ページID:1150

更新日:2025年3月25日

泉区 センタートップ

黒松市民センター

〒981-8006 仙台市泉区黒松1-33-40
電話番号: 022-234-5346 
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始

ここから本文です。

真美沢公園の四季 第二十九回 スズメウリ

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第二十九回 スズメウリ

生い茂った草木の間で白くきれいにひっそりと咲く小さな花

英名:Japanese Wild Cucumber, White-fruited Creeping Cucumber

本州〜九州の原野や水辺などに生えるつる性の1年草です。葉は長さ3〜6cm、幅4〜8cmの三角状卵心形で、しばしば浅く3裂することも。雌雄同株の雌雄異花で雌花、雄花ともに8〜9月に葉腋に単生して咲きます。花は直径約6mmと小さく、雌花は下部の子房が目立ちます。果実は直径1〜2cmの球形または卵形で、熟すと灰白色になります。

名前は、カラスウリより小型だからスズメウリだとか、熟した実がスズメの卵のようだとかいうことから名付けられたとのこと。どこにでも生える普通種のはずだが、花も果実も小さいことから、目立たない。10月に、真美沢公園の境界値に除草作業が入った際に、沢辺の小径の湿地から南に境界地に容易に入ることができることとなり、観察した際に発見した。11月に、さらに12月にあらためて踏み入れると白く熟した実がおいしそうに私を誘っていました。

スズメウリの葉は長さ3~6cm、幅4〜8cmの柔らかく三角状卵心形で、浅く3裂していることも。左の写真の葉にその雰囲気が観られます。葉の縁には鋸歯があり、有柄で巻きひげと対生していて、葉表は、触ればざらついているが、見た目は無毛の光沢に見えます。蔓には、稜があり、その断面は星形をしていて、毛があり、絡みやすくなっています。

花はきれいな白色。8~9月に直径約6mmと小さな花が咲きます。が、その時期は他の草樹も生い茂りめだたないというのが本当のところ。その小さ花は白くきれいにひっそりと咲かせています。花弁は、深く5裂します。ふつう五枚、ときに四枚の時も。雌花、雄花ともに葉腋に単生します。雄花が枝先に集まってつくこともあります。雌雄の区別は簡単です。黄色い葯があれば雄花で…3つの葯が確認できるはずです。葯の盛んな時期を逃しても、花の根元にすこし膨らんだ子房があれば雌花となりますので区別は容易です。子房が重いのか、雌花は垂れ気味となります。

10月に同定したスズメウリの実を11月にあらためて観に行くと、少し透き通るような白い球体がいくつもぶらさがっているのが確認できました。果実は直径1〜2cmの球形または卵形で、10月には薄緑色だった果実も灰白色に熟していました。果実の中の種子は寒天のような内果皮で包まれていて、長さ5mm卵形で偏平な種子が水平に重なり合っています。小さくてもウリ科の植物ですよね、たくさんそしてぎっしり小さな果実の中に並んでつまっていました。

ちなみに、食べることできます。でも小さくて種もたくさんなので、味わう前に種でざらつきますよ。スイカのようなメロンのようなちょっと爽やかなほんのり甘い味です。11月中旬以降が良いと思います。

関連リンク

真美沢公園の四季 アーカイブはこちらをクリック

関連リンク

真美沢公園の四季 作成にあたって

同じ分類から探す