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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第四十七回 カルガモ

2023年4月23日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第四十七回 カルガモ

初夏のカルガモ親子の引っ越しは、国民的は風物詩に

英名:Soptbill

 

カルガモは、日本のどこでも見られる渡りをしない、どの季節にも見ることができるカモです。本州以南では留鳥、北海道では夏鳥。河川、池沼、海上など水辺に棲んでいます。真美沢沼でも渡りのカモ類がいなくなった3月下旬以降も、沼の水面を泳いでいます。くちばしの先のほうだけ黄色いことで見分けられますよ。メスオス同色ですが、体高はオスの平均が約63cmで、メスの平均が約53cm程度、体はオスの方が大きくなり、黒味も強くなります。翼を広げる翼開長は、およそ8399cm程度の大きさになります。

 

カルガモというと、毎年のように報道されるあのシーンですね。東京都千代田区大手町にある三井物産ビルのプラザ池から皇居和田倉堀へ引っ越すカルガモ親子のドキュメンタリー風に流れる映像を記憶している人も多いのではないでしょうか。日本の全国民がひやひやしながら映像を見て、無事に引越しを終えて、全国民で「ほっと」して安心を共有するニュースですね。今年は、地元の皆さんの引っ越しの道すがらの見守りと親カモの思いも含めてのドキュメンタリー風番組をいくつも観ました。真美沢沼が移動しなくても子育ての安全な沼であるなら、きっと子育ても繰り広げられているのだと思います。真美沢沼にもカルガモが棲んでいます。春、子育ての様子を見たいと思いますが、その子育ての場は散策して歩く散策路「真美沢沼の小径」とは反対側で過ごしていると思われます。沼の水面まで植物の枝や葉が覆い、外敵から生まれたばかりの幼子を守るには絶好の場所だと思われます。

  カルガモの名前の由来についてですが、漢字表記に直すと「軽鴨」となります。見た目で大きさが一緒のカモの仲間マガモに比べてやや体重が軽いこと。さらに万葉集の歌に由来するのではとの説が有力です。その紀皇女(きのひめみこ)の歌は、「軽の池の浦廻(うらみ)行き廻る鴨すらに玉藻のうへに独宿(ひとりね)なくに (巻三390番)」その意味は、軽の池の浦を行き廻る鴨さえ独り寝ない。どうして私が男の方と寝て悪いのか。と恋多き女、或いは周囲の声に対し、開き直った女の歌だという。夏の歌なので、夏に棲むカモはカルガモしかいない。歌われた、軽の池のカモは、カルガモだから後世の学者が、漢字を「軽鴨」と宛てて命名したという説です。こちらは最有力の説とのことです。この「軽の池」は、現在の奈良県橿原市の大軽周辺にあったのではないかと言われているとのことです。

 カルガモを英語で「Spot billed duck(スプトビルダック) 」といいます。まずはあの独特の平らで尖ったくちばしの、黄色の小さな部分「Sopt」、平たく長いくちばし「bill」と表し、二つを繋げた合成英語から名前をつけられました。その唇の先のほうだけ黄色い特徴は、カルガモを見分けるときの重要なポイントになります。冬様々な渡りのカモ類が真美沢沼に来ても、これで区別できますよ。さらにもう一つの決定機な特徴が、足の色がオレンジ、或いは橙赤色なこと。沼で水面を泳いでいるときは、観えにくいですが、チェックしてみてください。

 

カルガモの飛行の際に翼下面の風切羽の黒褐色と雨覆羽の白色の対照が鮮やかです。その時の鳴き声は「グエーグエッグェ」と大きな声で鳴きながら、きっと仲間に何らかのサインを知らせているのではと思います。ヒナの時には「ピヨピヨ」と愛らしい可愛い声でさえずります。でも成長になると一変します。「グッェグッェ」と野太い大きな鳴き声を上げます。

 カルガモの食性は雑食性とのこと。水辺を歩いたり泳いだりしながら「水生昆虫」「水草」「草の実や葉」などを採餌しています。真美沢沼の北側の休耕田にも降り立って、若い葉や、草木の実や種子、さらに小昆虫」を採餌している姿を観ました。上の写真は平たい嘴を水面において開きゆっくりと前に進みながら水性プランクトンを掬っている姿です。ずんぐりしたお尻姿も実際に観るととりこになるかも・・・。頭を沼面に突っ込んだ姿が、ちょうど山野のタケノコの様に似ていると思いませんか。

 カルガモの子育ては、よく知る野鳥らとは全然違うのです。水辺近くの草むらや竹藪などの乾いた地上に、枯草や枯葉で皿状の巣を作るとのこと。一度の腹卵数は10~12個で、メスが行う約26日の抱卵を経て孵化します。カルガモのヒナはすぐに歩くことができる状態で生まれてきます。多くのニュースやドキュメンタリー番組で観ていて皆様もご存じと思います。親鳥の後に続いて水辺に移動する姿は印象的です。

 野鳥の子育て…今一度考えてみてください。通常の野鳥などの子育てといえば、ヒナは巣で待機していて、親鳥が巣までエサを運ぶのが一般的ですよね。移動の様子を見て癒されてごまかされていますが、カルガモの子育てはそんな優しいものではないのです。カルガモの子育ては「生活の場所や休む場所は用意する。親として見守り安全は確保する。餌場へもつれていく。どんなのが餌で、その餌の取り方も観せる。でも餌は自分で取って早く大きく育て!」というものなのです。一般的な野鳥の子育てに比べると、ある意味生まれた時から自然環境の厳しさを親鳥としてしっかりと受け止めて、それを子供にも伝えるスパルタ子育て?なのです。

 

さらに、カルガモは定住の巣を持たずに定期的に引っ越しをするのです。まるで遊牧民のように。仮に10羽ほどの親子が同じ場所に居続けることで、外敵に居場所を突き止められてしまう危険は増すばかり。だから引っ越すことで敵との遭遇を減らせるのです。実に合理的です。カルガモだけに限らず多くの野鳥は、ヒナの頃が一番外敵に襲われやすい。カラスやヘビ、小動物など周りは敵だらけといっても過言ではない。だからでしょう、カルガモのヒナも、だいたい2か月もすると飛べるようになるとのこと。この成長の速さ、そして産卵数の多さは、ひとえに野生の厳しさを反映しているのですね。カルガモの家族は8月過ぎるころには、沼の中ほどまで出てきて、水面で見かけるようになるとのことです。上の写真は8月上旬、親子の姿です。だいぶ大きく育っているようです。そして、春に生まれたヒナは、冬を超えるころには立派な成鳥へ成長を遂げます。

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