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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第八十八回 ヒイラギナンテン トウナンテン

2024年2月4日

通称「ひょうたん沼」は、鶴ケ谷団地の中心部に位置し、珍しい樹木や山野草、そして様々な野鳥が観察できます。窪地に灌漑用水用ため池という地形が豊かな自然を残してくれています。もうすぐ2月ですね。ひょうたん沼は、今が一番寒さの厳しい時期です。その中でも野鳥たちは寒さをしのぎ、朝、陽射しがひょうたん沼の周り包み、冷えた空気にオレンジ色の温もりと暖かさを感じ始めると、野鳥のささやきが聞こえてきて、朝食の時間が始まります。暖かくして観に来ませんか。

第八十八回 ヒイラギナンテン トウナンテン

魔よけの縁起樹、黄色い花と緑の葉のコントラストが美しい

英名:Japanese mahoniamahonia

 

ヒイラギナンテンは、常緑広葉樹の低木です。別名「トウナンテン」と言われていて、その名が示すように中国が原産地です。開花時期は早春3月に、芳香する数多くの小さな黄色い花を咲かせ、花の咲かせるライバルがいないうちに、虫たちを引き付けて受粉を済ませる次世代へ向けた戦略です。あとはじっくりと9月~10月頃にはブルーベリーのような黒紫色に熟した実をつけます。

 ヒイラギナンテンは、魔除けの縁起樹としても知られています。江戸時代に日本に渡ってきた帰化植物です。

葉は互生で長さ3040cmの奇数羽状複葉、つまり先端の小葉を頂点に両脇に対に小葉が59対出ています。一枚一枚の葉の大きさは長さ4~9センチ、それらが大きな葉のような複葉で大きな一枚というイメージです。

 小葉は光沢があって見た目美しい。葉質も固く、ヒイラギの葉に似た粗い鋸歯はとげ状となり、触れると痛いです。常緑で落葉はしないが、冬に赤銅色になる部分も観られます。言わば、ヒイラギナンテンの紅葉というところでしょうか。真美沢公園でもその赤同色のヒイラギナンテンを見かけています。上右の写真は、1月に撮影しておいたもの、つぼみが膨らみかけていました。

 奇数羽状複葉の様子が、遠目で観れば、ナンテン(南天)に似ており、その一方で、一枚一枚の葉の様子は、縁にヒイラギのようなトゲがあることから。ゆえに名前もヒイラギナンテンと命名されています。 
 

冬、枝先に長さ1015cmの総状花序を放射状に数個だし、冬の寒さに耐えつつ、1月から2月にかけてつぼみを育みます。1月に真美沢公園で見つけた株も、小さな小さなつぼみが付き始めて、少しづつ少しづつ膨らんでいく様子を見ていました。そしてやがて春先の3月から4月にかけて、小型の黄色い花を房状に咲かせ、芳香があります。近づいてよく観ると、内側の6弁は花びら、外側の9枚の萼片で、この萼片も黄色であるので、全体が花弁のように見え、光沢のある緑の葉とのコントラストが美しくみえます。

花は直径7mmほど、雄しべは6個あり、中心部には雌しべと花柱が観えます。芳香に誘われた昆虫などが、雄しべに触れることによる刺激で内側に曲がるように動いて、昆虫のからだに花粉をなすりつけるといった技を持っています。右下の花はその動きを完了させ、受粉を終えている花と思われます。この動きだと、自家受粉と他家受粉の両方が行われて、花を咲かすライバルの少ない3月から咲き始めるのと合わせて、受粉をより確実にするヒイラギナンテンの次世代へ命をつなぐ戦略…というところでしょうか。


果実は液果で、67月に直径7mmのほぼ球形〜楕円形の実をつけはじめ、秋9~10月にかけてじっくりと、ブルーベリーのように黒紫色な果実を熟します。表面には白い粉帯びるところまでそっくりです。中に汁気の多い液体が入っており、中に含まれる種子は数少ないものの繁殖力が高いとされています。

 ヒイラギナンテンの材には薬用成分「ベルベリン」等が含まれ、幹の断面が黄色くなります。ベルベリンによるもので、噛めば苦い味がします。これを煎じて飲めば扁桃炎や口内炎に効くとする民間療法があるという。また、幹は古くなるとコルクのような樹皮で覆われます。ヒイラギナンテンは耐寒性や耐暑性に優れていることから、半日陰や日陰でも十分育だつとのこと。実際真美沢公園でも、コナラの大木の日陰となる部分に見え隠れするように育っていました。逆に夏の強い日差しの下では、枯れやすくなるとのことです。

 

ヒイラギナンテンは、昨年紹介したヒイラギと同様に魔除けの縁起樹と言われているとのこと。魔除けとして玄関周りに植えておられる方が多いと思います。大きく育っても1m前後という点もあって、邪魔にならないことでも支持されているのでしょう。調べてみると、「魔除け」として植えられるなら、鬼門の方角に植えるのが基本とのことです。鬼門は北東なので、自宅の中心から見て北東の方角にヒイラギナンテンを植えるとよいとのこと。あるいは鬼門の反対、裏鬼門は南西になるので、自宅の中心から見て南西の方角ににヒイラギナンテンを植えるのもOKなのだそうです。

 

昨年、ヒイラギの際にもご紹介しました。「柊鰯」の風習です。節分の際にヒイラギやヒイラギナンテンの枝先に、焼いた鰯の頭を刺して、門口今でいう玄関において魔除けにする風習です。西日本では今でも行われているとのこと。塩鰯を焼く臭気と煙で鬼が近寄らないのと、ヒイラギの或いはヒイラギナンテンの葉の棘が 鬼の目を刺すので門口から鬼が入れずに、魔除けになるとのことです。

 

ことわざに、「鰯の頭も信心から」というのがあります。“いわしのあたまもしんじんから” 或いは “いわしのかしらもしんじんから”と読みます。そのことわざの意味するところは、「鰯(の頭)」のように他人からみれば取るに足らないものでも、それを信じる人にとっては大切なモノや事象で、「信じる心がけ」次第では不思議な力を持つ…。という意味でしょうか。

このことわざ、本来は~信じている様を肯定的に捉えて使われます~。・・・ですが、現代では、つまらないものや事象に対して、頑なに信じこんでいる人に対して、揶揄するかのように使われることの方が多いようです。

 「鰯」或いは「鰯の頭」を持ってきているのかですが、上で説明しました節分の風習からきているとのこと。魔除けに使うような、柊鰯にでもすがるような思いでいる様を表しているのでしょうね。それでも鬼を払うと信じて門口の置かれている歴史があります。相手を揶揄するのではなく、相手の気持ちを察して肯定的に使いたいことわざです。 

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