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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第八十一回 ヤツデ

2023年12月17日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。

第八十一回 ヤツデ

手の指は八つ・・・いいえ7つや9つと奇数です。雌花はサザエさんのお父さんの頭

英名:Japanese Aralia

 

ヤツデは、ウコギ科ヤツデ属の常緑低木。東北地方南部以南の本州から南西諸島に生育します。日陰や大気汚染の激しいようなところでもよく育つといった特徴を持ちます。人の手のように葉が深く切れ込む、独特の形をしており、よく目立ち、見分けやすいですね。ヤツデは、夏の間は葉を広げることのみに費やします。晩秋ライバルが枯れている間に、花を咲かせて野鳥や虫たちを集めて、子孫を残す戦略で聖域を広げている。葉が大きくなることから、古くから建物の見られたくないところ、トイレ等を隠す目的で植えられた。
 

 ヤツデの葉は長い柄の枝先の方に、互生…つまり互い違いにつきます。人の手のように独特の形に7〜9裂して葉が深く切れ込んでおり、革質で光沢があります。葉の直径は20~40センチで大きいためか、天狗の持つ「葉うちわ」にも似ていることから、テングノハウチワ(天狗の葉うちわ)との別名を持っています。葉の形を手のひらに見立て、客を招き入れるとのゲンを担ぎ、飲食店などの店先に植えられることが多い。「天狗の団扇(うちわ)」という別名があります。

 葉身には模様のように広がる「葉脈」があります。人でいえば血管のように光合成で得た栄養を、根で得た栄養を全体に行き渡らせる役目を持ちます。葉脈には一本の主脈があり左右に広がります。ゆえに、ヤツデも主脈の両側に葉が育ちながら、切れこみも入りますので、偶数ではなく奇数となります。稀に偶数の切れ込みが見つかりますが、よく観察すると、切れこむ前の葉脈を見つけることができます。

 ゆえに、「八つ手」とはいうものの、葉の裂け目は9つが多く、次に9つあるいは11、成長過程で5つ、となる。いずれも奇数となります(写真の葉も9つです)。中心の脈から対照的に葉を成長させるゆえに奇数なのです。…とはいえ、奇数では縁起が悪い。そこで、人の好む末広がりの「八」を持ってヤツデと名付けたといわれています。

 夏の間、樹林の中に成育しているヤツデは、陽の光を多く受けることはできません。樹木の葉や、つる性植物などに覆われて遠目からは見つけることすら難しい場合もあります。晩秋、高木が落葉すると次第に葉の向きを変えると聞きます。晩秋から冬の光に対応するのです。ヤツデは秋から冬に周りの樹木の葉を落とした季節、他の花の少ない季節を捉えて、日だまりの中で、次々と長期間にわたって花を咲かせます。

 ヤツデの開花時期は11月~12月で、白い小花が鞠状になる。小さな五弁花が25棆ほど集まってできており、春の花のような芳香があります。最大の特徴は、雌雄同株で、雄性先熟の樹木であること。花には雄性期の花と雌性期の花とがあり、雄性期の花は、よく見ると短かい花柱が合体しており、おしべが成熟して花粉を供給しています。雌性期の花の方は、めしべが成熟して花粉を受け入れています。「サザエさんのお父さんの頭」に見えます。

 花は花序の先端のものから咲き始め、花弁は白色で5枚。おしべも5本です。めしべは先端が5つに分かれているが、開花した直後は集まって1本にみえる。めしべの下部は花盤と呼ばれる部分があり、ここから蜜が分泌されています。昆虫が活動しにくい早朝や雨天時にはたくさんの蜜が分泌され、虫らを集めています。花弁は比較的早期に脱落し、果実の上にめしべが残った状態になるが、このような時期にも昆虫が多数来訪しているところを見れば、蜜を分泌しているのは間違いないとのことです。

 

 秋も深まった時期の開花は、昆虫に貴重な蜜を提供している。このような季節はずれの開花は、花粉の媒介者である昆虫や小型の鳥たちの来訪を確保し、受精を確実なものとしているのでしょう。他の植物とは歩調を合わせず、花の少ない時期の開花戦略は、落葉樹が葉を落とした明るい林の中で大きな成果をあげているのですね。

 実は緑色も、冬を越した翌年の4〜5月に赤褐色から黒紫色に熟します。冬に雌性期の「サザエさんのお父さんの頭の3本の毛(雌しべ)」が、残ったままに、黒く熟しているように見えます。実が重たくなるのか、鞠状のまま垂れているように見えます。果実の中には、種子が3~5個、ややゆがんだ扁平な楕円形で、長さ45mmとなります。発芽率は良いようで、この実を撒けば容易に葉が出てくるとのこと。野鳥によって食され、種子のみが糞とともに巻かれて広がります。

 

 子供の頃、笹竹で空気鉄砲を作って、近くの森林公園で遊んだ。その鉄砲玉はヤツデの実でした。笹竹の穴の大きさと、ヤツデの果実の大きさがほぼ同じ大きさなのが良かったんです。この実を筒の両端に詰め、一方から一気に押し込むと、先の実が「ポン」と発砲できました。実を見つけると、友達みんなで採ってしまい丸はげに。・・・思い出しました。

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