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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第三十一回 ミズキ

2023年1月1日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。
 

第三十一回 ミズキ 

テーブル・ツリーに、純白の花を・黒く熟した果実を、上向きに大量に

英名:Table dogwood

 

ミズキは、北海道から九州までの各地に分布する落葉樹。湿潤で肥沃な土壌を好み、低山や原野の水辺に自生しています。大きなもので高さ1015m,太さ3050cmにも成長します。樹形に特徴があり「テーブル・ツリー」とも呼ばれる扇状に枝を広げ、階段状の独特の形状になります。葉は弓形に58対の明瞭な側脈となります。小枝や葉柄は赤褐色となるのも他の樹木との見分けに有効です。花は白色で,枝先の散房花序に多数着きます。果実は球形で径67mm,秋に黒熟します。

名前の由来は、根から水を吸い上げる力が強く、春先に枝を切ると水が滴り落ちることから「ミズキ」と呼ばれます。

 ミズキの葉は互生し,先端部に集まる傾向があります。葉は弓形に58対の明瞭な側脈観られ葉縁までしっかりと刻んでおり、この種の独特な様になります。冬に向けて細枝や小枝、葉柄は色鮮やかな紅色にかわり美しくなります。他の樹木との見分けに有効です。

葉は長さ5~15センチ、幅4~9センチほどの卵形あるいは幅の広い楕円形で先端は急に尖ります。葉縁に鋸歯が無いものの、少々波状となるのも特徴です。よく似たクマノミズキと葉の展開も花の時期も同時期ですが、クマノミズキの葉は細長くなり、2~3週間ほど遅い開花となるので区別できます。

ミズキは、扇状に水平に枝を広げて全ての葉に効率よく光が当たるように生長しています。まだ空間が開いている場合、その葉が光合成をして稼いだ栄養を使って、その後も数カ月にわたって枝を伸ばし何回も葉を開いてゆくという。無駄なく空間を占領していきます。

 

ミズキの仲間は紅葉が綺麗です。ミズキの紅葉は緑から濃い赤に変わり、それから明るい黄色に。一本の樹を毎日のように観ていくと変わっていく様に感動すると思います。よく紅葉の当たり年とかそうでないとか言いますが、その土地にとってどうかなので、観れたらラッキーくらいで、ぜひ来年の秋はお試しください。

 5月から6月初め、枝先に散形花序といって、一本の枝先に1個つずつ花が開き、白い小さな花が密生します。「テーブル・ツリー」とも呼ばれる階段状の独特の樹形となります。扇状に枝を広げ、その水平に伸びる細枝の先一本一本の上面に平たく白い花序が、冬目に密集するように並ぶことから目立ちます。この時期同じように白い花を咲かせる樹は少なくありませんが、テーブル状に何層にも咲かせていることで区別できます。

 花びらは4枚、雄しべは4本、雌しべは1本。多数の花がテーブル上に平たく咲きます。ミズキの次世代へ命をつなぐ戦略 其の壱は、密生するかのように咲かせる草花や樹木は少なくありませんが、花が上向きに、更にテーブル状に咲かせることから、着地しやすくしている点です。野鳥や昆虫らも着地しやすい。受粉を促す戦略としてはすばらしい。虫媒花で鳥媒花でもあります。

 先に記しましたように、秋に、冬に向けて枝は赤紫色がしく美しく、先端の細枝は珊瑚のような赤い枝ぶりも鮮やかな様になります。果実はそこに8月から、未熟な薄緑色の果実をつけ、9~10月と薄紅色に、さらに紫黒色に熟します。果実は核果。直径67mmの球形で、その中の核はほぼ球形で浅い縦の溝があり、先端に深いくぼみがある。

動けない木にとって、種を遠くに運んでくれる鳥を効果的に呼び込むことは最も重要な戦略です。ミズキの次世代へ命をつなぐ戦略 其の弐は、樹形の特徴そのままを使ったテーブルのような上に黒く熟したフルーツが密集して並ぶことです。カラスから中型の野鳥まで、さらには小動物だけでなくクマもそのテーブルに座って食べることができる、まるでレストラン状態なことです。

その果実は、動物や野鳥たちの営みを支える重要な食糧になっています。木登りの特異なクマにとっても、ひとつひとつの実は小さくてもテーブル状に着くことから、まとめて食事ができるのでしょう。同様に野鳥にとっても降り立つテーブルがあるので、テーブルの上をひと羽ばたきして横に移動しながらむさぼるかのように食べているカラス観たことがあります。

ジョウビタキ、ヒヨドリ、キビタキ、ルリビタキ、ツグミ類、ムクドリ、アトリ、コゲラ、キジなど、結果的に、たくさんの果実が彼らによって食され、消化しきれない種子が糞に交じって遠くで落とされ、結果的に運ばれて分布を広がっていく事になります。

果実が食べられないままで、親木の下に落ちても、たとえ芽生えたとしても、葉を広げた親木の下で陽が当たらずに稚樹は育たないのです。

 ミズキの実を食べた鳥が止まり木で糞をした場所がたまたま森の中の暗い陽の当たらない場所だったら、野ネズミらに幸運にも食べられないで残っても、発芽することができない。そこでミズキの次世代へ命をつなぐ戦略 其の参は、ミズキの種子は休眠する能力を持っていることです。10年以上土の中に埋まっていても発芽能力はあるので、「埋土種子」と呼ばれています。だから、頭上が明るくなるまで、「じっと待つ」ことができるのだそうです。この仲間には、イイギリ、カラスザンショウ、ホオノキ、ニセアカシア、ヌルデも同様の能力を持っているとのことです。

 

 

 

団子刺しの木…若枝は冬に色鮮やかな紅色に、お餅の白とのコントラストが質素にして美しい

 

ミズキは小正月行事に使われます。市民センターでは、日本の文化や伝統に親しむ体験する講座を実施し、若い皆さんに伝えるべく「小正月の団子さし」を実施することがあります。もともとは会津地方の風習のようです。

会津は雪国なことから、冬、花のない季節に、赤い枝先のミズキに、米のくだけ米の粉で出来た丸めただんごを刺して、紅色の枝と白い団子との素朴ながらも華やかさを演出したのが始まりとのこと。さらに団子を紅白に色付けしたり、縁起物の鶴亀・宝船・鯛や、米俵、恵比寿様、千両箱・大判小判を工作して飾り付けるなど、家の中に満開に花が咲いたように華やかになってきたとのことです。

なんでも、20日正月までお飾りするところや、その前日までに外して、飾り終わっただんごは、油で揚げて砂糖をまぶして食べたり、水につけてから団子汁にして家族で「縁起物」として食べます。今は飽食の現代ですが、先人は、農家の方が一生懸命つくられたお米を、たとえ砕けたお米でも捨てずに、粗末にしない。そして新たな年の豊作も祈願する生活の知恵なのだと。その土地その土地で「餅花」や「繭玉」等として同様の風習があるようです。

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最後になりましたが。2022年も記事を読んでいただきありがとうございます。
そして2023年も真美沢公園の自然を捉えて記事にしてまいります。よろしくお願いします。


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