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更新日:2025年3月25日

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黒松市民センター

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真美沢公園の四季 第五十六回 ネジキ

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

真美沢公園の四季 第五十六回 ネジキ

花柄に沿って一列に下垂する小さな壺型の白い花が爽やか

英名:無し

ネジキは、東北地方南部以南〜九州の、丘陵〜山地の乾燥した尾根や斜面に生える落葉小高木です。高さ2〜7m、直径7〜25cmになる。樹皮は灰黒褐色または褐色。縦に裂け目が入り、薄くはがれます。樹皮全体に入る縦皺が、成長に伴って螺旋状にねじれます。樹皮のねじれは生える場所の傾斜や風などの気象状況によって様々であり、右回りにも左回りにもなるが、一般に根元の方が、ねじれが強いように観えます。

和名の由来は、名の通り幹がねじれることからです。太い木では樹皮が白っぽい褐色で、縦に細長く剥がれるので、それを見ればねじれているのがわかる。材そのものもねじれているため、かつて燃料を薪に頼った頃には、斧の刃がまっすぐに入らず、割りにくい木として有名とのこと。別名のアカギ、アカメ、などは、新枝が美しい赤味を帯びていることに由来しています。

葉は互生し、葉身は長さ5〜10cm、幅2〜6cmの広卵形または卵状楕円形です。先はとがり、基部はややハート形で葉は薄く、波打っていることが多いです。ふちは全縁とどこにでもありそうな葉ですが、裏面の主脈から葉柄の上部に白色の毛が密生します。しかし、この葉の木は何?と標本にすると、この波打ちが解けてわかりにくくなってしまいます。葉には特徴がありませんが、葉腋や枝の頂端には大きな芽ができます。これが良い特徴となっています。

気を付けてほしいのは、枝葉は特に毒性が強いこと。誤食すると嘔吐や痙攣を引き起こします。キャンプなどで、採取した枝を箸として使うのも危険です。樹のねじれた樹の枝葉は避ける判断でよいでしょう。

ネジキの葉は秋に黄色から赤色に、さらに鉄赤色に紅葉します。幹がねじれを持つその野趣や、赤く変化した枝とともに、渋みのある紅葉が好まれています。

ネジキは、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の樹木です。新緑が美しい初夏5~6月になると、ネジキの花は前年枝の葉腋から長さ4〜6cmの総状花序をだし、スズランのような小さなつぼ型の白い花を爽やかに咲かせます。3月に咲く「アセビ」の花にも少し似ていますが、ネジキの花は花枝に沿って一列に綺麗に下向きに並んで咲きます。花は長さは1cmほどの壺型で、先端が浅く5つに裂けます。その花冠の中を覗くと、雄しべは10個と雌しべ1個観えます。萼は5深裂し、萼片の先はとがっています。最盛期には枝全体が白く見えるほどに咲いています。

ツツジの蒴果は、花が下垂するのに対し、上向きに付きます。長さ3〜4mmのやや扁平な球形で、5個の筋があり、9〜10月に熟してゆくと筋の部分が裂けて種子を出す。種子は両端が尖った紡錘形、長さは1mmほどになります。

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