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タイトル:真美沢公園の四季

真美沢公園の四季 第九十回 キブシ

2024年2月18日

真美沢公園は、以前あった八乙女の広域の水田地帯に向けて3段のため池があった里山が連なる地域に、仙台市北部を住宅地として団地が切り開かれた中で里山とため池といったセットで残されたと思われます。最後まで残されたため池の水を利用していた水田も商業地や住宅地に変わり、里山とため池が、自然豊かな地域資産として残されています。 

第九十回 キブシ

垂れ下がる花穂はまるでかんざしの飾り 果実はかつてはお歯黒の材料

英名:無し

 

キブシは、北海道西南部〜九州の雑木林や林縁、身近な山中の林や沢筋、山地の道端などに生える日本固有種の落葉低木で、ふつう高さ24mになります。日本固有種となります。湿り気と日陰を好むとされ、先駆者ていな性質を持ち、荒れ地にもよく出現するという。生育環境は幅広く、海岸線から内陸の川沿いまで見られます。

樹皮は赤褐色または暗褐色で本年枝は緑色または赤みを帯びた緑色と透明には赤みを帯びているといった印象の樹木です。淡い黄色の花は、桜よりも早く花が穂状に咲き、一線に垂れる独特な形状です。から生け花として利用されます。

キブシを和名・漢字で表すと「木五倍子」となります。名前の由来は、染料の材料の「五倍子(フシ…と読みます)」…ヌルデの若芽や葉にヌルデシロアブラムシが寄生し、その刺激によって細胞を変異させたもの、虫こぶを作りますが、それはタンニンを多く含みセンリョウの材料になります。ギブシの果実からもタンニンが取れることから、センリョウの代用とされたことに由来するという。また、枝の各節から垂れ下がる花の姿が藤のようであることから黄藤(キフジ)とも呼ばれています。冬には黄葉~紅葉が見られ一年中楽しませてくれる樹木です。

 穂状に咲き、一線に垂れる独特な形状から生け花として利用されたほか、果実や幹、随までが親しまれていたことから、方言はきわめて多く、マメブシ、ズイノキ、キフジ、スッポン、ツキダシ、タマブシなどとも呼ばれているとのこと。 

 キブシの葉は枝から互生で生え、長さ7~12センチ、幅3~6センチの楕円形に近い卵形で先端が尖り、縁には一見のこぎりのような細かなギザギザの鋸歯が観られます。葉の表は、深い緑色で無毛です。印象としてはサクラの葉に似ています。そしてサクラと同様に花より遅れて春、4月末から5月頃から葉が生い茂ります。

 葉は、秋になると暖地では黄葉し、山間地では赤く紅葉します。寒暖の差が激しい年ほどきれいに赤く染まるとのレポートもありました。落葉樹なので冬には枯れ落ちて、赤みを帯びた枝だけの姿になります。 

キブシの花は、雌雄異株で、開花は新葉が展開する前の3~4月です。前年に伸びた枝に小花の密集した長さ410cmの穂状花序が垂れ下がります。小花は直径79mm程の鐘形で、淡い黄色の花弁と萼が4枚ずつ付きます。花は小さくです。花弁が4枚、がく片の4枚のうち、外側の2個は小さいも、内側の2枚は大きく花弁状になります。開花時期でも花弁は大きく開かず半開きの状態です。中には花穂が20~30センチになるものもあることから、まるで藤の様に似ることから黄藤と呼ばれるのも納得です。その様子はまるでかんざしの飾りのようにも観えますよ。

 雄花は両性花で、花穂は雌花よりやや長く、淡黄色をしていて、花柱の先の雌しべを囲むように、雄しべが8本観えます。雌花はやや緑色で雄花に比べ一回り小さな印象、花柱とその先の雌しべは、はっきりと見えるものの、雄しべは退化して短くなっていて外からは観えません。

 キブシの花は食べることができるそうです。おひたしや天ぷらにして早春の味を楽しめるとのこと。ただし、受粉した雌花は子房が固くなり、さらに前述のようにタンニンが多く渋くなります。キブシの味を楽しむのであれば、咲いたばかりの雄花を食べるのが無難とのことでした。
 

 ギブシの果実は712mmの広楕円形~球形で固く乾いた液果になります。6月に見せる緑色の果実は熟すと黄褐色を帯びてきます。固いけど液果って?と思われますよね。果皮の部分が固いんです。割って観ると中はジューシ—?とはいえませんが、瑞々しさは観えます。でも、タンニンが多く含まれて食べられたもんではありません。さらに一個の果実の中には多数の種子が観えます。この果実を粉末にしたものは、五倍子(フシ…ヌルデにできる虫こぶ)の代用として使われ、江戸時代までお歯黒の原料として用いられたとのこと。タンニンが多く含まれていることから、お歯黒をしていた女性は渋くなかったのでしょうか?

 

 お歯黒についても触れておきましょう。キブシなどからとれるタンニンは、かつてはお歯黒として利用されていました。日本において過ぎ去った風習なのかもしれませんが、かつては、口内の衛星を守るという意味では貴重な手段だったのだと思われます。お歯黒は、酢酸に鉄を溶かし、ようじで歯に塗り、五倍子粉(ふしこ)を上塗りし、それを繰り返すことで完成するとのこと。酢酸に溶けた鉄は、タンニンと結合して水に溶けない照りのある黒色に変化するのです。大切な歯を皮膜で覆うことで、大切な歯を守る。昔の口腔衛生の代表的な手段だったのですね。 

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