トップページ > 市民センターを探す > 高森市民センター > センター紹介 > 高森東公園・修景公園の四季 > 高森東公園・修景公園の四季 第二十三回 ウシガエル
ページID:1301
更新日:2025年3月25日
ここから本文です。
高森東公園・修景公園の四季 第二十三回 ウシガエル
高森周辺、そして泉パークタウンは、かつて七北田村の中心部から北西に広がる七北田丘陵と呼ばれる小高い丘が広がっていた地域で、高森辺りには立田山と呼ばれていた小さな山があって、その中に高森と呼ばれていた地域があり「高森」の名がついたとのこと。
その状況が示すように団地造成後も、立田山とその周辺の自然豊かな堤と里山が、堤と公園として幾箇所も残されました。その中から、高森市民センターの南と北に位置する「修景公園」と「高森東公園」の豊かな自然の様子をご紹介します。
高森東公園・修景公園の四季 第二十三回 ウシガエル
英名:American bullfrog、Bull frog、Common bullfrog
ウシガエルは、全国の池沼などの止水,穏やかな流れの周辺に棲みます。成体は、世界中の多く存在するカエルの中でもかなり大型で、20cmにもなります。幼体はオタマジャクシ、これが驚くほど大きくアマガエルほどの大きさです。
ほぼ多くのカエルは春、産卵されて、秋までに大人となるのに対して、ウシガエルはオタマジャクシで幼生越冬することから,1年を通して水のある場所で繁殖していく事になります。緩やかな河川、池沼、湖、湿地などの止水で雄は繁殖なわばりを持ち,在来のカエル類に比べ水生傾向が強いため,水面に浮き水中から目鼻のみ出している姿を見せてくれます。夜間は上陸したり、継続的に鳴いたりなど、活動がより活発となります。今年2024年は、最初5月に、あの独特の鳴き声を聞きました。毎日のように鳴いているのを耳にしています。
ウシガエルは、全国の池沼などの止水,穏やかな流れの周辺に成体は1年中池で見られます。原産国、つまりもともとの自然分布は、アメリカ合衆国東部・中部,カナダ南東部となります。北海道南部にも定着しており、原産地がカナダまで達していることからも,本州産のカエルと同程度には低温耐性があるとみなせるとのこと。
成体は、世界中の多く存在するカエルの中でもかなり大型の種類で、大きいものでは20cm以上にもなります。ウシガエルの体の特徴はその大きな体で、全体的な体の色は褐色またはくすんだ緑色をしており、頭部は特に緑色がはっきりしていて四肢にはやや黒ずんだ斑紋が見られることです。分かりやすいウシガエルの特徴としては目の後ろ辺りに丸くフチどられた大きな鼓膜があること。この鼓膜はメスよりもオスの方が大きくなっています。
カエルといえば、幼体はオタマジャクシ。ウシガエルのそれも驚くほど大きく、15cmほどになります。オタマジャクシで幼生越冬することから,1年を通して水のある場所で繁殖していることになります。産卵は、5-9月上旬に水草の多い所でなされ、産出された卵塊は50×50cm程度のシート状になって、寒天質に包まれた6,000-40,000個もの卵が浮かんでいるとのこと。高森東公園でも観てみたいのですが、公園を囲むフェンスの向こう側、観ることは叶わないようです。
雄は、繁殖のためのなわばりを持ち,水草の繁茂する流れの緩やかな河川、池沼、湖、湿地などの止水で、水面に浮き水中から目鼻のみ出している姿を見せてくれます。在来のカエル類に比べ水生傾向が強く,水に体を沈めて目鼻を出しているのだそうです。和名の由来にもなっている声は、名前の通りの「ブオー、ブオー」というウシに似たもので非常に大きな声です。私の聞いた感覚では子音のウが入った「ゥブオー、ゥブオー」と鳴いています。繁殖し大合唱ともなれば、数キロメートル離れていても聞こえるとも。夜間は上陸したり、継続的に鳴いたりなど、活動がより活発となります。筆者が小学生の頃、友人と鶴ケ谷のひょうたん沼に行ってその大合唱を聞いたことがあります。上述のように、「ゥブオー、ゥブオー」と数えきれないほどの声が夕暮れにすり鉢状の地形もあってか響いていました。
高森東公園で朝訪れると、時々、一匹或いは数匹で鳴いているのしか確認できていませんが、夕方ならもっと聞こえるかもしれません。
他の種類のカエルを含む非常に多くの動物を食べる貪欲なハンターとしても知られています。食性は雑食で口に入るものはほとんど食べる。昆虫はもちろん、アメリがザリガニ、他のカエル類、魚類、両生類、小型爬虫類、鳥類、小型哺乳類などを襲うといいます。外来生物法で特定外来生物に指定されているのです。
では、ウシガエルの天敵はと言いますと、同じ水辺を生活の場にする野鳥のサギ類、カワウ、カワセミ、コウノトリなどとなります。
ウシガエルの別名が、食用ガエル。戦後の食糧自給率が低かった日本に、食用として試しで輸入されたのが、政策は途中で途切れ、全国に繁殖したのが今に至っているのです。彼の太い後脚は、鳥肉と変わりなくおいしく調理できます。