盛り上がった歯のようなものがありました。
はじめて生きているフナにさわる子供たちがほとんど。フナは薬で気絶させているだけです。たまにピクリと動いて驚かせます。講師の説明に耳を傾け、一瞬たりとも聞きもらさないぞとしっかりとやり方を観察しています。
いよいよ解剖が始まります。講師から説明を受けた後、それにならいながら解剖を進めます。最初は2本指3本指でしたが、手で5本の指を使てしっかりと押さえながら、ハサミを入れています。講師の皆さんにアドバイスをもらい促されながら、切り開いていました。胸ひれの下から肛門までのフナのおなかの部分を解剖用ハサミで裂いた後、からだの真ん中にある側線のあたりまで切って四角く内蔵の部分を見えるように切り取ります。慎重にハサミを入れてゆくと、脈打つ心臓をそのまま残して内臓を観ることができます。
内臓の観察、最初は食道の観察です。口のすぐ後から肛門までの一本の管となっている食道を内臓から取り出して、トレイの中でほぐします。どのくらい長いのか観察します。本日の最長の長さは、3m10cmでした。
ドクドクと動いている内臓が見えます。心臓です。ほかにも肝臓や胆のう、うきぶくろなどの内臓も観察できます。さらにこの時期だと、雄なら精巣、雌なら卵巣も確認できます。
さらに、魚のえらの働きも学びます。ハサミで解剖を続けえらを切り取り分解すると4~5枚のえらが重なっているのが分かりました。食べ物をあごですりつぶしたあと、食べ物だけをえらでこしてとらえて食道へ送り込み、水分はえらから体の外へ出していると教わりました。さらに、人間は肺での酸素を体に取り組んでいますが、魚はえらで酸素を取り込んでいるというからすごい仕組みです。生活する場所によって体の中の違いを観ることもできました。
最後に、目と脳を、さらにそれらをつなぐ神経も観察します。人間の頭は、大切な部分ですね。守られるように固いですが、魚の頭の部分も固くできています。ハサミでゴリゴリと刻んで取り出します。何本のも神経で束になって白く太くつながっているのが確認できます。脳は4つに分かれていることも見ることができました。
目もハサミで刻んで水晶体(レンズ)があることを確認します。一度に切らすに周りから少しずつ刻んで目のレンズを取り出します。周りにたくさんの神経をまとっているのが分かります。手で触って固いのがレンズだと確認できます。
参加者はみんな、取り出した浮き袋やレンズなどをお土産にして持ち帰りして、家族のみんなに今日の様子をはなしたいとのこと。自分の言葉で表現して、皆さんと話しながら振り返っていただければとねがいます。
参加した子供たちの感想です。
- 魚をかいぼうしていろいろな部位があったこと、心臓や腸や脳みそなどたくさん観察できました。
- 心臓が動いていてびっくりしました。
- 解剖して魚のえらや内臓、脳などについてしることができました。
- 目のレンズが球形していてびっくりしました。
- 魚の眼にレンズがあるなんてびっくりしました。
- 魚のレンズやいろんな部分に気づきました。今日学んだ事を生かして自由勉強にいっぱい書きたいです。
- 魚の解剖をして、人間との違いや同じところがいろいろ知ることが出来ました。すごく楽しかった。すごくいい経験になりました。
- 魚には人間と同じところと、違うところがどちらもあるということに気づきました。
- 凄く勉強になりました。今度もまたやってみたいです。
・・・などといただきました。