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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第二十八回 イロハカエデ イロハモミジ

2022年12月11日

 真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第二十八回 イロハカエデ イロハモミジ

紅葉する樹木の代表格 タケコプターの果実は二分して風を受けて飛んでゆく

英名:Japanese maple

 

東北地方南部〜九州の山地の多少湿り気のある日当たりのよい斜面や沢沿いに生えている、カエデ科カエデ属の落葉高木です。幹は直立し、高さ15m、直径5080cmにもなります。成木の樹皮は淡灰褐色で、縦に浅い割れ目が入ります。

日本の秋を真っ赤に彩る紅葉の代表的な樹木ですよね、一般的に紅葉の時期に「モミジ」という場合は本種を指していると思われます。「イロハカエデ」が本来の呼び名とのこと。カエデはカエデ科カエデ属のすべてを指しますが、モミジは、和名で「紅葉」を充てることから、紅葉するすべての葉を持つ樹を咲くとの考え方もあるとのことです。

イロハカエデは紅葉の名所となる公園や庭園、寺院、庭木によく植えられているが、本来の自生地は日当たりの良い谷沿いです。黒松口のイロハモミジはおそらくは植栽されたものでしょうか。立っている周辺は、傾斜地で水は染み出るほどの好立地です。美しく紅葉する様に期待です。

 葉は紅葉の時にはおなじみですね。枝より対生で付いています。葉身は直径47cmで、掌状に5つから9つに裂します。基部は浅いハート形または切形です。掌の指にあたる裂片の縁には鋭く不揃いの重鋸歯があり、先は披針形でとがり、長く尾状に伸びています。

 

和名の「伊呂波紅葉(イロハカエデ)」は、葉っぱの掌状のこの裂片を、「いろはにほへと…」と、文字を数字に変えて宛てて数えたことに由来するという。これは複葉といって複数の小葉から一枚の葉が構成されていることを言います。広葉樹の葉を観ると真ん中に大きな主脈と呼ぶ葉脈が通り、そこから両側に一対ずつ太い葉脈が通っています。カエデ類は、葉という「薄い」構造を保ちながら、光合成を効率よく発揮するために、奇数の葉脈を左右対称に伸ばす中で葉を掌状に裂かせていったと推測できます。だから、裂ける数は奇数になります。若葉は5つ、成葉になると7つ、まれに9つに裂けているのを見つけることもできます。みなさんご存じのヤツデも同じ理屈で葉を広げています。

※ 複葉について…カエデやヤツデのように、掌状に切れ込みだけの複葉と、細い柄をもってそれぞれが一枚の葉のように見せつつも、主脈にあたる頂点の小葉と両脇に並ぶ小葉の全体で大きな一枚の葉とみなす複葉とがあります。例えばウルシやオニグルミ、タラノキなどがそれにあたります。ちなみに、クローバーも3枚の小葉からなる複葉です。真ん中の小葉の左右に幾分小さめの1枚ずつ小葉があって合計3枚。やはり奇数です。よって4つ葉のクローバーが滅多に見られない理由、気づきますよね。そんな4つ葉を見つけたのだから幸せを呼ぶかも・・・となるのです。

 雌雄同株で4~5月に花を咲かせます。一つの花序に雄花と両性花が混生しています。直径46mmの小さな花を複散房花序に1020個つけます。写真のように一つの花序の中で14個の花芽の中では圧倒的に両性花()は少ないのがわかります(2/14)。花序には短い軟毛が散生しています。この写真のような花の様、あまり話題になりませんが、春の芽出しと共に、萼も花弁も、そして花の付いている枝(花柄)までも深紅に枝先に垂れ下がって咲く姿は美しいですよ。真美沢公園黒松口でも、写真のように咲いていますよ。でも同じころサクラが咲きます。黒松口でも隣にサクラが咲いており見てもらえていないようですね。

雄花(右)には、萼片は5個で暗紫色。花弁は5個で最初黄緑色、時に紫色を帯びます。雄しべはふつう8個あり、花から突き出ています。葯は紫色。中心には退化したとみられる雌しべが覗きます。両性花(左・中)の花柱は先が2裂し、外に曲がっています。この部分はのちに果実(上中央)となり、外側は翼に、根元に種子が実ります。共に花柄は紅色を帯び、萼片は暗紫色です。

 果実は翼果。両性花の2裂していた花柱が翼果となります。ドラえもんのタケコプターに似た翼はほぼ水平に開いています。翼の中心部に種子となる実が対で実り、ふっくらとしています。両翼の長さ約3cmほど。熟すると中心から二つに分かれ、回転しながら飛んでいきます。ぼとりと落ちるよりも滞空時間を稼ぐ工夫です。カエデに限らず翼を持つ種子は多くはこの理屈です。その際に風が吹けば翼で受け止めて滞空時間をさらに伸ばし、風を受け止めた分だけ遠くの飛んでゆくこととなります。ぜひ、真美沢公園の黒松口へ出かけて、このタケコプター似の翼果を探してみてほしい。注意していれば必ず見つけられるはず。ぜひ、果実を見つけてタケコプターの様のままで飛ばしてみてください。そのままでは飛ばないことや、割れた翼はくるくると速い回転で回りながら飛ぶ=滞空時間を稼いだ飛び方をしていることを体験してみてください!イロハカエデの果実の片割れを見つけました。この形で回転しながら風に乗って飛んでいきます。

 11月下旬、強い風が黒松付近でも吹いたせいか、カエデの葉はすっかりと落ちていました。来年をお楽しみに。


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