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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第七十回 ヤブムラサキ ヤブムラサキシキブ

2023年10月1日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第七十回 ヤブブラサキ・ヤブブラサキシキブ

目立たない花もちゃんと見てあげると品なる可愛さ

英名:なし

 

ヤブムラサキは、宮城県以南〜九州の低山の林縁や明るい林内に生える高さ2~3mになる落葉低木です。葉は対生して広卵形~楕円形で、先は尾状に長くとがり、葉縁には小さいが明瞭な鋸歯があります。6~7月に枝先の点々とする葉腋から集散花序を出し、紅紫色の花を2~10個つけます。9~11月頃になると紫色に熟す果実は、直径3~4㎜の球形です。

 名前のヤブ○○○と付くのは、ヤブ○○○の比較対象となっている植物に対し、何らかの面で劣っているなどの点から、つけられていることは明らかです。ヤブブラサキは、初夏に星状毛に覆われたて目立たない花を咲かせます。秋には萼の中から紫色の美しい果実が出てくるが、葉の裏に隠れて目立たない。さらに、果実が熟するときにも萼が剥がれずにまとっている等、ムラサキシキブに比べて劣っているとされ、それを意味する「ヤブ」の付いたムラサキシキブとの意味で、ヤブムラサキシキブ、略されてヤブムラサキという名前を頂戴したと思われるという。

 ヤブブラサキの葉は、ムラサキシキブに比べれば大型で、長さは6~12センチほどで、の卵形~長楕円形で縁に小さい鋸歯があり、先は尾状に長くとがり基部は円形~広いくさび形になります。枝から対になって生じます。枝の一番先が一枚の複葉とは違って、枝先から対になって生じています。葉の両面に多数の毛が密生し、遠目には白っぽく見えることが多いです。触れるとビロードや洋紙のようにふかふかした触感で、悪く表せばザラつく特徴からもムラサキシキブと区別できます。

秋深くなるとヤブブラサキの葉は、黄葉します。後の紹介する紫色の果実とのコントラストが映えて美しいと感じますよ。

 ヤブムラサキの花は5月の後半から6月にかけて咲かせます。葉腋に短い集散花序を出し、淡紫色~紅紫色の小さな花を210数個つけます。葉腋といっても、ムラサキシキブに比べると明らかに葉裏に花序ができるため、さらに萼に星状毛と羽状の毛がたくさん生じている様から、せっかくの淡紫色の花も埋もれて見えにくいといった印象です。5月に葉を上から観てもつぼみは確認しにくく、裏返して見つけるほどです。(一つ上 葉の写真参照)

 花冠は淡紫色で長さ45mm4裂して裂片は平開します。雄しべは4個が花筒につき、葯は長さ1.52mmです。雌しべは1個で柱頭は先で2裂します。雄しべ、雌しべとも花冠から長く突き出ています。

 

 ヤブムラサキは、雌しべと雄しべの熟す時期をずらす「雌雄異熟」と言われるしくみで、次世代へ命をつなぎます。同じ花の雄しべと雌しべでの受粉は後に強い子孫は残せないとされていて、それを防ぐしくみです。ヤブブラサキは雌しべの受粉活動が先になります。「雌性先熟」といいます。初め葯は固く閉じて花粉を飛ばす姿にならずに、花柱を取り囲んでいます。突き出ている柱頭の先に、他からハチらによって運ばれた花粉の受粉が先になります。受粉が済むと花柱を取り囲んでいた雄しべが広がって自身の葯が花粉を出すといった仕組みです。

目立たない花ではありますが、開いた花を見つけることができると結構美しくかわいい花です。「ヤブ」と頭についてはいるものの、あの平安時代の才女とされた源氏物語を執筆した『ムラサキシキブ』の名をいただいて、いるのですから…。イメージは「気品がある紫に咲くきれいな小花・そして果実」といったところでしょうか。

 花の後にできる果実は直径3.55mmの球形の核果で、ムラサキシキブに比べてやや大きい印象です。下部が毛を密生した宿存萼が花後も落ちずに果実も包みます。淡紫色~濃紫色に熟しますが、宿存萼が3割から5割ほど果実を覆うので、美しさが半減しているように・・・。でも写真のように果実が510個ほどに密集している様は、イヤリングやブローチの新作発想に役立つかもしれません。

 果実は芳醇というよりは、パサパサした印象で、中には広倒卵形で淡褐色の種子が4粒入っています。種子は長さ3mmほどです。野鳥に果実を食べてもらい、糞と一緒にいろんなところに出してもらうといった計略で、仲間を広げてゆきます。

 ムラサキシキブの黄葉の様子です。綺麗に黄葉する年とそうでない年とあります。日中と夜の寒暖差などその年の気温によるようです。

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