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第十二回 ヤセウツボ

2024年7月7日

 高森周辺、そして泉パークタウンは、かつて七北田村の中心部から北西に広がる七北田丘陵と呼ばれる小高い丘が広がっていた地域で、高森辺りには立田山と呼ばれていた小さな山があって、その中に高森と呼ばれていた地域があり「高森」の名がついたとのこと。

 その状況が示すように団地造成後も、立田山とその周辺の自然豊かな堤と里山が、堤と公園として幾箇所も残されました。その中から、高森市民センターの南と北に位置する「修景公園」と「高森東公園」の豊かな自然の様子をご紹介します。

修景公園・高森東公園の四季 第十二回 ヤセウツボ

葉緑素を持たない植物。寄生して宿主も殺さずに自分も次世代へつなぐ

英名:Common broomrape Clover broomrape

 

 ヤセウツボ・・・名前と写真から、これまで観てきた草木とは違うことが感じていただけると思います。ハマウツボ科の寄生植物の一年草です。畑や牧草地といった乾燥気味の土壌を好み、最初は千葉県で1973年に発見とされている帰化植物です。葉緑素がなく、夏の初めにつくしのようにでてくる花芽は茶褐色。地中海沿岸原産で、日本をはじめ世界中に外来種として定着しています。5月から6月は、道端や草原は草花が活き活きとし、そんな満面の緑の中に枯れたとしか思えない姿で生息する寄生植物です。枯れている様で視界に入っても気づかないか、周りに隠れてめだたないかもしれませんが、修景公園と高森東公園、両公園で人知れず生息していました。

 

 ヤセウツボの枯れているかのような姿は、一面が緑の染まる芝の橋の道端で発見したとて、見えても見えないことにしてしまう・・・そんな植物です。

ほぼほぼ緑色の植物は、栄養獲得を、自分で葉緑素を持ち光合成にて栄養を自己算出する…「独立栄養」というグループと、他に栄養を依存する…「従属栄養」というグループに大別できます。では、人間は…つまり植物だけでなく生物全てを分類することができます。人間はどちらのグループに入るでしょうか?・・・ちなみに人間も後者「従属栄養」になります。

ヤセウツボの宿主植物…つまり栄養を吸い取られる対象の植物のことで、主にアカメクサやシロツメクサ、コメツブツメクサ、スズメノエンドウ、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポといったマメ科やセリ科、キク科の根に寄生して生長します。自らの根を、それら宿主植物に突きさして栄養を吸い取るという。なんと奇抜なことか。宿主植物は、光合成で生み出した栄養を根に循環させて生域を伸ばそうとしているのに・・・思ったように広げられていない。どうして・・・そんな状況なのだろうと思います。

上の写真は、以前に実際に自分で、ヤセウツボと周りのツメクサと一緒に掘り出した時のものです。根が融合しているように観えます。

 ヤセウツボは、見た目は赤褐色から黄褐色のアスパラガスのようにまっすぐに伸び、高さは1550cmになります。まっすぐに伸びた茎には、短い薄毛があるのも特徴です。葉はありませんが、茎の根元に紫褐色の退化した鱗片葉がありました。右の写真は周りに比べ薄褐色です。葉緑素は持っていませんので、地上に伸ばして間もない若い茎だと思われます。 

 花は5月~6月で、茎の上部につく鱗片状の苞葉の腋に単生します。苞葉は左右2片に分かれ、左右それぞれも2裂して、裂片の先端は尾状に曲がります。花の形は長さ1215mm、色は淡い黄色の唇状花です。上唇は先が凹み,下唇は3裂し中央の列片が最も大きくへりは波型に切れ込みます。雄しべは4個で、うち2本は長い雄しべ、葯は黒褐色。雌しべは1個で、柱頭は赤褐色に膨らんで2つに分かれています。受粉に関して調べてみると、唇状花なので虫媒花と思いきや、同花受粉といって、個々の花で雄しべが雌しべの柱頭に接して受粉してしまいます。 

 果実はさく果、ヤセウツボの種子は1mmにも満たない微小な種子が果実の中にたくさん詰まっています。微小な種子は、風,雨,動物、他の植物に付いて,人間などにより運ばれて地中海沿岸から世界に広がったと聞きました。動物の胃中でも生存して排せつ物に交じって広がる能力も備えているといいます。種子は寄生できる相手が近くにあれば発芽できますが、なければ何年間も発芽せずその能力を保ったまま10年間は過ごせる能力があるとのこと。世界中に広がる理由に納得です。

 

名前がなんとも不健康に感じてしまうヤセウツボ。漢字で表記すると「痩靫」となります。靭は、武士が狩りをするとき矢を入れるために腰や背に結ぶ籠のような道具のことで、靭に毛皮を付けたり漆塗りにして矢が雨に濡れるのを防いでいるものがあります。花穂の様が矢を入れる「靫」 に似ていることからとのこと。されに、日本古来種で、花穂の様が紫色のハマウツボに比べて、花穂の様が一見しわくちゃでやせているとの印象から・・・となります。

 

ヤセウツボは「外来種被害防止法」に指定され、見かけたら駆除してもらいたい対象の植物なのですが、アルツハイマー病に効果のある物質が発見されたといった興味深い話題のある植物です。現在、アルツハイマー病は「アミロイドベータ」が脳内に蓄積されて毒性を持つ上に活性酸素を発生させて周りの組織を殺してしまうことで発症すると考えられているとのことです。筑波大学の研究グループによれば、この寄生植物ヤセウツボから、アルツハイマー病の原因物質といわれている「アミロイドベータ」の凝集を抑制する物質「フェニルエタノイド配糖体」なるものが見つかったそうです。さらに、その活性酸素の発生も抑える効果も確認できたとか。日経産業新聞が2017年に報じていました。

自然界でも、外来種被害防止法に指定されるなど、肩身の狭いヤセウツボですが、新薬が開発されてアルツハイマー病が効果的に抑制できる病になったらと願います。

 

 

…どうしても、一目見たいのに公園で見つからないなら、高森5丁目北バス停(上り側)周りでも見つけました。

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