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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第七十八回 アメリカセンダングサ

2023年11月26日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第七十八回 アメリカセンダングサ

魚をとるヤス(簎/矠)に似た鋭い刺で動物や人を捉えて離さない 花はライオンの鬣(たてがみ)

英名:beggar ticks

 

アメリカセンダングサは、アメリカ原産。現在では北海道を除いて、各地の湿り気のある荒れ地や道ばたなどに、黄色の花をつけ普通に生えている。茎はおおむね暗紫色、断面は4稜があって角ばる。高さ0.51.5mになる。葉は長い柄があって対生して羽状複葉となる。小葉はすべて有柄で細長く313cmの卵状披針形。縁には大きさの揃った鋸歯がある。頭花は黄色で、花期は9月から10月にかけて上部の枝先に1個ずつつく。花びらはないが、大きな総苞片は612個が、それに観える。痩果は、扁平なくさび形で長さ67mm。上部の方の幅が広く、芒状の冠毛が2個ある。動物や、時には人間の衣服にくっついて遠くに運ばれる。

 アメリカセンダングサは、昭和初期には珍しかったというが、現在では北海道を除いて、各地の湿り気のある荒れ地や道ばたに、街中でも雨水が流れ込むところなどに生えています。茎は緑色というより暗紫色が強く入り、断面は丸ではなく4稜があって角ばり、ほとんど毛がありません。高さ0.51.5mになります。

 葉は長い柄があって対生して羽状複葉となります。でも一律でなく下部のものは図のように23出複葉、上部のものは3出複葉となります。茎の上方では互生することもあります。小葉はすべて有柄で細長く313cmの卵状披針形。葉の先端はとがり、縁には大きさの揃った三角状の粗い鋸歯が付きます。葉の表面に光沢はありません。葉脈の上、特に中央の主脈上には微細な毛がついています。裏面の脈状には伏した毛も観られることも。葉脈の側脈に特徴があります。鋸歯の中間で終わるか、鋸歯の先端に向かって伸び、鋸歯の直前で次の鋸歯に向かって折れる形となっているのが観えるのです。

 キク科に分類され、頭花は黄色で、花期は9月から10月にかけて上部の枝先に1個ずつつく。大きな総苞片は612個あり、葉のように大きく、あたかも花弁のように取り巻いており、ライオンの鬣(たてがみ)のように勢いが観られるのが特徴です。比べて、より以前、明治時代に帰化したとされているコセンダングサの総苞片は頭花に隠れるほどに小さいです。

 先に、キク科の仲間だと紹介しました。その仲間は、筒状花と舌状花からできていますが、アメリカセンダングサの頭花をよく観察すると、筒状花(管状花)の集合花だけが目立ち、舌状花は小さく外見からはあまり目立たちません。舌状花がはっきりしません。舌状花が働かなくても、筒状花だけで次世代へ命をつなぐことができるのがアメリカセンダングサの特徴とのこと。

 ここで筒状花の受粉への仕組みをご紹介します。筒状花は、咲いたばかりの時は雄性期となります。筒のなかで、合着している雄しべの花粉を、未成熟な雌しべの花柱が、雄しべの花粉を押し上げながら伸びています。雌しべが伸び切り花粉を筒の外に押し上げた後、しばらくして雌しべが成熟して柱頭を開き、雌性期…つまり花粉を受け取る準備ができて受粉となります。自家受粉を避ける仕組みにもなっているとのこと。左下の写真に何となく花粉の付いた先が両側に垂れた葯が観えるところと、雄性期の役目を終えて葯が無くなって、花粉を受け取ったかのような雌性期と思われるのが観えます。

 痩果は、4稜はあるが扁平なくさび形で長さ67mm。上部の方が、幅が広く、先端には下向きの刺のある芒状の冠毛が2本あるのが観えます(右下※真ん中のはめしべの痕です 左下は別の種子の冠毛です)。ただ見ただけでは2本の冠毛しか解らないが、ルーペで観察すると下向きの刺(次の写真も参照)が発見できて、動物や、時には人間の衣服に冠毛で刺さるだけでなく、刺で引っ掛かり抜けないで、くっついて遠くに運ばれるのに納得がいきます。

子どもの頃、公園の藪を走り回り、気づかずに、アメリカセンダンクサやイノコヅチ、ミズヒキなどの「ひっつき虫」を服つけて持ち帰り親に怒られたことは1度や2度ではありませんでした。アメリカセンダングサの頭花の形が崩れないまま種子が出来上がった状態の頃がまた面白く、雪合戦ではなく、アメリカセンダングサの引っ付き虫合戦で遊んだことも懐かしいばかりです。服に何個ついているかで、多いほうが負けとはっきりとしていて、単純で熱中して遊んだことを覚えています。

 最後に、間違えやすいアメリカセンダングサとコセンダングサとセンダングサの見分けをご紹介します。来年秋にになってしまいますが、それぞれひょうたん沼で探してみてください。

                     

センダングサ:       舌状花楕円形で黄色     総苞片が短い              線形・刺が34

アメリカセンダングサ: 舌状花短く黄色           総苞片が頭花より長い  扁平・刺が2

コセンダングサ :     舌状花無し                 総苞片が頭花より短い  線形・刺34

(芒状の冠毛が2本をルーぺで覗くと下向きの刺が分かります。3つともそれぞれあります)

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