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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第十五回 メマチヨイグサ

2022年9月11日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第十五回 メマチヨイグサ

夜に咲く戦略。芳香と黄色い大きな花でスズメ蛾を誘い、確実な受粉の工夫で次世代へ

英訳:common evening primrose

 

北アメリカ原産で、花期は610月、道ばた、荒れ地、川原など各地にふつうに見られるようになった帰化植物です。秋散布られた種から発芽し、ロゼットの様で冬を越して、翌年の夏に開花、果実を着けたのち枯死するといった二年草です。茎は1本立ちするか、先のほうで枝を分け穂状花序に、高さ0.32mに育ちます。特徴は何といっても、花は黄色で日没とともに開き、朝、陽の光を受けてしおれ始めます。誰に対して花を咲かせ未来に命をつないでいるのでしょう。朝早くの撮影で花が開いていました。

 葉は細長く、互い違いに生える互生しており、主脈ほど赤味を帯びています。長く楕円状披針形で縁に浅いギザギザの鋸歯があり先端は尖っています。1年目に先の尖るった長い葉が冬越しのロゼット状に展開し、2年目には、茎は真っ直ぐに伸びて育ちます。一本の長い茎を伸ばし、先のほうで枝を分け穂状花序に短く多くの枝を出してその先に花をたくさん咲かせます。高さは1~2mにも達します。

 葛の葉や様々な草らとの争いの中で、すくっと茎を一本伸ばして、その先に黄色い花を咲かせます。でも、中途半端な開き加減なのが気になっていました。群生しているわけでもなく、ところどころに黄色い花が目についていました。写真は葛の葉に巻き付かれ、倒れながらも懸命に花を咲かせている様子を捉えました。

 調べてみると、マツヨイグサの仲間で、夕方から咲き始めて朝には閉じてゆく花と分りました。主に早朝歩いて、何とか開いている花の撮影にも成功しました。花は芳しい香りを放つ黄色い大きなで、夕方から咲き始めて翌朝にはしぼむ1日花です。写真にあるように茎の上の部分にまとまってついています。花びらは舌のような形の舌状で4枚。花の大きさは5~6cmほど、花の真ん中には柱頭が4つに裂けた長い雌しべがあり、その周りに8本の雄しべがありました。右の花では花柱は下に垂れていました。

 

夕方咲き始めるということは、その時間帯に活動する昆虫がいるというと。次のメマツヨイクサへ花粉を運んでくれるのが、スズメガの仲間です。スズメガは、ホバリングしながらその長いくちばしで蜜を吸水します。その際に花粉が付着するとのこと。その際のメマツヨイクサの次世代へ戦略は、花粉は虫に運ばれやすいように、確実に絡んで量も含めてしっかりと運んでもらうべく、花粉が糸でつながっているとのこと。スズメガなどの昆虫を媒介にして確実性を上げているようです。

 メマツヨイクサに限らず、マツヨイグサの仲間の花を横から観ると、花の下に長い茎のようなところを確認できます。花弁と萼の下側の長い茎のように見える部分は花柄ではなく、子房と花弁などを連結するもので。褐色になった果実の様子と比べると、その下側に種子が形成される果実の部分にあたることが伺えます。子房下位の花というそうです。この様子を極端に観られるのが、キュウリの花とその後にできるキュウリの果実で人間が食べるところとなります。

 

果実は先が尖る円筒状で、一本の茎にたくさん花を咲かせたようにそのままたくさんの果実が実ります。果実は2~4cmの四角い筒状で4室に分かれ横向きにぎっしりと種子が詰まっています。未熟な時緑色、乾くと淡褐色となります。成熟すると硬くなり先端が4裂し、そこから種子がこぼれる様にまき散らします。

 

次世代への戦略、一つ目は、種子は長さ1.12mmで、翼はないものの、冬の強い季節風に乗って遠くまで飛ばされる仕掛け。二つ目は、一つのさく果から100150個ほど飛ばされます。三つめは、その種子は、「埋土種子」と呼ばれ、地面の下で80年以上も発芽能力を保ちながら眠り、陽の光を受けながら大きく育つチャンスを待てること。

 

 最後に名前の由来です。漢字で書くと「雌待宵草」となります。姿形はオオマツヨイグサ(大待宵草)とよく似ているが、オオマツヨイグサ(大待宵草)よりも花の大きさが小さいことから、メマツヨイグサの名前が付いたとのことです。

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