真美沢公園の四季 第八十六回 シジュウカラ
2024年1月21日
真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。
第八十六回 シジュウカラ
白いほっぺのネクタイ紳士
英名:Japanese tit、Eastern Great Tit、Oriental Tit
全長14.5cmのスズメ大。翼を広げると22cm程、体重は14g。シジュウカラ科。日本ではほぼ全国に分布するも、北日本に多く、西日本には少ないとされています。平地から山地の林に棲み、林縁の市街地、住宅地で観ることも多い鳥です。木の穴に巣をつくりますが、人工的な狭い穴にもよくつくる。「ツィツピン ツィツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げます。
真美沢沼の北側、セイタカアワダチソウの種子が群れてなびいているあたりに多く見かけます。食性は雑食です。春から夏には、枝葉の部分で昆虫類を食し、秋から冬には、地上に下りて、落葉をはねのけて昆虫や小さな実を割って捕食する。繁殖期は3月からで、オスは、キツツキ類が開けたであろう樹穴や色々な木の樹洞や石垣の隙間などを覗いて回り、良さそうな穴をメスに紹介してメスにアピールするという。
つがいが生む卵の数は最大10個と多く、それをメスがずっと抱卵するが、その間、オスは、メスに求愛給餌をし続ける。一夫一婦制ですこぶる仲が良いという。その関係は繁殖期を終わっても続き、離婚率は1割程度と低いのだそうで、見習なくてはいけないのは人間のほうかもしれませんね。
秋冬期には、数羽から数十羽の群れをつくり、他のカラ類やエナガなどと混群となって樹上に群れていることもあるという。まだ群がっている姿は見ていない。その際、シジュウカラは食べ物を貯えたりしないが、コガラやヒガラが貯えるのを見ていて、かすめとったりすることもあるそうです。
名前は、漢字で「四十の雀」と書いてシジュウカラ…たくさん群れるから、という説や、スズメ40羽分の価値があったことから名付けられたという説、地泣きの際「ジジジッ」が「シジュウ」に聞こえることからという説らに由来します。
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