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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第三十二回 ノイバラ

2023年1月8日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。


第三十二回 ノイバラ

栽培薔薇の先祖 古より暮らしの傍で花の香りを愛でられています

英名:Japanese rose、 Eijitsu rose

 

ノイバラは、日本のノバラの代表的な種で、北海道〜九州の日当たりのよい原野や山林の林縁や、川辺、水辺を好み、攪乱(かくらん)の多い場所によく生える半蔓性の落葉低木です。刈り込まれてもよく萌芽する性質があり、上記のような生息地にお庭を持っている方にとっては、特に雑草的な性格が強いと聞きます。高さ2mほどになり、根元からよく分枝し、他の植物に絡みついて茂ります。直立するが、ほかのものに寄りかかってはい登ることも多いという。真美沢公園でも真美沢沼の周辺に特にみられます。栽培バラの祖先種とされるとのことです。

 名前の由来は、古代の東国方言ウマラ()からウバラ、イバラに変化し、とげのある厄介な低木の総称に、野をつけた名というのや、枝に厄介な鋭い刺が多いことからノイバラの名が付いたという。『万葉集』にも‘ウマラ’の名で詠まれています。

ドイツ歌曲 「野ばら」の歌詞「♪童はみたり、野中のバラ」で登場するバラは、このノイバラ(別名ノバラ)のことで、歌詞だけでは清楚なイメージだが、鋭いトゲのつるが長く伸び、山菜取りなどには最もやっかいな存在なのだと。写真を撮る時にもトゲが邪魔に・・・。

 葉は互生、つまり互い違いに枝から生えています。長さ10cmほどの奇数羽状複葉、先頭の葉とその両側に小さな葉の集まり7枚、9枚で一枚の葉とするもの。長さ25cmの卵形または長楕円形。頂小葉は側小葉より少し大きく見えます。葉のふちには鋭い鋸歯があります。表面にはしわがあり、光沢はありません。葉の裏面には軟毛が生えています。葉柄の基部付近に生じる葉状・突起状・とげ状などの小片がみられます。トゲとは別もので、根元から取れ、托葉といって葉が変形したトゲであるとのことです。でも刺さると痛かったですよ。さすが薔薇の原種と感じました。

 花は5月~6月に芳香のある白い花が、枝先に円錐花序に多数着きます。花径は約2cm、萼片と花弁はともに5枚で、雄しべは黄色で多数みられます。雌しべは無毛。花柱はゆるやかに合着して柱状になり、花ののどの部分からつきでています。

栽培バラの祖先種からなのでしょう、香りがよい。香水の原料としても使われているとのことです。蜜も多く出すようで、春にはハナバチ類やチョウ、ハナムグリが訪れていました。

 果実のように見えるのは偽果…花の時期の萼片が残り、花床が肥大して球形になったものとのことです。直径69mmの卵球形で、911月に赤く熟します。その偽果の中には長さ34mmの痩果、つまり薄くてかたい果皮の中に種子が包まれている果実で、果皮と種皮が密着しているものが入っています。種が中に512個と数多く入っていますが、うち大きなものが4~5個であとは未熟に見えます。偽果の中の完熟した果実は甘くて香りがよいです。でも果肉の部分が限りなく薄いため、食べた感がありません。なめとったといった感じでした。野鳥らにとっても、真冬に周りに食する果実が無くなるとイノバラに来るといった感じです。

 赤い実や半蔓性の要素を持つ枝は、主幹が長く伸びて先が枝垂れると、途中から直角に枝が分岐する様や、全体として薮状の様になります。その様を生かしてか、実が着いた枝のそのままに、花材としては使いやすく、半蔓性の性質を生かした野趣あふれる表現に適しているとのことで人気です。

 『万葉集』に宇万良 / 茨(うまら)という名で、野性のノイバラと思われる植物が詠まれているとのこと。ご紹介します。

 

原文:美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟

 

詠み:道の辺の茨のうれに延ほ豆のからまる君をはかれか行かむ

   道の辺()の、茨(うまら)のうれに、延()ほ豆(まめ)の、からまる君(きみ)を、はかれか行かむ

 

作者は丈部鳥(はせつかべのとり)

防人として選ばれた丈部鳥という人が、奥様との別れを惜しんで詠んだ歌です。任期3年の防人として旅立つ際の、大切な家族と別れ生還の可能性も低い旅に出る際の、「行かないで。」と絡みつく奥様の様子が痛ましく感じられます。具体的で人の営みに身近な表現であればあるほど、その哀切の念に胸を打たれますね。

 上に記してきましたように、ノイバラの性質と、「豆」は野に自生する実を結ぶツルマメと思われ、ノイバラの枝先にツルマメがまとわりつくかのように絡まって、出生する夫にて離れがたくいる様を詠っています。
(上:ノイバラとツルマメが絡まった様子が撮影できました)


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