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更新日:2025年3月25日

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黒松市民センター

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真美沢公園の四季 第三十七回 マガモ

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第三十七回 マガモ

カモと言えばこのカモ、緑の頭に白い首輪

英名:Mallard

カモといえば、緑色の頭に白い首輪のマガモをイメージする方が多いでしょう。体長50-65cm翼開長75-100cmと大型にカモになります。オスは冬期に頭部が緑色をしているので、通称「あおくび」と呼ばれていて、その様子がまさにカモを代表する姿です。メスは他のカモとの区別が難しく、確認できたのは発見したオスとつかず離れず行動していたメスと番の二羽を11月最終週に見つけました。

マガモを調べると、狩猟が解禁されていた時代は、マガモの肉はカモ類の中でも良質と知られていて、マガンやマガモらとともに、カモ類はしばしば狩猟の対象とされて、ずっと人間から命を狙われ続けてきた歴史からなのか、逃げ足が速くなっていると聞きます。日本でも、人の近くに寄ってくることが少ないカモの代表とのです。

繁殖期のオスは黄色のくちばし、緑色の頭、白い首輪、灰白色と黒褐色の胴体とあざやかな体色。一方メスは、多くのカモ類のメスと同様にほぼ全身が黒褐色の地に黄褐色のふちどりがある羽毛におおわれています。くちばしは黒に黄色が混じった褐色です。非繁殖期のオスはメスとよく似た羽色(エクリプス)になるが、くちばしの黄色が残るので区別できます。胴体はカラスよりやや大きく、カモ類では、カルガモと並んで鴨を代表する大型のカモです。また、カルガモと同様に飛翔時に翼の下面の白いのが目立ちます。

北半球の冷帯から温帯に広く分布し、北方で繁殖するものは、冬季は南方への渡りをおこない越冬する。日本では、冬鳥として北海道から南西諸島まで全国的に渡来し、池沼、湖、河川、海上などに生息する。一部のマガモ、北海道と本州中部の山地では渡りを止め繁殖します。

マガモは、泳ぎもうまい。真美沢沼でも、マガモが頭を水に突っ込んだり、逆さまになって真美沢沼の浅い沼の底の藻などをつついて餌を探しています。でも水中に潜ることはまずありません。日本に来ている時期は、非繁殖期で、湖沼、河川、海岸に生息し、群れを形成して生活しているとのこと。越冬中の10月末~12月に”番(つがい)”を形成し、番でほとんど行動します。春には雄雌が連れ立って繁殖地へ帰っていくという。繁殖期は、4~8月で、北帰行でユーラシア大陸北部の森林地帯などに帰り、湖沼、池、湿地の周辺の草地などに生息するとのことです・

食性は植物食が主の雑食で、水草の葉や茎、植物の種子、貝などを食べます。繁殖形態は卵生で、水辺に近い草地に浅い皿状の巣をつくります。平均して11個ほどの卵を産み、抱卵期間は28日前後、マガモも他のカモ類と同じで、抱卵は雌だけが行います。

家禽(かきん)のアヒルの原種はマガモです。さらにそのアヒルとマガモの交雑種がアイガモです。水田に放して稲穂以外の雑草を食べさせることで、除草剤の使用をなくす無農薬農法、或いは除草剤の使用を減らす農法の「アイガモ農法」で知られるアイガモ(合鴨)になります。

真美沢沼のマガモ、飛来数は少ないですが、緑色の頭と白い首輪を目指して探してみてください。見つけやすいと思いますよ。

家禽・・・家畜のうち鳥類に属するもの。野生の鳥から人間の生活に役だつように品種改良し,人類によって慣らされた鳥類で飼養しているもので、ペット用の小鳥とは区別していて、ニワトリやアヒルなどが代表的です。

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